前回、センサーの種類や取得したデータについてご説明しましたので、今回はデータを元に「可視化」する部分についてご紹介したいと思います。
可視化するにあたり、今回は大きく2つのインターフェイスを用意しました。
一つは利用者が幅広く活用するリアルタイムの情報を提供するインターフェイス、もう一つは管理者が一定期間の蓄積されたデータを元に利用状況を確認する為のインターフェイスです。
利用者が幅広く活用するインターフェイスでは、スマホからのアクセスも考慮し、シンプルに使用中か否かを確認出来る様にしました。
管理者用のインターフェイスについては、過去一週間分の統計情報が確認出来る様になっています。
業務時間中の総合使用率や、時間帯別の利用状況、曜日別の利用状況などが確認できます。
これにより日中どの時間帯が一番利用しやすいのかなどを確認する事が可能です。
ちなみに、実験したところ就業時間中は平均して混雑しているという結論となりました。
最後になりますが、この検証を実施させていただくにあたり、気付いたことや困った事を紹介したいと思います。
今回は、EnOcean などのエネルギーハーベスティング無線センサーの類は利用していませんが、この場合でも Gateway 用に電源を用意する必要があったりと、やはり電源は切り離せない問題となります。
電源工事が可能か否かなど、設置場所は事前に良く検討した方が良いと思いました。
今回は「トイレ」というプライベートな空間であった為、当初から施設管理者とは事前にミーティングを実施し、設置趣旨や取得データ範囲などを説明し、ご理解いただいていたのですが、設置してからすぐにセンサー位置が勝手に移動されてしまう事象が頻発しました。
今回は「トイレ」というプライベートな空間であった為、当初から施設管理者とは事前にミーティングを実施し、設置趣旨や取得データ範囲などを説明し、ご理解いただいていたのですが、設置してからすぐにセンサー位置が勝手に移動されてしまう事象が頻発しました。
今回は「トイレ」というプライベートな空間であった為、当初から施設管理者とは事前にミーティングを実施し、設置趣旨や取得データ範囲などを説明し、ご理解いただいていたのですが、設置してからすぐにセンサー位置が勝手に移動されてしまう事象が頻発しました。
一部の方から、「カメラに見える」とのご指摘をいただき、対策したところ向きが変えられる事象はほとんどなくなりました。
施設管理者、清掃業者のご協力があり何とか実現できましたが、実際にトイレを利用いただく方への周知には、データの取得範囲や活用方法と合わせて、「センサーの外観」も周知する必要があると痛感しました。
いかがでしたでしょうか。
3回に渡ってご紹介させていただいた「トイレ IoT」。
些細な事でも継続的に測定し、数値化する事で意外な発見があるかもしれません。
日々色々なセンサーがリリースされ、Arduino や、RaspberryPi へ接続した事例紹介も増えています。
これを機会に是非日頃の疑問を IoT で解決してみてはいかがでしょうか。
それでは。