本文へ移動します

未来に繋ぐセキュリティ情報発信

RSA カンファレンス2024参加レポート 最新のセキュリティ市場を調べてみた!

冨塚 勝

年に1度サンフランシスコで開催される RSA カンファレンス(以下 RSAC)は、世界中からセキュリティ企業が集まる一大イベントです。当社も参加し、最新の IT セキュリティ事情をキャッチアップしてきたので、SBテクノロジーならではの切り口でレポートします!

RSAC の基本情報

参加されたことがある方はお分かりだと思いますが、RSAC はセキュリティのイベントの中でもかなり大きなイベントです。会場がとても広いため闇雲に参加すると何がなんだか分からないまま開催期間が終了してしまうなんてことも…。本ブログでは、RSAC の基本情報に加えて私たち SBテクノロジーメンバーが現地で収集した情報や感じたことをお伝えします。

RSAC の基本情報、サンフランシスコ情報

基本情報(2024年度)

開催期間
5月6日~5月9日
開催場所
アメリカ合衆国カリフォルニア州サンフランシスコ、Moscone Center(大きなイベント会場)
参加者数
約41,000人
出展数
約600社のブース出展(ブースの他、33の基調講演と425のセッションが行われた)
※今年はブリンケン国務長官の基調講演もあって話題でした!
会場外観
会場前の広場

サンフランシスコ情報

RSAC は日本のゴールデンウィーク頃に開催されるのですが、その時期のサンフランシスコは昼と夜の気温差が激しいので着る物に注意が必要です。昼間は暑いですが、夜はとても寒くなるので厚手の上着を持参することをおすすめします。また、同じサンフランシスコ内でも治安のよいエリアとそうでないエリアが存在するので、近い場所でない限りはタクシーで移動する方がよさそうです。無人タクシーもちょこちょこ見かけますよ!ご存じ物価も高いのでお財布には余裕を!

無人タクシー

RSAC に参加するための準備

RSAC は非常に大きな複数の会場で開催されており MAP もかなり広いです。なんの準備もせずに参加するとかなり非効率に会場を徘徊することになってしまいます。

そこで、RSAC に参加するにあたって、準備しておくべきと思ったことを2つご紹介します。

準備① 事前に出展企業をチェック

RSAC の Web サイトで出展企業を調べることができます。ブースの場所までチェックできるので、話を聞きたい企業をピックアップしてリスト化しておくと効率的に会場を回ることができます。

準備② 現地での企業ミーティングを事前にセット

ブースを回るのも大事ですが、せっかく多くの企業が1つの場所に集まる RSAC なので、できる限り現地での対面ミーティングが行えるとよいと思います。知り合いのセキュリティ製品メーカーにつないでもらうのもよいですし、Web の問い合わせフォームから調整するという手もあります。

当社が注目した RSAC でのセキュリティ領域

当社は、セキュリティ製品の販売や構築導入だけでなく、マネージドセキュリティサービス、インシデントレスポンス、スレッドハンティング、コンサルサービスなどのさまざまなセキュリティサービスを提供しています。そんな当社では今回、AI セキュリティ、XDR、CTEM(※)などのキーワードにフォーカスを当てて参加してきました。
※ CTEM(Continuous Threat Exposure Management)、ガートナー社が提唱する新たな ASM コンセプト

昨年の RSAC もそうでしたが引き続き XDR をアピールしている企業が多く、さまざまなセキュリティメーカーが独自の XDR プラットフォームを提供しています。自社製品群だけでなく他社製品の情報までも取り込みトータルセキュリティ対応を行う製品も増えてきており、メーカーの垣根を超えたセキュリティ対応が XDR の主流になっていくことがよく分かる状況でした。

また、複雑なアタックサーフェスマネジメント(ASM)製品群をプラットフォーム化し、継続的に ASM を行うという CTEM 領域も非常に興味深いものでした。「ネットワーク」と「ネットワークセキュリティ」が1つになって SASE というコンセプトができたように、複雑で乱立している製品領域を集めてプラットフォーム化しいてくという流れは必然なのかもしれませんね。

AI 祭り!?

今年の RSAC 2024では多くの企業が AI をアピールしていて、非常に多くのブースで「AI」という文字を見ました。むしろ、AI をアピールしていない企業を探す方が大変かも!?という感じです。昨年の RSAC 2023でも OpenAI が発表した ChatGPT が世の中をにぎわせていたこともあり各社が AI 機能をアピールしていましたが、あくまでビジョンやロードマップレベルに留まっている企業が多い印象でした。しかしながら今年の RSAC 2024 では多くの企業がリアルに AI 機能を製品やサービスに実装しており、より現実的な AI を活用したセキュリティを提言していました。この1年足らずでセキュリティ製品、サービスが急激に進化していると実感しました。実際現地で多くのセキュリティ製品メーカーと話をしましたが、AI が出てこないミーティングはほぼありませんでした。話を聞けば聞くほど、AI の活用がもっと広く深くなっていくだろうという印象を受けました。

RSAC では、最も革新的なスタートアップ企業を決める「Innovation Sandbox」というコンテストが毎年開催されるのですが、今年は AI で生成された DeepFake 情報などを AI を活用して見つけ出すテクノロジーを有する企業が1位に輝いていました。昨年も AI 系の企業が1位になっていたので、継続して AI テクノロジーに対する関心が高いことが伺えますね。

まとめ

今年も多くのセキュリティ関連企業が一同にサンフランシスコに集合し、AI を筆頭にさまざまなセキュリティのアピールをしていました。私達も今回多くの情報を収集し、多くのセキュリティ企業とミーティングを行うことができました。引き続きセキュリティ企業各社と今後のセキュリティ対策やビジネスに関してディスカッションしていこうと思います。

セキュリティの最新動向や RSAC への参加に関してもっと詳しく聞きたい、またはセキュリティ周りについて何かお困りのことがありましたら、ぜひ当社までご連絡ください。

関連ページ

お問い合わせ

製品・サービスに関するお問い合わせはお気軽にご相談ください。

セキュリティソリューションに関する資料請求・お問い合わせ

開催中のセミナー

最新トレンドや業務に役立つ知識が得られる SBテクノロジーのセミナー 参加無料 オンデマンド配信あり

ホワイトペーパー

SBT セキュリティサーベイ 2023

ピックアップ

セミナー情報
クラウドエンジニアブログ
NOZ
メールマガジン登録