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5 分でわかる Power Platform!その 3 ~Power Platform の利用イメージ~

田中 裕樹

こんにちは、田中です。
前々回、前回に引き続き、今回は Power Platform の利用イメージについていくつか例を交えながらご紹介したいと思います。




5 分でわかる!シリーズの内容

本シリーズは全 3 回に分けて Power Platform の概要や、ライセンス、一体どのように業務に活用できるのか?と言った内容を、5 分でざっくりご理解頂けるようにご紹介していきたいと思います。

  • その 1 ~Power Platform とは?~
  • その 2 ~Power Platform のライセンス~
  • その 3 ~Power Platform の利用イメージ~



Power Platform の利用イメージ

それでは、Power Platform の利用イメージについてご紹介したいと思います。
Microsoft 365 のライセンスの範囲で作成できるアプリと、Power Platform の個別ライセンスを活用したアプリをそれぞれご紹介します。

Microsoft 365 のライセンスで作れるアプリ

まずは、for Microsoft 365 のライセンスで作成できるアプリをご紹介します。
作成できるアプリのイメージとしては以下のようなものになります。

  • SharePoint Online のリストフォームのカスタマイズ
  • 簡易的な承認ワークフロー
  • 勤怠連絡アプリ
  • 会議室の予約アプリ …など

この中から、Microsoft 365 のデータ保存先としてよく使われる SharePoint Online のフォームカスタマイズサンプルをご紹介します。
SharePoint のフォームの特徴として、入力項目が多いフォームは縦長で見づらくなったり、規則性のある値を毎回手で入力しないといけなかったりします。
このような煩わしさも、Power Apps でリストフォームをカスタマイズし、好みのフォームデザインや入力規則を設定することにより、解消できる可能性があります。

SharePoint のフォームカスタマイズにより得られる効果の一例
  • 入力項目をタブ形式で切り替えることにより、入力と閲覧のしやすさを向上
  • 決まった値や規則性のある項目は自動計算された既定値をセットすることにより、手間と入力ミスを削減
  • フォーム内のボタンのクリックと連動して Power Automate のフローを実行させることにより、業務を自動化

Power Platform を更に活用したアプリ

次に、Power Platform の個別ライセンスを活用して作成できるアプリをご紹介します。
for Microsoft 365 のライセンスとは異なり、外部システムとのデータ連携や、オンプレミス環境のデータベースの参照など、実現できることの幅が一気に広がります。

作成できるアプリのイメージとしては以下のようなものになります。

  • 数千、数万件の大量のデータを扱う業務アプリ
  • SQL Database 等のデータベースのデータを活用した業務アプリ
  • SaaS や Web API と連携した業務アプリ
  • AI を搭載した高機能な業務アプリ

利用サンプルとして、Excel で行っているデータ集計や報告の業務を Power Platform に置き換えた場合のイメージをご紹介します。

Excel にデータを打ち込み → 上司にメールで報告して → 指摘を受けて → 修正し → またメールに添付して提出する …といった業務、皆さんも一度は経験があるのではないでしょうか?
そのような業務も Power Platform に置き換えることで、より効率的に、場合によっては作業そのものを省略することができ、生産性向上が期待できます。

Excel から Power Platform にシフトすることで得られる効果の一例
  • データ入力
    • キャンバスアプリを使用し、あらゆるデバイスから、どこからでもデータ入力が可能
    • フォーム上で機能する入力規則により、入力ミスを大幅に削減
    • データはリアルタイムで Dataverse (データベース) に反映されるため、いつでも最新情報を確認可能
  • データの管理
    • データの管理者は、事前に定義したレポートにより最新情報をいつでもグラフィカルに確認可能
    • 社内報告用のレポートやグラフも自動で作成でき、別途レポート作成等の作業が不要
    • 閾値を越えるデータが入力された場合のみ通知を受け取れるため、確認時間を必要最小限に抑えることが可能
    • 関連データ (顧客情報、製品情報、売上データ等) を 1 つのアプリ上から探索することが可能



さいごに

これまで、全 3 回にわたり Power Platform についてご紹介してきました。
ご紹介した内容が少しでも皆さんの参考になれば幸いです。

また本記事の内容はもちろん、これから Power Platform の活用を進めていきたいがどこから手を付けたら良いか分からない、利用開始したけれどうまく活用が進んでいない、利用する上で必要なガバナンスとセキュリティの観点が分からない…など、お困りのことがありましたら是非ご相談ください。

最後までお読み頂きありがとうございました。




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