こんにちは、SBT ブログチーム アヤベです。
2018年11月20日(火)に MONOist 主催「大阪 Connected Industries Forum」が開催されました。当社は協賛スポンサーとして参加いたしましたので、セッション内容についてご紹介します。
本セッションでは、技術統括 クラウドソリューション本部 IoT ソリューション部 部長 の五嶋 英明が「IoT 事業化の壁を乗り越え Connected Industries を進めるための、Azure テクノロジー」と題し、新規ビジネスとして難しい IoT を Azure テクノロジーを使い、どのように進めているのかについて、当社の事例を交えて語りました。
当社の考える Connected Industries のアプローチは、「シンプルに深く考えるということ」であるといいます。そこで、当社の IoT 案件の進め方、どうすれば成功していくのかをご説明しました。
一番最初に考えることは「製品と利用者を繋げる」ことであり、それが新たなビジネスを作り、生産性向上に繋がるのだといいます。また、スマートプロダクトで得た BigData は企業間で公開することにより、協調領域のデータになりえるので、Connected Industries に向いているといいます。
スマートプロダクトを活用したサービスをつくるためのプロセスとして、弊社がプログラムの開発の前にお客様と要件を確認する流れをご説明しました。スマートプロダクトから得たデータを収集、分析しただけでは、お客様の収益は上がりません。よく BI や AI を導入すればすぐに収益に直結するのではないかと思いがちですが、基本的にはそうではありません。データ分析した結果を基にどういうアクションをとるかを考えることが一番重要であり、そのアクションを考える際に、「このサービスは誰に対して行うのか」、「どんなサービスなのか」、「顧客に対してどのようなメリットがあるのか」の3つが重要ですが、お客様に聞いてみると、理論的に説明していただけるケースは意外と少ないといいます。
そこで、当社のチームでの取り組みとして、お客様のスマートプロダクトを活用したサービスを実現するために、まずは最重要である「ビジネスの理解」から始め、理解をすれば、データの準備からモデル構築、活用までスムーズに進むと説明しました。
その例として、スマートプロダクトを活用した当社の事例である、高砂熱学工業様の風量の空調熱負荷予測モデルや、竹中工務店様の電力消費予測についてご紹介しました。2社では、サービスを導入後も自社で運用出来るようにする目的で、非常に使いやすい Azure Machine Learning を採用されています。そのほか、ドローンによる太陽光発電所のソーラーモジュール検査における AI 自動解析ツールをスクラッチで開発したエナジー・ソリューションズ様の事例や、当社ソリューションについてもご説明しました。
最後に、「IoT は POC 倒れとか、POC から進まないといった相談を受けますが、IoT は新規ビジネスを作ることと同じくらい難しいです。なかなか成功しないのがあたりまえかなと思います。だからこそ楽しいと思いますので、この分野を盛り上げていきたいと思います。」と締めくくりました。
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