脆弱性調査レポート

CVE-2015-3090(APSB15-09) - 脆弱性調査レポート

Flash Playerの脆弱性により、リモートから任意のコードが実行可能な 脆弱性(CVE-2015-3090)(APSB15-09)に関する調査レポート

ソフトバンク・テクノロジー株式会社

ソフトバンク・テクノロジー株式会社

概要

アドビ システムズ社の Flash Player に、リモートより任意のコードが実行される脆弱性(CVE-2015-3090)の攻撃コードが発見されました。

この脆弱性は、ユーザーが細工されたコンテンツを Flash Player で実行する際に欠陥があり、バッファオーバーフロー攻撃によりメモリ破壊が起こります。
この脆弱性を利用した攻撃が成立した場合、リモートから Flash Player を実行したログオンユーザーの権限を奪取される危険性があります。

本レポート作成(2015年6月30 日)時点において、ベンダーより脆弱性を修正したバージョンがリリースされております(2015年5月12日)。しかしながら、攻撃を成立させるためのコードが容易に入手可能であり、かつ脆弱性に対する攻撃が容易であること、また攻撃を受けた際にシステムへの影響が大きいことから、今回、この脆弱性(CVE-2015-3090)の再現性について検証を行いました。

影響を受ける可能性があるシステム

  • Adobe Flash Player 17.0.0.169 とそれ以前のバージョン
  • Adobe Flash Player 13.0.0.281 とそれ以前の13.x バージョン
  • Adobe Flash Player 11.2.202.457 とそれ以前の11.x バージョン
  • AIR Desktop Runtime 17.0.0.144 とそれ以前のバージョン
  • AIR SDK および SDK & Compiler 17.0.0.144 とそれ以前のバージョン

対策案

アドビ システムズ社より、この脆弱性を修正するプログラムがリリースされています。
当該脆弱性の修正を含む最新のバージョンを適用していただくことを推奨いたします。

バージョン確認方法

[コントロールパネル] – [プログラム] – [プログラムと機能] よりAdobe Flash Player のバージョンを確認できます。

バージョン確認方法

以下のサイトにて、現在使用している Flash Player のバージョンが確認できます。(現時点での最新リリースバージョンの確認もできます)

Flash Player の状況確認

Flash Player 本体のダウンロードは以下のサイトになります。
Flash Player の本体ダウンロード

* Google Chrome の場合は、Flash Player の機能がブラウザに統合されているため、Chrome 自体のアップデートを行う必要があります。
Google Chrome を更新する

* Windows 8、Windows Server 2012、Windows RT、Windows 8.1、Windows Server 2012 R2 および Windows RT 8.1 上の Internet Explorer 10または、11の場合は、Flash Player の機能がブラウザに統合されているため、Internet Explorer 自体のアップデートを行う必要があります。
マイクロソフト セキュリティ アドバイザリ (2755801)

参考サイト

CVE-2015-3090
Adobe セキュリティ情報:APSB15-09

検証概要

ターゲットシステムを攻撃者が用意したサイトにアクセスさせることで、Flash Player の脆弱性を利用して任意のコードを実行させます。
今回の検証に用いたコードは、ターゲットシステム上から特定のサーバー、ポートへコネクションを確立させるよう誘導し、システム制御を奪取するものです。これにより、リモートからターゲットシステムが操作可能となります。
*誘導先のシステムはLinuxです。

検証ターゲットシステム

  • Windows 7 SP1 日本語版 + Internet Explorer 11 + Flash Player 17.0.0.169
  • Windows 7 SP1 日本語版 + Firefox 38.0.5 + Flash Player 17.0.0.169
  • Windows 8.1 日本語版 + Firefox 38.0.5 + Flash Player 17.0.0.169

検証イメージ

検証イメージ

検証結果

下図は、誘導先のコンピュータ(Linux)の画面です。黄線で囲まれた部分は、誘導先のホストの情報です。
一方で、赤線で囲まれている部分は、ターゲットシステム(Windows 7及び Windows 8.1)において、ホスト名、ユーザーの情報、IP アドレスの情報を表示するコマンドを実行した結果が表示されています。
これにより、ターゲットシステムで任意のコマンドを実行することに成功したと判断できます。

Windows 7の場合
検証結果 Windows 7の場合


Windows 8.1の場合
検証結果 Windows 8.1の場合


更新履歴

2015年6月30日 : 初版公開

本件に関するお問い合わせ先

『報道関係者様からのお問い合わせ』

ソフトバンク・テクノロジー株式会社
管理本部 経営企画部 皆口
TEL:03-6892-3063
メールアドレス:sbt-pr@tech.softbank.co.jp
『お客様からのお問い合わせ』

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