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AI サービスにおけるアバターの役割

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SBテクノロジー CX ユニットの児玉です。

AI の発達により AI を活用した接客やチャットボットによる問い合わせ対応が急速に普及しています。これにより、企業は24時間体制で顧客対応が可能となり、顧客満足度の向上や業務効率の改善が期待されています。

それに伴いアバターと呼ばれるイラストなどのキャラクターを目にする機会も増えました。何故アバターが必要なのでしょうか。アバターの役割や効果についてお伝えできればと思います。

アバターとは

Wikipedia にはアバターの語源として「サンスクリット語のアヴァターラは、インド神話や仏教説話の文脈で「(神や仏の)化身」の意味。「アバター」は、その(もしくはヒンディー語形アヴタールを英語表記した avatar の)西洋風の読み方で、概念が似ていることからネットワーク用語として転用されたもの。」とされています。一般的にはユーザーを代表するデジタルキャラクターやアイコンのことを指し、オンラインゲームやソーシャルメディア、バーチャルリアリティ(VR)環境などで広く利用されています。

アバターは、ユーザーの個性や好みを表現することができ、デジタル空間での自己表現を可能にしています。

参照:
アバター - Wikipedia

アバターアイコンのイメージイラスト

侮れないアバターの効果

アバターの効果は多岐にわたります。特に「プロテウス効果」と呼ばれる現象が注目されています。これは、ユーザーが自分のアバターに影響を受け、その行動や態度が変化することを指します。例えば、アバターが自信に満ちた外見をしていると、ユーザー自身も自信を持って行動するようになることがあります。

このように、アバターはユーザーの心理や行動に大きな影響を与えることがわかっています。

このような影響から、アバターは教育やトレーニングの分野でも効果を発揮し、リモートワークやオンライン会議においても、重要なものになっています。

参照:
オンラインアバターが行動に影響 「プロテウス効果」とは - 『日本の人事部』

自信に満ちた人々のイメージイラスト

AI サービスにおけるアバターの役割

AI サービスにおけるアバターは、感情の表現とブランドのアイデンティティを強化する重要な役割を果たします。AI サービスというと無機質な印象を受けますがアバターで視覚的な存在感を持つことで、感情を表現し親しみやすさを演出できます。

例えば、アバターが笑顔や驚きの表情を見せることで、ユーザーは AI との対話をより人間らしく感じることができます。この感情的なつながりは、ユーザーのエンゲージメントを高め、サービスの利用体験を向上させます。

さらに、アバターはブランドのアイデンティティを具現化する重要な要素でもあります。特定のデザインやキャラクターを通じて、ブランドの個性や価値観を視覚的に伝えることができます。たとえば、カラフルで親しみやすいアバターは、若々しさや革新性を表現し、ブランドのターゲットオーディエンスに対して強い印象を与えます。このように、アバターは感情の表現とブランドのアイデンティティを融合させることで、ユーザーとの深い関係を築き、ブランドの認知度やロイヤリティを高める役割を果たします。

AIと話している人のイメージイラスト

アバターの今後

AI 技術と AR/VR の進化により、アバターの可能性はさらに広がっています。高度な AI を搭載したアバターは、より自然な対話や感情認識が可能となり、ユーザーとのインタラクションが一層深まります。

また、AR/VR 技術の進化により、アバターは現実世界とデジタル世界をシームレスに結びつける役割を果たすことが期待されています。今後、アバターは教育、医療、エンターテインメントなど、さまざまな分野で活躍すると思われます。

例えば、教育分野では、アバターを用いたバーチャルクラスルームが普及し、学生は世界中の教師から学ぶことができるようになる可能性がありますし、エンターテインメント分野では、アバターを用いたインタラクティブな体験が増え、ユーザーはより没入感のあるコンテンツを楽しむことができるでしょう。

教育、医療、エンターテインメントなどのイメージイラスト

さいごに

今回の記事ではアバターの役割や効果、今後の展望について見てきました。今現在、多くのアバターを使用したサービスがありますので、このアバターはどういった狙いで作られているのだろうかと考察するのも楽しいかと思いますし、サービス展開の際などアバターの導入を検討してみるのも良いのかなと思います。

CX ユニットでは UI / UX / CX の改善や支援など行っています。ご相談がありましたら、是非お問い合わせください。

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