こんにちは、SBT ブログチームの岡田です。
今回は、昨日2018年11月8日に開催されたマカフィー株式会社(以下、マカフィー)の「2018 MPOWER Cybersecurity Summit」で協業の発表をさせていただいた、クラウドサービス利用における高レベルなセキュリティを実現する「マネージドセキュリティサービス for CASB(以下 MSS for CASB)」の記者会見の内容をお届けいたします。
会見会場には多くの記者の方にお集まりいただき、ありがとうございました。
はじめに、マカフィー株式会社 代表取締役社長 山野 修様から、 マカフィー社のセキュリティポートフォリオと、当社との協業の背景についてお話いただきました。
山野 修 代表取締役社長から協業の背景として、クラウドサービスのシャドー IT の見える化、サンクション IT の制御を実現する McAfee MVISON Cloud(旧:Skyhigh Security Cloud、以下 MVISION Cloud)をご提供するにあたり、お客様から「製品の導入だけでなく、サービスまで含めてサポートまでトータルに提供してほしい」というご要望をいただくこともあったと話されました。そういったご要望を受け、CASB を24時間365日で監視し、見える化されたシャドー IT に対して、ファイアウォールやプロキシなどさまざまなセキュリティ製品にポリシーの再設定を行うサービスが CASB の普及には必要だと感じたと言います。
その中で長年協業関係にあった当社のクラウドの導入実績、また McAfee SIEM を活用した SOC の運用をこれまで行ってきた実績から、協業を決められたとお話いただきました。
最後に、「CASB の マネージドセキュリティサービス(以下 MSS)が今後日本でも、早い段階で立ち上がってくると確信している」と締めくくられました。
次に、当社の 取締役 常務執行役員 営業統括 後藤 行正 より、当社のビジネス戦略とセキュリティ分野に関する取り組みについてご説明させていただきました。
マカフィー社と当社は、2001年頃から協業を開始しています。また McAfee SIEM を自社で導入するとともに、認定スペシャリスト数も2016年には世界で No.1 を獲得しています。その自社導入のノウハウとエンジニアの技術力を活かし、現在ではマネージドセキュリティサービスを多くのエンタープライズ企業様や自治体様へご導入いただいている実績をご説明しました。
また、当社の Office 365 をはじめとしたクラウドソリューションの導入実績についてもご説明しました。
最後に、今後のセキュリティ分野の取り組みでは、サイバー攻撃に対して予防や防御だけでなく、いかに被害を最小限に抑え、素早く事業を再開できるかが重要であると話し、サイバーレジリエンスという考えを基に、事業を推進していくとお伝えしました。
続いて、当社の 取締役 上席執行役員 営業副統括兼ソリューション営業本部長 児玉 崇 より、具体的な「MSS for CASB」のサービス化の経緯と内容についてご説明させていただきました。
サービス化に至った経緯として、実際に当社が数十社のエンタープライズ企業へ MVISION Cloud をご紹介させていただいた際に、CASB についてニーズのヒアリングを行いました。コーポレート IT と言われる情報システム部門からは、Office 365 などサンクション IT のクラウドサービスの利便性を保ったまま、安全に利用したいという声が高かったと言います。また、ビジネス IT と言われる事業部門ではそれぞれ独自にクラウドサービスを利用していることもあるが、利用の実態を情報システム部門も掴みきれていない。そこでシャドー IT の実態を把握しながら業務スピードを落とさない範囲でコントロールをしていきたいという声もあったと言います。
そういったニーズから、クラウドサービスの管理だけではなく、利用状況のログ分析を行い、不正な行動や振る舞いがあった場合に即時遮断するなどの対応ができるサービスが必要であると考え、マカフィー社との協業で新たにサービス化をするに至ったとご説明しました。
2019年3月に提供開始となる「MSS for CASB」では大きく以下の図のとおり3つの機能の提供を予定しています。
「MSS for CASB は日本初の CASB に対する MSS ですが、自社で SOC、NOC を持っていること、さらにこれまで8つの MSS サービスを提供してきているノウハウを活かしてサービス提供をしていきます」と締めくくりました。
当日の記者会見での資料は以下からダウンロードいただけます。
さて、皆さんの企業は自社のクラウドサービスの利用状況の可視化はされていますでしょうか。クラウドサービスは使おうと思えばすぐに利用開始ができ、情報の共有もかんたんです。しかしながら、使い方を間違えてしまうことや、うっかりミスから情報漏えいの影が見え隠れしているのです。「まさか自社に限ってそんなことはない!」と思っていても、一度可視化をしてみるのはいかがでしょうか。
当社では現在、MVISION Cloud の POC サービスも実施していますので、導入をご検討されているお客様はぜひこちらのページのお問合せから「POC 希望」と記載いただいてご連絡ください。
またすでに CASB を導入されている企業様で、導入したもののどう制御していいか困っているというお客様は、来年3月から「MSS for CASB」はご提供開始ですが、ご相談は今からでも大丈夫です。ぜひお声がけいただければ嬉しいです。
お客様の運用にかかる手間を当社が代行し、さらに事業継続に必要なサイバーレジリエンスのご支援もいたしております。
今後も皆さまのお役に立つサービスをご提供してまいりますので、ぜひご期待ください。
当社の辻、阿部の「2018 MPOWER Cybersecurity Summit」で講演させていただいた内容は今後公開予定です。こちらもぜひご期待くださいね。
関連リンクMcAfee MVISION Cloud(旧 Skyhigh Security Cloud) |