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導入事例:チューリッヒ生命保険株式会社様

Sitecore on Cloud

Sitecore 9.3 へのバージョンアップで、デジタルマーケティングの基盤が整い、細やかな監視のもとで安定した運用が実現しています

導入のポイント
  • 今後のマーケティング機能の活用など、先を見据えたベンダー選定​
  • クラウド移行・Sitecore 9.3 導入で、デジタルマーケティングの基盤が整う
  • SBテクノロジーの運用監視により、トラブルの未然防止ができている
企業情報
お客様名 チューリッヒ生命保険株式会社
業種 金融・保険業
企業規模 500人以下
目的・課題 オンプレミスからクラウド移行 , クラウド活用 , 大規模サイト構築・運用
キーワード CMS・コンテンツ管理

抱えていた課題、解決したかったこと

延長サポート期限切れが迫り、クラウド移行・バージョンアップが必要​

稲野 裕美 氏
チューリッヒ生命保険株式会社
マーケティング・
コミュニケーション部
担当課長
稲野 裕美 氏

チューリッヒ生命は、チューリッヒ・インシュアランス・グループの日本支店として、1996年8月に設立された。2021年4月から日本の生命保険会社へ変更し、日本法人として営業を開始。多くの働き盛り世代の方々に「革新的な保障性商品」と「高品質なサービス」を、「お客様にとって利便性の高い選択権を活かせるチャネル」を通じて提供を続けている。2013年より幅広いお客様のニーズに対応した「プレミアムシリーズ」の販売を開始し、保有契約数は126万件を突破している。

同社マーケティング・コミュニケーション部では、Web サイト管理に加えて、ニュースリリースや広告宣伝を行う広報、そしてグループ全体との窓口となりブランディングに携わる役割を担っている。Web サイトの運用においては、以前からグループ全体で Sitecore による運用を採用しており、同社では2017年からオンプレ環境で Sitecore 8.2 を利用していた。しかし、延長サポートの終了が迫ってきたことによって、バージョンアップしなければならなかった。

「延長サポートの期限が2年後には切れてしまうことから、新バージョン Sitecore 9.3 へのバージョンアップの検討を始めましたが、9.3はクラウド型しかないため、クラウドへ移設しシステムすべてを作り直さなくてはいけません。そこで、クラウドにシステムを構築するためにどう進めていくべきか、またどのベンダーに頼むべきかの検討が必要となりました」(稲野氏)

バージョンアップ、クラウドへの移行、そして バージョンアップ後は、Web 販売チャネル強化のためのマーケティング機能活用を目指して、まずは Sitecore 社から紹介されたベンター含め3〜4社から提案・見積りをもらい、比較するところから始めた。

  • バージョンアップに伴いオンプレ環境からクラウドへの移行が求められた
  • マーケティング機能が充実している Sitecore 9.3 でダイレクト販売サポートを強化


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導入の経緯

コミュニケーションの取りやすさ、信頼感と実績でベンダーを選定​

有泉 健太 氏
チューリッヒ生命保険株式会社
マーケティング・
コミュニケーション部
アシスタント・マネージャー
有泉 健太 氏

グループ会社のチューリッヒ保険会社が SBテクノロジー(以下、SBT)から Sitecore を導入していると Sitecore 社から紹介を受けたことで同社は SBT を知ることになった。導入実績が豊富で、トラブル対応にも実績があるところを評価し、他社との提案と比較検討することを決めた。​

「私自身、システム全てを作り直す経験がなかったので、検討すべきポイントが分からず、細かい要件を洗い出すことができませんでした。その中で複数社からいただいた提案の中では、SBT の提案が細部まで検討されており、ボリュームも圧倒的に多いものでした。他社との提案内容の違いに驚かされました。こちらが出した要件のみの提案内容ですと、検討が足りない部分があるのではないかと不安でしたが、SBT はシステム構築の先を見据えた提案だったのです。導入後も相談に乗ってくれる姿勢を評価しました」(稲野氏)​

そして、ベンダーの選定においては、費用やスケジュールよりもコミュニケーションの取りやすさ、信頼感にも重点を置いていたことが、SBT の採用の後押しとなった。

「プロジェクトが開始すると、多くのやり取りが発生するので、担当者間での連携が重要になります。最後まで一緒に対応していけるかという信頼感を重要視していました。そして、システムは導入して終わりではありません。構築して終わりではなく、その後も伴走してくれるようなパートナーを探していました。そういう観点で、SBT の真摯な対応や提案内容に、長いお付き合いをしていけるのではないかと思い、採用を決めました」(稲野氏)​

SBT からの提案により、最初のステップとしてバージョンアップおよびクラウド化によるマーケティング基盤の整備、そして SBT による運用監視によって安定した運用の実現を図ることになった。​

  • 要件のみではない先を見据えた独自の提案内容が採用の決め手
  • 構築して終わりではなく、導入後の活用も伴走してくれる SBT の姿勢を評価


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SBテクノロジーの評価ポイント

構築における適切なプロジェクト管理、コンテンツ移行での細やかなサポートを評価​

武藤 淳史 氏
チューリッヒ生命保険株式会社
マーケティング・
コミュニケーション部
シニア・アソシエイト​
武藤 淳史 氏

同社は当初、外部のクラウドサービスの利用を検討していたが、IT部門との協議の結果、自社独自基準のセキュリティが担保できている自社グループが管理するクラウド環境の Azure に構築することが決定した。ところが、システムのベースとなる環境を整えるまでに課題が多かったという。​

「自社の Azure は運用を開始したばかりで、さまざまなカスタマイズのプロセスが確立しておらず、誰に依頼すればいいのか分からなかったり、ミーティングへの参加を依頼したり、問い合わせ先が海外の場合は、返答が来るまでに時間がかかる等、SBT に参画してもらう前の準備が大変でした。SBT が担う構築においては、滞りなく進めてもらいました。確認事項に答えていき、不安なところは都度連絡、また定期的な打ち合わせ実施など、SBT の適切なプロジェクト管理により円滑に進んでいきました」(稲野氏)​

Web コンテンツの移行においても困難があったという。

「コンテンツは約2,000ページあったのですが、Sitecore 9.3 への移行にあたり、不要ページの精査、管轄が不明なコンテンツの整理など、移行ページの選定に苦労しました。機械的なコンテンツ移行に影響が出そうな HTML 記述がないか、SBT が機械的にページをチェックしてくれ、見つけ次第、問題として提示してくれました。ここまで細かいサポートをしてくださるベンダーは少ないので、とても助かりました」(有泉氏)​

自社 Azure への構築、膨大なコンテンツ移行など数々の課題、困難に対して、その都度、同社と SBT でコミュニケーションを取り、共にプロジェクト完遂を目指した。こうして2021年7月、同社は Azure 上に構築された9.3の運用を開始した。​

  • 顧客課題の理解・不安を都度払拭するプロジェクト管理を評価​
  • コンテンツ移行に影響がありそうな HTML 記述の有無を機械的なチェックでサポート


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導入効果と今後の展望

Web サイトリニューアルとデジタルマーケティング機能活用のサポートに期待​

Sitecore 9.3 を導入した同社では、現在どのように運用しているのだろうか。​

「『承認ワークフロー』『時間指定によるコンテンツ自動公開・非公開』機能を新たに搭載してもらいました。Web ページは各部門にて更新をしているので、複数の部門に権限を付与しています。『承認ワークフロー』導入前は、アイテムの更新権限を一つの部門に限定することができず、別部門のアイテムを誤って公開した場合の対処を依頼されたり、操作ミスを防ぐために操作に慣れていない部門の更新を代理で行うなどの業務が発生していました。現在は、各部門にアイテムの更新権限を切り分けて、部門長は部下が作ったページ内容を確認して承認することで公開することができるので、業務負荷の軽減と操作ミスの防止ができています。
また、事前に時間を指定して自動公開できるようになったため、公開時刻に待機することなく、広告の公開時間に合わせてランディングページを公開するなど柔軟な更新ができるようになりました」(稲野氏)​

「以前は、突然コンテンツの公開ができなくなってしまい原因を調べたらログが溜まっていたなど、トラブルが発生してから対応していました。 現在は、SBT に Sitecore システムの運用監視をしてもらっているので、 Sitecore のシステムに関するトラブルを未然に防げるようになり、安定した運用が実現しています」(有泉氏)​

マーケティング基盤の整備、安定稼働を実現した同社は、次のステップとして、Web サイトリニューアルとデジタルマーケティングの実施を検討。構築からインフラ運用監視、Webサイトの設計からデジタルマーケティングまで一気通貫したサポートを期待しているという。​

「最近ビジュアルイメージが変更になったこともあり、Web サイトのデザインも合わせてリニューアルしていきたいと考えています。またデザインだけではなく、Web サイトの販促効果を高めていけるように、マーケティング施策の実施・分析を行い、効果が出せるWeb サイトを構築していきたいと考えています。SBT の豊富な実績によるサポートとアドバイスに期待しています」(稲野氏)​

  • 『承認フロー』『時間指定によるコンテンツ自動公開・非公開処理』の導入で、業務負荷軽減・柔軟な運用ができている
  • SBT の Sitecore システム運用監視により、トラブルを未然に防止、安定した運用が実現​
  • Web サイトリニューアル、デジタルマーケティングヘの取り組みでもサポートとアドバイスを期待​


SBテクノロジー株式会社(写真右から)齋藤 信夫、乾 裕
SBテクノロジー株式会社(写真右)築地 由華​

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