こんにちは、SBT ブログチームのセキモリです。
国内企業の海外進出が進みシステム運用のアウトソースも加速している昨今、海外拠点におけるシステム運用の課題として「運用の委託先が日本語対応のみで現地担当者と直接連絡ができない」といった言語の違いによるコミュニケーションギャップや、「本社経由の連絡だと緊急時に迅速な対応が取りづらい」といった時差によるリードタイムの発生が挙げられています。
特にセキュリティシステムの運用においては、不正アクセスの検知などインシデント発生時には迅速な対応が必要となるため、時差や言語に影響されることなく、24時間365日いつでも現地担当者と直接連絡が可能なグローバル対応を必須とする企業が増えています。
そこで本日当社は、海外に進出している国内企業様向けにマネージドセキュリティサービス(以下、MSS)の英語対応を行う「グローバル監視センター」を開設し、4月よりサービス提供を開始すると発表しました。今回のブログでは、グローバル監視センターで実際にサービスの立ち上げや業務を行う3名の社員にインタビューを行いたいと思います!
自己紹介
セキモリ:こんにちは。まずはブログ読者さまに向けて、自己紹介をお願いします。
土屋:グローバル監視センターの土屋 幸三(つちや こうぞう)です。当社にて20年以上、情報セキュリティ分野にて設計、構築、サポート、近年はセキュリティコンサルティング業務を担当致しました。この経験をグローバル監視センターに活かしたく、今回参画致しました。
安部:同じく監視センターの安部 俊哉(あべ としや)です。私は10年以上、24時間365日稼働の NOC 運用に携わっていた経験があり、運用に必要なスキルやシステム、品質改善等のさまざまなノウハウを活かしてグローバル監視センターの立ち上げ、品質維持、活動範囲の拡大に尽力していきます。
八木:同じく監視センターの八木 真理奈(やぎ まりな)です。私は入社当初よりデータサイエンティストとして統計・機械学習のモデル構築に携わってきました。これまでのデータ分析に関する知見を活かして元気に働いています。
グローバル監視センターとは?
セキモリ:さっそく本題ですが、どのような背景で海外拠点のセキュリティ運用監視を行う監視センターを立ち上げたのでしょうか?
土屋:近年、サイバー攻撃は巧妙かつ複雑化しており、企業は常に新たな脅威に合わせてシステム運用を行っていく必要があります。しかし、自社でシステム運用を行う場合、深い専門知識や経験・知見を持つ人員が24時間365日待機する必要があるため、プロのセキュリティアナリストが運用を代行する MSS を利用することが一般的です。
安部:しかし、たとえばグローバル企業の場合、運用監視レベルが統一されていない海外の支社で、一刻を争う重大なセキュリティインシデントが発生することも考えられ、そんな時「日本語が話せない海外拠点の管理者」と「MSS 業者」の間に立ち、専門用語の飛び交うなか英語での状況ヒアリングや両者への通訳、英語での専門的な指示を迅速に行うのは至難の業になってきます。
八木:そこで今回、「日本語が話せない海外拠点の管理者」と「MSS 業者」が直接やりとりを行い、日本語が話せない海外拠点管理者でも国内拠点同様のサービスを利用することのできる、グローバル監視センターを立ち上げました。
グローバル監視センターでの業務内容
セキモリ:グローバル監視センターで、皆さんはどのような業務を行っているのですか?
土屋:これまでのセキュリティの経験を活かして、最新の情報セキュリティ分野の教育を随時行っています。経験豊富なセキュリティ専門アナリスト集団として、責任を持って業務に当たっています。
安部:また、既に当社で運用している国内拠点向けの監視センターと同じ体制で、24時間365日安定した業務を行うことができる環境を整備しています。監視カメラや入退室管理システムの導入等、執務室内のセキュリティ対策も国内拠点向けの監視センターと同レベルで実施していますので、ご安心ください。
八木:海外拠点のご担当者様からの英語によるお問い合わせに関しても、日本語による対応と同様に高いスキルを持ったセキュリティ専門アナリストが担当します。また、緊急度が高い場合や影響範囲が広い場合は、国内拠点向けのチームと連携して問題を解決することも可能です。さらに、今後は近隣の教育機関とも連携して、優秀な人材の拡充を進めていきたいと考えています。
さいごに
セキモリ:最後に、お客様へ向けてメッセージをお願いします。
安部・八木:今回のグローバル監視センター開設によって、国内拠点と同様の運用監視レベルで海外拠点のシステム・セキュリティ運用をサポートすることが可能になりました。本サービスを導入すると国内拠点向けサービスと同レベルのサポートを24時間365日海外拠点の皆様にもご提供することができるため、日本拠点のご担当者様、海外拠点のご担当者様どちらの負荷も軽減することができます。
土屋:MSS、Office 365 ヘルプデスクなどの既存サービスをご利用中、ご検討中の方もぜひお気軽にお問い合わせください。
セキモリ:グローバル監視センターによる MSS の英語対応は、4月から提供を開始するそうです。今まで多くのご要望をいただいていたサービスだけに、サービス開始が楽しみですね。それでは、インタビューは以上となります。ありがとうございました!