お客様名 | 学校法人帝京平成大学 |
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業種 | 官公庁・自治体・医療・教育 |
企業規模 | 5001人以上 |
目的・課題 | ITインフラ構築 , クラウド活用 |
キーワード | Microsoft 365(Office 365/EMS/Windows 10) , Active Directory , グループウェア |
Office 365 への移行に伴い、既存システムとの AD 連携が最大の課題に
帝京平成大学では建学の精神である「実学教育」のもと、医療・医学系の学部を中心に約1万人もの学生が在籍する総合大学として、社会に幅広く貢献する人材の育成に力を入れている。
同学では以前、学内のコミュニケーションツールとして学生向けに外部のメールサービス、教職員向けには学内に構築したメールサーバーを運用していた。しかし2013年、学内システムの更新時期を迎えたことをきっかけに、学生や教職員に提供していたメールサービスの一本化を検討。強固なセキュリティ体制と大規模ユーザーの運用に実績のあるサービスとして、Office 365 の導入を決断した。
その際に最重要課題として挙がったのが、メールシステムの円滑な連携・安定稼動を実現させるための学内の Active Directory(以下 AD)と Office 365 を連携する ADFS だったという。
Microsoft 製品の豊富なデプロイ実績や自社運用経験など、信頼性重視の教育機関ニーズに合致
毎年、数千人単位で新入生のアカウント作成・管理作業が発生する大学特有の課題に対し、同学では当初から既存のオンプレミス AD 環境と Office 365 を連携させるための ADFS の導入は必要不可欠であると捉えていた。
ただし、膨大な学生の個人情報や教員の研究データなど、秘匿性の高い情報を扱う教育機関という立場上、BCP の観点からも新たに導入するシステムには確実な信頼性と可用性が求められる。
その点を踏まえて ADFS を扱うベンダーを比較検討した結果、選ばれたのがソフトバンク・テクノロジーの ADFS on Cloud だ。最大の決め手は、Microsoft 製品の圧倒的な導入・運用実績。加えて、ソフトバンク・テクノロジーが ADFS on Cloud の自社導入経験・ノウハウを有している点も、安定稼働の前例を重視する同学にとって確かな安心感につながった。
システム管理者の負担を軽減する「ライセンス自動付与機能」を新たに開発
当初は実績面を評価した同学だが、さらに導入時には、顧客特有の課題へ柔軟に対応する手厚い開発支援を実感したという。その最たる例が「ライセンス自動付与機能」。毎年3月頃に合格者が決まり、入学するまでの短期間で行う新入生のアカウント作成に際し、個別にライセンスを付与していく作業は非常に負担となる。こうした大学ならではの悩みに応えて誕生した新機能だ。
同学によると、この機能なくして Office 365 のスムーズな導入・運用はあり得なかったという。ライセンス自動付与機能は現在「Office 365 メールボックス初期設定」としてサービス化に至っている。
今回の導入は学内システムのリプレースと同時進行という難しいものだったが、ADFS on Cloud はもとより Office 365 も含めたソフトバンク・テクノロジーの全面的なサポートに支えられ、無事に2014年1月のカットオーバーを迎えることができた。
SharePoint Online による情報共有基盤の効率化と活性化に期待
ADFS on Cloud 導入後は、学内のみならず、スマートフォンなど学外からも Office 365 のシームレスな利用が可能となった。教職員や学生など、IT リテラシーや環境も多種多様なユーザーが利用するため、学内でも外出先でも Web ブラウザから「同じ見た目」のメールボックスや送受信トレイを使える点は非常に便利だという。
今回の導入により最重要課題であった Office 365 との AD 連携を解決し、同学では次の展開として、教職員向けの情報共有グループウェアに SharePoint Online を利用するなど Office 365 のさらなる活用を計画中だ。さらには、ADFS on Cloud においてエンドユーザの端末を特定した認証制御を可能にする「クライアント証明書オプション」など、利便性とセキュリティ強化の両立の実現を目指していく。
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