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フォントワークス「もじFes. -もじと もっと じゆうに-」開催報告レポート

椎名 美保

こんにちは、SBT ブログチームの椎名です。
今回は、SBT のグループ会社であるフォントワークス株式会社が、2019年11月16日(土)~17日(日)に開催した「もじ」と「フォント」をテーマにしたイベント「もじFes.」の模様をお届けします。



もじFes.とは

昨年、創業25周年を迎えたフォントワークス。また、同社を代表するフォント「筑紫書体シリーズ」の誕生からも15周年を迎えます。それらを記念して、渋谷キャストにて開催されたイベントが「もじFes.」です。
「もじと もっと じゆうに。」をコンセプトに掲げ、私たちの生活に欠かせない「もじ」を、マーケットや巨大文字、展示にワークショップ、AR、音楽やビールやフードなどと融合。子どもから大人まで入場無料で楽しめる全15個のプログラムを用意されていました。また、1日目と2日目で異なるプログラムもあり、親子、カップル、友達、同僚などはもちろん、海外の方や学生さんもおり、たくさんの人で賑わっていました。


巨大文字やマーケット等で賑わった屋外エリア

巨大文字1
会場入口に設置されたもじFes.の看板と「SHIBUYA」の巨大文字


会場の入口には、ARを楽しむことができる大きなもじFes.の看板と、「SHIBUYA」の巨大文字を設置されていました。カラフルでとても可愛らしく、まさに SNS “映え”ポイント。そのため巨大文字は大人気で、若い方や子供たちが、文字と一緒に並んだり、文字を組み替えたり、文字の上に乗ったりしながら、いろいろな写真を撮って楽しんでいました。

巨大文字2
マーケットは客足が途絶えることなく大賑わい。夜にはライトアップされロマンチックな雰囲気に。


ガーデンでは、20組ほどの作家さんが文字をテーマにした作品を販売する「フォントマーケット」を開催。初日で完売してしまうほど人気の作品もあり、終始お客さまで大賑わい。フォントワークスのフォントサービス「mojimo」のイラストレーターによる「似顔絵コーナー」も大盛況でした。

フォントワークスのインフォメーションブースでは、AR を楽しめるフォントワークスオリジナルカレンダーや、InstantTatoo さんとフォントワークスのコラボタトゥーシールの配布。このコーナーには行列ができ、皆さん思い思いのシールを選んだり、貼ったタトゥーシールを見せ合ったりしていました。

巨大文字3
さまざまなフォントともじFes.のキャラクターのコラボタトゥーシール


版の出っ張った部分にインクを付け、紙にインクを転写する活版印刷を体験できる「活版印刷でオリジナルコースターを作ろう!」というコーナーもありました。レバーを押し下げてコースターにロゴを印刷する活版印刷は、けっこう力が必要ながらも、小さいお子さんにも大人気。お父さんやお母さんに手伝ってもらいながら、一生懸命コースターを作っている姿が印象的でした。

巨大文字4
ここで作ったコースターをカフェスペースにもっていくと、ビールやドリンクを無料でもらえました


さまざまな切り口で文字の魅力を再発見できる展示エリア

屋内会場では、大きな「美しい文字」のモビールがお客様をお出迎え。布に大きく書かれた書体見本が幾重にも垂れ下がり、まるでフォントの森を冒険しているような気分になります。
展示エリアを奥に進んでいくと、書体見本パネルが整然と並びます。この空間で使われている文字はすべて、フォントワークスのフラッグシップフォントである「筑紫書体」という書体。「筑紫書体」はその美しさから、デザイナーのみならず、フォントに詳しくない一般の方からも高い人気を誇っているフォントです。

展示エリア1


「筑紫書体」の空間を抜けた先には、ひとやすみできるカフェスペースが。こちらは「活版印刷でオリジナルコースターを作ろう!」コーナーと連動していて、活版印刷で作ったコースターを見せると、ビールやドリンクが無料でもらえるという、うれしい企画を行っていました。
また、「forucafe」とフォントワークスがコラボしたオリジナルパッケージのカフェメニューの提供。ドリンクメニューを書体名にするといったユニークな工夫がされていました。

展示エリア2
カフェスペースで提供した、もじFes.オリジナルパッケージのドリンクとフード


文字と触れ合って遊べる体験エリアもご用意。同じ文字でもフォントが違えば印象が違う、ということを体感できる「『愛』の見本帖」では、異なるフォントの「愛」のパーツを組み合わせ、自分だけの「愛」を作ることができます。
来場者の皆さんが思い思いの「愛」組み立てる中、印象に残ったのは子供が作った「愛の顔文字」です。子供たちは、文字を難しいものとして捉えるのではなく、純粋に触れて楽しんでいて、それぞれの「愛」が作り上げられていく様子を見守りながら、ただただほっこりと癒されました。

展示エリア3


続いて大人にも子どもにも大人気で終始賑わっていた、「AR in もじFes.」コーナー。
このコーナーでは、フォントワークスとスナップチャット公認クリエイターとして活躍されている「青絵」さんとコラボレーション。もじFesオリジナルARを楽しむことができました。モニターに映った自分が漫画文字で囲まれたり、へのへのもへじが顔の上に表示されたりと、新しい技術好きなフォントワークスらしいコーナーだなと思いました。

展示エリア4


さらに進むと、少しディープなデザイナー層にもウケそうな、選書コーナーが。
ここでは装丁家やデザイナーなど、「本好きが選んだ本」が展示されていました。なぜこの本を選んだのか、デザイナーのコメントを見ながら本を手に取り、1冊1冊の装丁に込められた思いを感じながら、「なるほど」と見入っている方が多く見受けられました。

ディープなコーナーはまだまだ続きます。街で見かけたフォントにフォーカスする「のらもじ発見プロジェクト」(+のらもじタイプテスターでは、昔ながらの看板などたくさんの「のらもじ」を展示。多くの人が「なんか見たことある!」という声をあげていました。
書家の目時白珠さんによる甲骨文字の展示コーナーでは、中国殷王朝時代の甲骨文字を見ることができました。まるで絵のように見える、さまざまな甲骨文字を眺めながら、文字のルーツに思いを馳せました。

展示エリア5
選書コーナーと、甲骨文字の展示コーナー


ステージイベント、トークセッション、ワークショップ

バラエティ豊かな展示に加えて、ステージイベントやトークセッション、ワークショップも行われました。

ステージでは、2組のアーティストによる「ギャップ朗読会」を開催。映し出される文字の雰囲気と物語の内容のギャップを、漫画『大家さんと僕』の作者であり、お笑い芸人の矢部太郎(カラテカ)さん、シンガー・ソングライターで文筆家の寺尾紗穂さん(with元路上生活経験者のパフォーマー集団ソケリッサさん)などをはじめ、豪華アーティストらによる朗読で味わうスペシャルプログラムでしたが、こちらも大盛況でした。

ワークショップでは、
  • のらもじ発見プロジェクトによる「シルクスクリーンでのらもじTシャツづくり」(11/16実施)
  • 「レタリング缶バッチづくり」(11/17実施)
  • 書家目時さんによる「甲骨文字を書こう」
  • 体験型ワークショップ「活版印刷で筑紫書体見本カードを作ろう」
  • ヒルナンデスに出演されたカリカチュアの世界王者「田中ラオウ」さんによる人物イラスト講座
などが開催されました。

ワークショップ1
写真左:のらもじTシャツづくり、写真右:甲骨文字を書こう


ワークショップ2
写真左:活版印刷体験、写真右:イラスト講座


「プロのデザイナー向けのイベントではなく、誰もが楽しめるイベントであること」を目指して、フォントワークスの皆さん総出でがんばった「もじFes.」は大盛況、そして大成功で幕を閉じました。
文字に関するさまざまな催しものがあって、普段そんなにフォントや文字を気にしていない人も十分に楽しめるイベントだったと思います。その証拠に、短時間で退場する人はほとんどなく、皆さん比較的長く、じっくりゆっくり思い思いにイベントを楽しんでいました。
文字の奥深さをたっぷり堪能できた2日間、とても楽しかったです。フォントワークスの皆さん、お疲れさまでした!

ステージイベント5
フォントワークスの皆さん

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