2024年9月に、AI 分野のエンジニア向けにオンライン・オフラインのハイブリッドで仕事体験を開催しました。44名の学生が3日間のグループワークを通じて、より実践的な AI エンジニアの業務を体験できる内容となっています。

AI エンジニア向けの業務体験とは?
SBテクノロジー は、AI・データ領域の事業を手掛けており、法人向け生成 AI サービス「dailyAI」の開発・提供、機械学習システム・AI モデルの開発およびデータ分析などを通じて幅広くお客さまを支援しています。
今回の仕事体験は、AI 分野のエンジニアを志望する学生向けに開催しており、AI 領域で活躍する現場社員とともに、3日間のプログラムを通じてSI(システムインテグレーション)業界を体験していただくものです。
参加学生には AI 技術を活用して「どのようにお客さまの課題を解決するのか」、「どのようにしてお客さまとプロジェクトを実現していくのか」を具体的な提案とともに考えていただきます。AI 技術や理論だけでなく、実務に近しい形で実践的なスキルを身に付けることを目指しています。


Day1~Day3:プレゼンに向けた準備から発表当日の様子
Day1:テーマ決め! データサイエンティストが学生をサポート
1日目は、8チームの「会社」に分かれ、顧客課題の設定方法や、プリセールスについて学んでいただきました。当社の AI 事業を担う、法人DX技術本部 DXソリューション技術部1部 第1グループ マネージャーの岡村から、実際の顧客事例を紹介しながら、企業の課題や構築したシステム、導入に至るまでの流れについて説明をしました。
説明を一通り終え、グループワークが始まりました。あらかじめ設定された顧客課題に対して、8チームそれぞれが大枠のテーマを決めていきます。今回3日間を通じて、当社のデータサイエンティストがメンターに入り、若手社員もフォロワーとして学生のみなさんをサポートしました。
Day2:提案書作成に向けて提案の価値が何なのかを理解する
2日目は、Day1で決めた大枠のテーマをもとに、提案書の中身を作成していきます。オンライン・オフライン含め各メンターが適宜フォローに入り、資料作成の支援を行いました。
2日目が終わりに近づいたころ、同グループのシニアデータサイエンティスト 田村から全体を通して、「顧客の課題に対して、自社の提案価値が何なのかをしっかりと考えること、自社の強みが何なのかをよく理解して、顧客に伝えるための工夫ができるとよい」と提案内容を作るうえでのアドバイスを行いました。まさに、実際のビジネス現場にも当てはまるポイントです。

Day3:プレゼン発表本番!
最終日となる3日目は、顧客役であるマネージャーの岡村と、シニアデータサイエンティストの田村に対して、8チームからのプレゼンテーションを行いました。
プレゼン発表は午後開始なので、午前中に集まった学生のみなさんは、時間の許す限り資料を作成したり、質問を行ったりしていました。
そして午後に入り、プレゼンテーションが始まりました。1チーム10分の持ち時間で、発表から質疑応答までを行います。各チームの発表は、顧客の現状課題、システム内容、スケジュール、見積り提示までが含まれていることに加えて、システムのアーキテクチャ(仕組み)や導入による効果などの具体的な提示もありました。また図解や絵を用いてわかりやすく資料を工夫されている様子もみられました。
質疑応答の受け答えも評価に含まれるようで、発表者のみなさんからは緊張感が伝わってきました。


プレゼン終了後、優勝チームを決めるためにメンター含めて全員が即座に集まり、どのチームを優勝に決めるのか、短い時間ながら白熱した議論が交わされました。そして、見事に優勝したチームが発表され、3日間の仕事体験は終了しました。

最後に岡村より、これから SI 業界で AI エンジニアとしてのキャリアを重ねようと考えているみなさんに向けて、ビジネスにおける重要な観点を4つの視点でフィードバックを行いました。1つは、他社と差別化させるために必要な情報収集・リサーチ力について、2つ目は、顧客視点に立ったスコープの見極めや提案、受注に至るまでの障壁の排除、自社の価値・強みの伝え方などの戦略にかかる部分について、3つ目は、リーダーシップやチームで協力しあうことの重要性について、そして4つ目は、提案して終わりではなく、顧客のパートナーであり続けるためにどう考え行動するべきかについて、紹介がありました。
「今回の仕事体験での経験が、SI 業界での働き方を知ってもらう機会につながることを願っています。これから就職活動を進める際に、どんな強みを持つ会社なのかをよく見て、またその中で当社に興味を持ってもらえたら嬉しい。」とメッセージを送り、仕事体験は終わりました。

参加学生の声
仕事体験終了後に行ったアンケートでは、およそ6割の方が難易度の高さを感じられた一方で、9割以上の方から当社への興味関心が高まったと回答いただきました。一部抜粋してコメントを紹介します。
上流工程の難しさ、チームで進めることの難しさを感じた。
技術を専門とする我々が、企画、提案を行うプロセスの経験ができた。
他の仕事体験にはないような、お客様側にさらに一歩踏み込んで考えるということの重要性を学ぶことができた。
仕事体験の内容やメンターさんのサポートが非常に充実しており、雰囲気なども知ることができた。
エンジニアが上流から関われる点と、SBテクノロジー には AI 技術のスペシャリストが多く在籍していると感じた。
SBテクノロジーのエンジニアは上流から下流まで全てに関わり、そして上流工程の難しさや楽しさを経験できた。エンジニアとしての市場価値を高められると感じた。
最後に:オフィスツアー
最後に、オフラインで参加した学生向けに、リニューアルしたばかりの当社のオフィスツアーを行いました。ウェルネス、イノベーション、カフェなどの各エリアの説明をしながら、ワンフロアをぐるりと一周して案内しました。


オフィスツアーの様子
3日間本当におつかれさまでした。そして、ご参加いただきありがとうございました!
当社での経験がみなさんの未来のキャリアに役立つことを願っています。