クラウドエンジニアブログ

Azure SQL Data Warehouseの賢い使い方①

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立脇 裕太

皆さん、初めまして!
今回から3回に渡って、Azure SQL Data Warehouse の一時停止とスケール機能を用いた
クラウドならではの賢い使い方をご紹介していきます。

まずは、簡単に Azure SQL Data Warehouse について説明いたします。
Azure SQL Data Warehouse は、以下の特長を持った PaaS 型の並列分散データウェアハウスです。

  1. 大規模データ処理
  2. 高速なスケールアウト / イン
  3. 一時停止 / 再開
  4. 使い慣れた T-SQL で開発
  5. Power Shell や REST API で管理

Azure SQL Data Warehouse は、コントロールノード、コンピュートノード、ストレージの3要素で構成されています。

Azure SQL Data Warehouse

料金は、

  1. コンピュート
  2. ストレージ

の2つで構成されており、Azure SQL Data Warehouse を一時停止した場合、コンピュート部分の課金が止まり、ストレージのみの課金が発生します。

また、以下のようにシステムの負荷の高い時間帯に応じて DWU(Data Warehouse Unit)(※) を変更することにより、日ごとの処理パターンやサイクルに合わせて処理性能を調整できます。

  • ※DWU は Microsoft 社が定めたクエリ性能のパワーを表す指標で、100DWU=1コンピュートノードとなります
DWU

使いたい時に使いたいだけ使う、まさにクラウドならではですね!

  • ※DWUごとの価格は以下よりご確認ください。

https://azure.microsoft.com/ja-jp/pricing/details/sql-data-warehouse/

ただし、Azure SQL Data Warehouse 自身に時間帯に応じて DWU を変更する機能はありません。
時間帯に応じて DWU を変更するためだけにサーバを構築するのは、時間もコストもかかります。

そこでご紹介したいのが、Azure Automation というサービスです。

Azure Automation は、PowerShell の実行を自動化する PaaS サービスで、スケジューリングして定期的に実行することも可能です。

Azure Automation は、PowerShell の実行時間に応じて課金されますのでこちらも使いたい時に使いたいだけ使う、クラウドならではの課金体系となっております。

  • ※Azure Automation の価格は以下よりご確認ください。

https://azure.microsoft.com/ja-jp/pricing/details/automation/

Azure SQL Data Warehouse と Azure Automation を組み合わせれば、以下のように時間帯に応じて Azure SQL Data Warehouse を一時停止/再開、また DWU を変更することができます。

DWU

次回は、Azure Automation を利用するための事前準備についてご紹介したいと思います。
続きは第二話で。


次回予告


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