お客様名 | アスクル株式会社 |
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業種 | 小売・サービス業 |
企業規模 | 501人~1000人 |
目的・課題 | アクセス解析 , Webマーケティング |
キーワード | Web アクセス解析 , Web コンサルティング , Web マーケティング |
約17万アイテムをラインアップ。Yahoo! JAPAN とアスクルの提携により誕生した日用品 EC サイト「LOHACO」
「日用品などの生活必需品を中心に毎日つかうものを、いつでも低価格で、生活者が欲しいときに、スピーディーに届ける」というコンセプトのもと、2012年11月20日、一般生活者向けのインターネットショップとして本格オープンした LOHACO。“かるいくらし”をテーマに、忙しい毎日をおくるなかで、“重く、かさばる”身の回り品の買い物に時間を費やすことなく、スマ-トフォンやタブレットから早く簡単に買い物をすませる新しいショッピングスタイル“スマートショッピング”を提案している。
LOHACO は、アスクルならではのメジャーブランドの人気商品を中心とした17万点にもおよぶ強力な商品ラインアップと、競争力を持った価格設定を武器として順調に売上を伸ばしているが、その下支えとなっているのは、ヤフー株式会社(以下、Yahoo! JAPAN)のポータルサイトから導かれる膨大なアクセスと、これまで構築してきた物流体制にあると成松氏は説明する。
「膨大なお金や手間をかけて宣伝や集客をしなくても、全面的な協力体制のもと Yahoo! JAPAN という国内最大級のポータルサイトからのアクセスを誘導できます。その分、本来 EC サイトが注力すべき品揃えやカスタマーサービスにリソースを集中させ、同時に仕入れ先との交渉も有利に進めることで競争力を高めることができます。
また、これまでアスクルが構築してきた物流体制を最大に活かし、7月より新たに稼動予定の(仮称)埼玉物流センターを含め全国7か所の物流倉庫を基盤に関東圏、関西圏を中心とした広範囲なエリアで当日配送を実現してまいります」(成松氏)
※配送条件は、地域や時間などにより異なります。
常に顧客から選ばれるサイトへと醸成させるために、新たな「アクセス解析ツール」と「テストツール」の導入を検討
このように集客、品揃え、物流体制について、他社に真似のできないほど好条件が整っている LOHACO だが、競争が激化し大きなシェアを握る EC サイトが勢いを増す中で、新規に顧客を獲得することは容易ではない。そのような状況下、ユーザービリティーと検索性を効率的に向上させサイトを醸成させるためには、「アクセス解析ツール」や「テストツール」の効果的な活用が不可欠だと成松氏は語る。
「商品を探しやすく、買いやすくするための労力を惜しんでは、お客様から選ばれるサイトになることはできません。 そのため、クリックされたことで明示的にわかる情報だけでなく、クリックされなかった情報を分析する必要があります。サイトに訪れたお客様がどういった行動をとっているのか、ボトルネックとなっているのはどこなのか、お客様とサイトのやりとりを詳細かつ迅速に分析できるアクセス解析ツールが必要でした 」(成松氏)
一方、テストツールに関して成松氏は、「これまでは部門ごとに対応していたため、テストツールや手法が社内で統一しておらず、会社として一元的に最適化を図る手順が確立されていませんでした。ですから、ゴールは一緒なのにもかかわらず議論のベクトルを合わせることができずにいました。そのため新しく導入するテストツールは、LOHACO の使い勝手を向上させるためだけでなく、A/B テストや多変量テストの手法を標準化できるものにしたいという思いもありました」と語った。
世界中のメジャーなサイトで導入されている実績があり、短期間でも安心して導入が可能な SiteCatalyst を選択
これまでアスクルでは、パケットキャプチャ型のアクセス分析ツールを利用してきた。しかし、ログインしている会員の行動だけでなくログインしていない閲覧者の行動も一元的に分析できる点や、訪問者の遷移を詳細に追える点などを考慮し、Web キャプチャ型を前提に導入するツールを比較検討した。
その検討要件として、アクセスデータを一元的かつリアルタイムに解析できることはもちろんだが、大規模 EC サイトにおける採用実績と導入ベンダーのサポート体制も重要なポイントとなったと増田氏は語る。
「これだけの規模のサイトでタグ型を導入するのははじめてでした。解析を行う全ドメインの全ページにスクリプトを実装する必要があるのはわかっていましたが、作業できる期間は3か月ほどしかありませんでしたので、スムーズに導入作業を進めるためにはサポートをしてもらうベンダーの経験やノウハウも重要な選定ポイントとなりました」(増田氏)
SiteCatalyst を選定した理由について成松氏は、「アクセス解析ツールとして世界中のメジャーなサイトで導入されている実績があり、以前から注目していたツールの1つでこれまでも導入を検討したことがありました。 ブラウザがあればどこからでもほしい情報をあらかじめ設定した定型のダッシュボートで見ることができ、さらに詳細な情報もブレイクダウンしながら分析できる点が魅力的でした」と語る。
一方システム面に関して増田氏は、「ASP 型なのでサーバーの設置や運用が不要であること。さらには、導入経験が豊富なソフトバンク・テクノロジーからの強力なサポートにより、スムーズかつ短期間に導入が実現できることも SiteCatalyst を選んだ理由として挙げることができます。」と説明した。
さまざまな切り口でリアルタイムにアクセスデータを分析できるようになり、ボトルネックの解消やサイトの最適化に貢献
SiteCatalyst を導入したことで、膨大な売上データの解析に要する作業時間が削減され、リアルタイムに商品などさまざまな切り口によるデータ分析を行うことができるようになった。その結果、ボトルネックの解消やサイトの最適化を進める上で、前向きな議論ができるようになったという。
「現在、常時200ユーザーが SiteCatalyst にアクセスしています。基本的な分析結果はダッシュボード化し、同じレポートを役員が直接見るようになりましたので、担当者にとっては多少プレッシャーがあるかもしれません。しかし、以前よりも改善案が出るようになり、良いところを伸ばして、悪い所を修正するという文化が根付いてきたと感じています」(成松氏)
現在は、SiteCatalyst のデータをベースに、リスティングなどさまざまな広告施策を比較することで費用対効果を明確にして、キャンペーンなどの最適化を図る仕組み作りに取り組んでいるという。
「今後は、さらにはモバイルデバイスへのさらなる最適化やパーソナライズされたページを提供するための機能の導入なども視野に入れています」と成松氏は語る。
SiteCatalyst を中心に、デジタルマーケティングソリューションを幅広く展開する LOHACO。国内の大規模 EC サイトにおいてこのように先進的な取り組みを実践している例はまだ少なく、その成果と動向はさまざまな方面から注目されている。
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