こんにちは、SB テクノロジー(以下、SBT )デジタルマーケティングブログチーム新人ブロガーの髙橋です。
この記事はデジタルマーケティングツール『 Adobe Target 』について、そもそもどんなツールなのか?であったり、Adobe Target のアクティビティとは何か?という疑問を持たれている方に向けての内容となります。
Web サイトやスマートフォンアプリを訪れたユーザーごとに最適化された Web コンテンツを表示することを可能にするデジタルマーケティングツールです。
例えば、Adobe Target を用いることで、EC サイトを訪れたユーザーに対して、はじめて Web サイトを訪れたユーザーと、リピーターに対して、異なる Web コンテンツを表示することが可能となります。はじめて Web サイトを訪れたユーザーに対しては新商品のバナーを表示させ、リピーターに対しては、人気商品のバナーを表示させるということが可能となるのです。
上の例ですと、「新規ユーザーかリピーターか」というユーザーの状態に着目しましたが、この他にも年齢や性別、住んでいる地域などのユーザーの属性によって表示させる Web コンテンツを変えるということも可能です。
また、ユーザーの状態や属性を指定することなく、複数の Web コンテンツを用意し、それぞれを任意の割合で表示させるということも可能です。
さらに、Web サイトを訪れたユーザーが興味を持つ可能性がある Web コンテンツを自動的に表示させることもできます。
このように、Adobe Target を用いることで、ユーザーごとに最適な Web コンテンツを表示することができ、マーケターはより効率的に Web サイトを活用することができます。
Adobe Target を用いて Web コンテンツを表示させる設定はいくつか種類があります。その表示させる設定のことを「アクティビティ」と呼びます。
ここでは、代表的な Adobe Target のアクティビティである「エクスペリエンスのターゲット設定」と「 A/B テスト」をご紹介させていただきます。
「新規ユーザーかリピーターか」の違いによって、表示させる Web コンテンツを変えるという例は、このアクティビティを使用します。この他にも「前回の Web サイトの訪問から1週間以内かどうか」であったり「 ○○ という URL からの訪問かどうか」というようなユーザーの状態によって表示させる Web コンテンツを変えるということも可能です。
また、年齢や性別などのユーザーの属性によって Web コンテンツを変えるということもできます。
このように「エクスペリエンスのターゲット設定」のアクティビティを使用することによって、ユーザーの状態や属性に合わせたコンテンツを表示させることが可能です。
「新規ユーザー」や「リピーター」のようなユーザーの状態は「オーディエンス」を定義することによって作成することができます。さらに、「訪問者プロファイル」を作成することによって、訪問者に固有のパラメータを付与することができ、そのパラメータを用いてユーザー属性を定義することができます。 「訪問者プロファイル」の作成には JavaScript による実装を伴いますが、より詳細なユーザーのターゲティングが可能となります。
A/B テストを使用することによって、初めから2つの Web コンテンツを用意し、それぞれを50%の割合で表示させるということが可能となります。
それでは、例えばどのようなタイミングで A/B テストを使用するのかについてご紹介させていただきます。上の例では、「新規ユーザーが Web サイトを訪れるのは新商品を求めているため」という前提で図を作成しましたが、新規ユーザーが、そもそも「新商品」か「人気商品」のどちらを求めて Web サイトを訪れたのかは分かりません。
ここで、A/B テストを使用し、50%の割合で、新商品バナーと人気商品バナーを表示させ、2つの Web コンテンツによるコンバージョンを比較することによって、新規ユーザーが求めている Web コンテンツを明らかにすることができます。
また、自動的に A/B テスト勝者の Web コンテンツを表示させたり、各ユーザーの状態や属性に最適化された Web コンテンツを表示させることもできます。
今回の記事では、Adobe Target の概要から、代表的な Adobe Target のアクティビティである「エクスペリエンスのターゲット設定」と「 A/B テスト」を簡単にご紹介させていただきました。
Adobe Analytics だけでなく、Adobe Target を用いることによって、Web サイトのコンテンツ自体を最適化することができます。
この記事がデジタルマーケティングツールの情報の収集に少しでもお役に立てれば幸いです。
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