みなさまこんにちは。クラウドアーキテクトの卵です。
最近、遅ればせながら、コンビニスイーツにハマっています。
今まであまりスイーツを食べないようにしていたのですが(太るから)、何気なく買ったプリンとスフレが一緒になっているようなスイーツがとても美味しく、リピートしていたらいつの間にか他のスイーツも買って食べるようになってしまいました。
最近のコンビニスイーツはレベルが高いですね!いくらでも食べられそうです。
・・・そろそろ、運動しようかな。。。
とある案件で、Azure における PaaS サービスをまとめることになりました。そのお客様は PaaS を活用していきたいという思いがあり、PaaS サービスを利用するとしたらどれがいいかを考えているため、弊社としての一押し構成、使い方を紹介するために、改めて PaaS サービスを調査することになりました。
私も得意分野(?)のデータベースと、ストレージ部分をお手伝いさせてもらいました。データベースは比較的サクサクとまとめられたのですが、ストレージについては意外に苦戦しました。
「いつも『Blob』って言っているものって、BLOB ストレージアカウントのことを言っているのか、BLOB ストレージサービスのことを言っているのか、どっちだっけ?」
「今回、PaaS サービスのまとめであるため、IaaS(VM)の話は対象外とするから VM のディスクについては記載しなくてよい、ということだったけど・・・管理ディスク(マネージドディスク)や非管理ディスク(アンマネージドディスク)は、純粋にストレージとして使用する際に関係するんだっけ?」
このあたりで混乱してしまいました。
自分の備忘録も兼ねて、純粋にストレージとして使用する場合における Azure Storage について、Azure Storage を作成する際の情報に沿ってまとめます。
Azure ポータル画面から Azure Storage を作成する際、ストレージアカウントを作成する必要があります。ストレージアカウントを通じて、Blob 等のストレージサービスにアクセスすることになります。そのため、Blob 等のストレージサービスを決める前に、ストレージアカウントの種類を決める必要があります。
Azure Storage、ストレージアカウント、ストレージサービスの関係性について下図に表します。
<Azure Storage 概要>
私たちがよく「Blob」と言っている、汎用ストレージという意味での Blob は、上図の Azure Blob ストレージのことを指しています。
前述の通り、ストレージアカウントを通じて Blob 等のストレージサービスにアクセスすることになりますので、ストレージアカウントを決めます。
ストレージアカウントの種類を以下にまとめます。
左右にスクロールしてご覧ください。
ストレージアカウント | 概要 |
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汎用 v2 アカウント | 最新の Azure Storage の機能をサポートし、汎用 v1 と BLOB ストレージアカウントのすべての機能が組み込まれている。汎用 v2 アカウントは、Azure Storage に対してギガバイトあたり最低のキャパシティ価格で提供されている。 |
汎用 v1 アカウント | すべての Azure Storage サービスにアクセス可能であるが、最新の機能が利用できない場合があるほか、GB 単価もやや高いことがある。 汎用 v2 アカウントにアップグレード可能。(元に戻せない) |
BLOB ストレージアカウント | 非構造化オブジェクトデータをブロック BLOB として格納するための特化されたストレージアカウント(BLOB 専用ストレージアカウント)。 BLOB ストレージアカウントは、汎用 v2 ストレージアカウントで利用できる持続性、可用性、スケーラビリティ、およびパフォーマンス機能と同じものを提供している。 ブロック BLOB と追加 BLOB の格納をサポートしている。ページ BLOB はサポート対象外。 汎用 v2 アカウントにアップグレード可能。(元に戻せない) |
左右にスクロールしてご覧ください。
ストレージサービス | 概要 |
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Blob ストレージ | テキストおよびバイナリデータのための高度にスケーラブルなオブジェクトストア。 テキストデータやバイナリデータなどの大量の非構造化データを格納するために最適化されている。 Blobには以下3種類のリソースがある。(規模的には1>2>3) 【リソース】
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Files ストレージ | クラウドまたはオンプレミスのデプロイ用のマネージドファイル共有。 業界標準の Server Message Block(SMB)プロトコルを介してアクセスできる、完全に管理されたファイル共有を提供。クラウドまたはオンプレミスにある Windows、macOS、および Linux に同時にマウント可能。 |
Queue ストレージ | アプリケーションコンポーネント間の信頼性の高いメッセージングのためのメッセージングストア。 HTTP または HTTPS を使用した認証された呼び出しを介して世界中のどこからでもアクセスできる大量のメッセージを格納するためのサービス。 キューの1つのメッセージの最大サイズは 64KB で、1つのキューには、ストレージアカウントの合計容量の上限に達するまで、数百万のメッセージを格納可能。 |
Table ストレージ | 構造化データのスキーマレスストレージのための NoSQL ストア。構造化データを扱うことが可能。 仮想マシンの診断ログは Azure Table Storage を使用している。 |
ディスクストレージは、前述した<ストレージサービスの種類>に記載した通り、Blob ストレージ内のページ Blob を使用しています。ディスクストレージとそれ以外のストレージサービス(ページ Blob 以外)の違いについては、以下、Azure のブログにある図が分かりやすいです。
【参考: Azure ディスクストレージの種類(2018年6月現在)】
https://jpaztech1.z11.web.core.windows.net/Azureディスクストレージの種類(2018年6月現在).html
上記ブログにある図(ディスクストレージ)と、ディスクストレージ以外のストレージを比較すると、以下のような図になると思われます。
<ディスクストレージとディスクストレージ以外のストレージの構成比較>
今回の調査 → まとめで、Azure Storage 周りの理解が深まりました。
Azure Storage は、Azure 上にデータを保存する際にほぼ必須となるリソースです。
仕様を確認し、適切な用途で使用することが、良いシステムを作る第一歩だと思います。
皆さんも、Azure Storage を活用していきましょう!
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