SB テクノロジー CX ユニットの長田です。
これまでに UX デザインプロセスの①評価・提供、②コンセプトデザイン・プロトタイプについて説明してきました。
今回は UX デザインプロセスの評価・提供について書かせていただきます。
また、UX デザインプロセスは考え方が様々です。今回ご紹介するプロセスはその中の一例としてご認識いただけたらと思います。
UX デザインプロセスの評価・提供とは何なのかまずは説明いたします。
UX デザインプロセスの概要を知りたい方は別の記事で紹介させていただきましたので、以下ページよりご確認ください。
真のニーズを導く!評価・分析で用いる手法とは。 UX デザインプロセス①
評価・提供とは、具体的にはサービスや Web サイトのリリース前に行う作業が「評価」ステップになり、リリース後に行う作業が「提供」ステップになります。
①~③については以下の記事で紹介していますので、興味のある方は以下ページよりご確認ください。
真のニーズを導く!評価・分析で用いる手法とは。 UX デザインプロセス①
プロジェクトに大きく貢献する!コンセプトデザインの重要性。 UX デザインプロセス②
④評価のステップでは実装レベルのプロトタイプや成果物に対して「評価」をするため、問題点や改善すべき内容があればリリース前に解消することができます。
この時にプロトタイプが原因なのか、コンセプトデザインが原因なのか、あるいはどのステップでの問題点なのかを特定することが重要になります。
問題点が特定できたら必要なステップまで戻って修正をし、再度評価を行います。
⑤提供のステップでは目標とする UI / UX をリリース後も保持できるように指針や計画を作成します。
リリース後もサービスが終わるわけではないため、目標とする UI / UX をどのように維持して継続させるかが重要になります。
この後は具体的にどのようなことをするのかを説明いたします。
評価のステップでは実装レベルのプロトタイプや成果物に対して評価を行うと冒頭で説明いたしました。
評価をする目的は「目標とする UI / UX が実現できているか」を軸に行います。
ユーザー視点に立ち、Web サイトやアプリが想定通りに動作し、 目標とする UI / UX を実現できているか検証します。
また、この段階は①~③のステップに戻すか、リリースするかの判断としても重要なステップになります。
主に以下のような手法を用います。
評価の手法については他にもあると思いますが、重要なポイントは実装レベルの制作物に対して評価を行うことです。
例えば、メニューボタンをクリックした時にスライドメニューが表示される設計に対して、メニューボタンの再現がプロトタイプで設計通りに実装されている状態で評価を行えば、利用上の問題点を抽出することができます。
これにより、リリース後に起こりうる問題点などの早期発見に繋がり、目標とする UI / UX の実現に近づけることができます。
CX ユニットでは、ヒューリスティック調査(ヒューリスティック分析)を実施していますので、興味がある方は以下よりご確認ください。
提供のステップはこれまでのステップとは異なり、リリース後に行う作業になります。
Web サイトやサービスを作っただけでは、ユーザーに継続的に利用いただくことは難しいのが現状です。
様々なユーザーとのタッチポイントを想定し、 UI / UX を継続的に利用いただけるように指針を作成することが重要になります。
主に以下のような手法を用います。
デザイン指針については、リリース後も適切なデザインが行えるように作成します。
カラー、フォントなどの基本的な情報の他にも禁止事項や指針なども整理することで、リリース後もデザインの一貫性を保持することができます。
長期モニタリング計画については、データ収集をすることが目的ではなく「目標とする UI / UX が実現できているか」を判断するために行います。
具体的には、データ収集方法、データ収集の種類、データ収集のタイミング、モニタリングの実施体制等を検討します。
目標とする UI / UX をどうしたら実現できるかをしっかりと考えた上でアクセス解析を行うことで、改善点や課題などを発見することができます。
その結果、改善点や課題を解決し改修を行い、 UI / UX デザインプロセスを繰り返すことで、継続的にご利用いただける Web サイトやサービスに近づけることができると思います。
全3回に分けて UX デザインプロセスを記載させていただきました。
UX デザインプロセスについては、様々な考え方、手法があるかと思います。
今回紹介した内容はあくまで一例になりますので、ご参考になりましたら幸いです。
CX ユニットでは UI / UX / CX の改善や支援など行っています。ご相談がありましたら、是非お問い合わせください。
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