お客様名 | 株式会社インターコム |
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業種 | IT・情報通信業 |
企業規模 | 500人以下 |
目的・課題 | アクセス解析 , データ分析 , Webサイトのリッチコンテンツ化 |
キーワード | Web アクセス解析 , Web コンサルティング , サイトリニューアル |
こだわりの自社 Web サイトは、自己満足なのではないか
2022年に設立40周年を迎えた株式会社インターコムは、自社開発したソフトウェアで顧客に”夢と感動”を提供し続けている企業である。社名の interCOM:「inter COMputer & COMmunication(コンピューターと通信の融合)」が示すように、一貫して通信をコアとする自社ブランドのソフトウェア開発を行ってきた。現在は、その技術力を活かして、「MaLion」「まいと~く」「RemoteOperator」「Biware」などの主力商品をすべてクラウドサービスで提供している。
同社では以前から、Web サイト運営に注力し、数年に一度はリニューアルを行ったり、トレンドや SEO 対策を取り入れたりするなどし、取引先からも評価されていた。一方で、競合他社も Web サイトで先進的な取り組みを行っていたことや、Web マーケティングの機運の高まりを受け、自社 Web サイトにおいて正確な課題把握が重要であると考えた。
「当社は、自社の Web サイトを強いこだわりを持って制作してきました。しかし、会社の顔としての重要性や、商品選定時の Web サイトの重要性が高まる中、第三者に評価してもらい、自社の認識にズレはないかを把握しておきたいと考えました。もともと Web サイトの改善は行っていたものの、良くなったと感じているのは自己満足と言われかねません」(澤田氏)
優秀な提案内容と、実用的なレポート、営業対応の良さも決め手
同社では、ヒューリスティック調査を実施している企業をリストアップしていった。
「第三者による評価の調査結果を役員に納得してもらうためにも、企業選定で重視したのは、コスト面より安心感を得られる世間的認知度や実績でした。そして、最終的に SBテクノロジー(以下、SBT)ともう1社に絞りました」(Web 担当者)
同社が希望する調査対象の Web ページは、注力商品2種類、採用、会社情報などのトップカテゴリーを含む約70ページであった。
「SBT は当社が評価してほしい70ものページを細かく見た上で提案をしてくれました。他社は、それを提案段階で行うには別途費用が必要でした。自ずと、出てきた提案内容は SBT の方が優れたものでした。また、こちらからの確認や質問に対する営業担当者のスピーディな対応や的確な回答もあり、非常に良い印象を受けました。さらには、SBT の調査レポートのサンプルを見ると、指摘事項がわかりやすくまとまっていました。そのまま社内報告書として使えそうなことも大きなポイントとなり、SBT への依頼を決めました」(Web 担当者)
優先順位を下げていた課題にも、第三者から改善提案されたことで実行するきっかけに
同社との打ち合わせによる調査項目の決定を経て、SBT は2022年1〜2月にかけて調査を実施し、2月末には調査レポートを提出している。
独自のヒューリスティック調査法に基づき、7つの観点からの調査を実施。併せて Google Analytics を用いたアクセスデータ分析調査を提案し、現状の Web サイトのアクセス状況を可視化したことで定量的なデータからも課題を考察した。
「調査レポートの結果は、総体的に良い評価でした。SBT が過去、同様の調査を行ってきた中でも、当社の結果は良いものだということを聞いて安堵しました。Web サイトにこだわりを持って取り組んできたことや、優秀な Web 担当者が頑張ってくれていたことが裏付けされて率直に嬉しかったです。SBT には、調査結果だけでなく、具体的に改善提案してもらえたことも高く評価しています」(澤田氏)
調査から導き出された課題には、大きく次の3点が挙げられた。
1. UI ルールの不統一
2. 製品主導のコンテンツ設計
3. ファーストビューに表示する内容の再考
「課題に気づきつつもリソース不足で優先順位を下げていたところもあります。例えば、UI ルールは明確なガイドラインがないため、複数人いる Web 担当者ごとに微妙に違っているところもありました。また掲載内容は、社内の営業視点でのリクエストを取り入れつつ、Web 担当者のイメージや考えで調整している部分があります。今回、第三者からの具体的な指摘と評価をもらえたことで、例えば、商品一覧ページへのカテゴリー追加や、採用サイトから企業サイトへのリンクの設置など、できる改善はすぐに手を打ちました。まだ未解決の課題も、今後順次見直しを行っていきます」(Web 担当者)
離脱率の減少や、読み込み速度の改善などが見られるようになった
SBT のヒューリスティック調査とそのレポートを受け、同社 Web サイトにはその結果を反映した商品ページも作られ、かつサイト運用そのものにも調査結果を生かしている。
「特に新商品のページは調査結果や提案を踏まえて制作したので、今までとは違うページ構成のサイトになりました。簡易的にツールを使用して読み込み速度を測定したところ、既存の商品ページと比べて良い結果が出ています。新規ページや、大きくバージョンアップした商品ページには、今後もぜひ調査結果と提案内容を生かしていきたいと思います」(Web 担当者)
「これまでとは全く違ったデザインの Web サイトができ上がってきて驚きました。Web 担当者の力量もありますが、SBT の調査レポートが彼らの力を上手く引き出したのではないかと考えています」(澤田氏)
調査レポートを反映した Web サイトの運用に着手している同社だが、具体的な効果についてはどうだろうか。
「大きな変化ではありませんが、例えば、商品一覧ページからの離脱率が減少しています。今までほとんど商品ページに遷移していなかったのが、遷移するようになりました。また、採用サイトでも指摘箇所を修正したところ、遷移の仕方に良い変化が現れています」(Web 担当者)
一般的にも商品の情報発信に Web サイトは重要なチャネルとなっているが、同社にとってもコロナ禍で営業訪問などの制限がある中、その役割はますます重要になっているという。
「Web サイトの重要性は増していく一方です。今後、世の中のトレンドが変わったり、Google の評価指標が大きく変わったりということもあります。Web サイトを最大限活用していくために、定期的にヒューリスティック調査の依頼を検討すべきと考えています」(澤田氏)
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