二田
こんにちは。二田です。
弊社でも最近 Sitecore のバージョンアップをご検討されているお客様から、最新バージョンの新機能や特長についてご質問を受ける機会が多くなりました。
本記事では、Sitecore バージョン10の新機能の特長をご紹介します。
SBT では Sitecore の日本法人設立2010年ごろ、Sitecore バージョン6.X の頃から多数の Sitecore 導入実績があります。
メジャーバージョンの変遷をみても、近年は積極的にバージョンアップを行い、新しい機能を取り入れ、時代に即した形でのバージョンアップを実施しています。
メジャーバージョン | リリース時期 | 特長 |
---|---|---|
6.X | 2008年~2012年 | マーケティング機能追加 |
7.X | 2013年~2014年 | xDB 提供開始 |
8.X | 2015年~2016年 | SXA 機能追加、PaaS に対応 |
9.X | 2017年~2019年 | フォーム、MA 、JSS 機能追加 |
10.X | 2020年~ | コンテナ対応 |
Sitecore10のイニシャルバージョン10.0は2020年8月にリリースされました。
2021年9月現在の最新バージョンは10.1 Update-1となっています。
Sitecore10の主な特長を以下に挙げます。
最新バージョンの10.1では、Sitecore 管理画面ログイン後の Launchpad (メニュー)の見た目が青色を基調としたデザインに変わっています。
メニューを選択した後のページデザイン はまだ変更されていませんが、今後青基調のデザインに統一されていきそうです。
また、Sitecore Horizon(以下 Horizon)編集インターフェースが拡張され、より直感的な編集が実現できるようになりました。
Sitecore Content Hub との統合により、Horizon エディター内で DAM のコンテンツを操作することも可能です。
Horizon についてはこちらの記事をご覧ください。
Sitecore10.0からコンテナによるデプロイが可能となりました。最新の Docker とKubernetes 技術を用いて、迅速な環境構築ができます。
コンテナについてはこちらの記事で詳細を紹介しています。
検索サービスとして Sitecore9では Solr 、Lucene 、Azure Search がサポートされていましたが、Lucene のサポートは Sitecore9.3以降対象外となっています。
また、Sitecore からのアナウンスでは、将来的に Azure Search のサポートも対象外となるようです。
Solr はオープンソースの全文検索システムで、非常に高機能なアプリケーションです。
Java ベースのため、Java が実行できる環境へのインストールが必要となりますが、SaaS での利用も可能です。
これまで Sitecore Experience Manager(XM)は CMS 機能のみでしたが、セッションやデバイスベースでの単純なパーソナライズが実現できるようになりました。
Experience Analytics でのフィルタリング機能などレポーティングの機能も強化されています。
Sitecore Marketing Automation と Salesforce Marketing Cloud がリアルタイムで連携できるようになり、より効果的なマーケティングの分析が可能となります。
GDPR に対応した同意オプションを容易に実施、管理する機能や、Sitecore Forms から送信された個人情報の匿名化をサポートする機能など、個人データ保護機能がさらに強化されています。
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以上、Sitecore バージョン10の新機能について簡単にご紹介させていただきました。
新機能について更に詳しい情報が欲しい方は、ぜひ詳細の記事をご覧いただくか、以下リンクよりお問い合わせください。
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