導入事例:大成建設株式会社様

Microsoft Office 365、Microsoft Intune、Microsoft Azure、ADFS on Cloud

Office 365 と Microsoft Azure をベースに、大成建設グループ全体で生産性を向上させる『次世代コミュニケーション基盤』の構築に取り組んでいます。ソフトバンク・テクノロジーは、システムの移行イメージとそれを実現するための方法論を明示してくれました。

大成建設株式会社様
導入のポイント
  • 個人と組織の生産性向上のため、次世代コミュニケーション基盤を構築
  • 先進的なクラウドシステムの導入・活用を支える技術力と方法論を評価
  • スマートデバイスの活用によりワークスタイルの変革に成果
お客様名 大成建設株式会社
業種 建設・住宅・不動産業
企業規模 5001人以上
目的・課題 クラウド活用 , 社内システム構築 , ワークスタイル変革 , セキュリティ強化
キーワード Microsoft 365(Office 365/EMS) , Microsoft Azure , Active Directory , グループウェア

抱えていた課題、解決したかったこと

失敗できないクラウドの導入、サポートベンダーの選定がポイントに

北村 達也氏
社長室 情報企画部
部長
北村 達也氏

1873年の創業以来140年以上、土木・建築を核とした事業を中心に国内のみならず世界中で「地図に残る仕事。」を手がける大成建設株式会社(以下、大成建設)。売上高1兆円を超えるスーパーゼネコンの1社として建設業界をリードしている同社においても、昨今、建設業界で課題となっている人手不足問題は深刻で、市場は大規模施設の建設ラッシュや復興事業の継続などにより活況を呈しているものの、「仕事はあるが人が足りない」という状況が続いているという。

そのような状況下、大成建設では個人、そして組織の生産性を高めるため、これまで個別に構築・運用してきたコミュニケーション環境を刷新。「いつでも、どこでも、セキュアに仕事ができる」グループ全体の共有基盤を構築するため、Microsoft Office 365 (以下、Office 365)および Microsoft Azure (以下Azure)の採用を決めた。

相手のプレゼンスに応じて、最適なコミュニケーションツールをシームレスに利用できる Office 365 は魅力的で、2万人を超えるグループが利用する基盤として、機能や信頼性、継続性、グローバルな利用環境を考慮すれば、他の選択肢は考えられなかったという。

一方、オンプレミス環境であればシステムの導入後でも仕様変更やカスタマイズも可能だが、それができないクラウドでは、初期導入時における失敗やトラブルを取り戻すことは難しい。そのため、大成建設では、迅速かつスムーズに Office 365 や Azure の導入を実現し、クラウドのメリットを最大限に享受するため、慎重にサポートベンダーを選定した。

  • クラウドを活用し、コミュニケーション基盤を刷新
  • 2万人規模が利用する基盤として Office 365 と Azure を選択
  • クラウドのメリットを最大限に享受するため、慎重にサポートベンダーを選定


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導入の要件

「経験」と導入後の「サポート力」を軸にサポートベンダーを選定

堀本 幸志氏
社長室 情報企画部
企画室 ICT 調達リーダー
堀本 幸志氏

自社だけでこのような大規模なクラウド環境を導入し、スマートデバイスの活用や統合認証基盤の構築、さらに先進的な情報共有環境を活用していくのは容易ではない。

そのため大成建設では、大規模案件かつ Office 365 と Azure における経験があること、導入後のサポート体制、設計から構築、サポートまでワンストップで対応できること、そして、マイクロソフト社とのパイプ役としての役割を担えることなどを要件にサポートベンダーを選定した。

  • 自社だけで、大規模なクラウド環境を導入し、スマートデバイスの活用や統合認証基盤を構築するのは困難
  • 設計からサポートまでワンストップで対応でき、マイクロソフト社とのパイプ役としての役割も果たせることが前提


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ソフトバンク・テクノロジーを選んだ理由

経験に裏付けされた「方法論」や高度な「提案力」を高く評価

白井 俊二氏
社長室 情報企画部
コンサルティング室長
白井 俊二氏

ソフトバンク・テクノロジーは、大規模ユーザーにおける導入実績が豊富で、建設業界における実績もあり、自社でも Office 365 や Azure を導入・活用している。経験に基づいた方法論をベースにプロジェクトを進める体制が整っていることから、導入に関するトラブルや失敗のリスクは極めて低く、移行ツールを用いたシステム別・機能別の移行イメージを明確にした提案が高く評価された。

これらの実現には、マイクロソフト製品に加えて、ソフトバンク・テクノロジーの独自ソリューションの活用がポイントになる。例えば、Office 365 の利便性を損なわずに Active Directory と連携し、シングルサインオンが可能となる「ADFS on Cloud」。これに「クライアント証明書オプション」を付けることで、ユーザーと端末を特定した安全なアクセス制御を実現。

また、個人予定表や設備予約情報については、開催頻度や開催者など、全情報を既存システムから移行する必要があるが、独自開発ツールにより新システムに忠実に再現することも可能。部署や役職の兼務状況を反映する階層化アドレス帳も独自開発できるという。

さらには、ヘルプデスクやトレーニングなどのサポートメニューが充実している点、誤送信対策(SPC Mail エスティー/株式会社ソースポッド)や会議室予約・運用システム(SMART ROOMS/株式会社内田洋行)などのサードパーティ製品を含め、ワンストップで導入・運用のサポートを任せられる点にも期待したという。

  • 大規模ユーザー、建設業界、自社(ソフトバンク・テクノロジー)における Office 365 の導入実績を評価
  • ADFS on Cloud & クライアント証明書 & Intune による完全な端末セキュリティ管理
  • 既存システムのデータ移行を実現したツール開発/既存システムの利便性を維持した機能の開発


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導入効果と今後の展望

スマートデバイスの活用によりワークスタイルの変革に成果

野村 淳氏
社長室 情報企画部
コンサルティング室
課長
野村 淳氏

2016年5月、大成建設では Office 365 の本格的な利用を開始した。一般的にワークスタイルの変革は成果が見えるまでに時間がかかるとも言われているが、「出先や移動中でも情報を確認しやすくなった」、「プレゼンス(在席情報)を確認し、相手の状況に応じたコミュニケーション手段を選ぶことができるようになった」など、スマートデバイスの利用に慣れているデジタルネイティブな世代を中心に、目に見える形で成果が上がっているという。また、Office 365 と連携した会室予約・運用システムは世代を問わず社内外からの評判も高いという。

さらに、Microsoft Intune と ADFS on Cloud による認証基盤を確立できたことで、Office 365 の ID 管理を一元化できるだけでなく、スマートデバイスをセキュアに利用できる環境を構築し、BYOD 環境の実現とともにシャドー IT 対策にもつながっている。

今後、大成建設ではさらなる生産性向上のため、SharePoint Online や業務システムとの融合に関する検討を開始している。クラウド上で一貫性を保ちながらシステムを拡張・追加できる環境が確立されたことで、ワークスタイルの変革をさらに加速させていくことになるだろう。

  • スマートデバイスの活用を中心に生産性向上を実現
  • 認証基盤の確立により BYOD の活用に道筋
  • 組織としての生産性の向上を目指して、SharePoint Online などの活用を検討

大成建設様 SBT 集合写真
前列左から:ソフトバンク・テクノロジー株式会社 堀山 雅充、倉本 健也、山下 俊弘、丹野 淳

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