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クラウドエンジニアブログ

「Azure × IoTプラットフォーム」 事始め②

湯下 達郎

皆さん、こんにちは!
今回も、引き続き 湯下 が担当させていただきます。

前回の予告通り、IoT プラットフォームとして「Microsoft Azure」を選択するメリットについて投稿したいと思います。
今回の投稿では、各サービスの具体的な内容ではなく、まずはそもそもの Azure の特徴について説明します。

どのクラウドサービスを使えばいいの?

今では、AWS や Microsoft、IBM に代表されるようなビッグプレイヤーを中心に、単なる仮想マシンサービスから高度な分析サービスまで、数多くのクラウドサービスが提供されています。
どのクラウドサービスにもそれぞれ特徴や強みがあるので、「絶対にコレ!」とは言い切れないのですが、「どれにすれば良いか迷っている」「とりあえずIoTを始めたい」のであれば、「Microsoft Azure」をオススメします!

既にご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、「Microsoft Azure」の主な特徴とメリットは下記になります。

  • 世界24地域のデータセンターで、コンピューティング/データサービス/モバイル/ネットワーク/ID 管理/開発/分析等の幅広いサービスを提供(その数、なんと50以上!)
  • Microsoft 社が2010年から一般提供している、グローバルなパブリッククラウドサービス(現在、世界24地域のデータセンターでサービス提供)
  • IaaS や PaaS、SaaS として、コンピューティング/データサービス/モバイル/ネットワーク/ID 管理/開発/分析等の幅広いサービスを提供(その数、なんと50以上!)
  • スピーディかつ継続的なサービス/機能追加により、いち早く最新のテクノロジーが利用可能
  • 幅広いプラットフォーム/ミドルウェア/開発言語に対応 (Microsoft 製品だけでなく、数多くのサードパーティ製品や OSS 製品に対応
  • 閉域網接続サービスやインターネット VPN 接続サービスにより、容易にハイブリッドクラウドが構築可能
  • ほぼ全てのサービスで SLA を定義しており、高い安定性を目指したサービス提供(http://azure.microsoft.com/ja-jp/support/legal/sla/
  • 世界最大規模のデータセンターで、高いセキュリティ/プライバシーに準拠したサービス運営(http://azure.microsoft.com/ja-jp/support/trust-center/
  • 「Pay as you go」(使った分だけを支払い)をベースとした、利用規模に応じた最適な支払い契約が可能 (従量課金/前払い/EA 契約/…)
  • ほぼ全てのサービスを日本リージョン(東日本・西日本)で提供 (各種の業界標準ガイドラインに対応し易く、また国内リージョンのみで災害対策が可能)
  • 準拠法が「日本法」、管轄裁判所が「東京地方裁判所」であるため、国内法人にとって、法的なリスク管理や対応が比較的し易い(https://azure.microsoft.com/ja-jp/support/legal/subscription-agreement/
  • 支払い通貨が「円」(ただし、為替変動により、サービス価格が変更される場合がある)で、管理ポータルやサポートが日本語に対応(国内ユーザーフレンドリー!)

従って、利用者は幅広い選択肢の中から、各々の要件に応じて柔軟かつ堅牢なシステム構築/開発が可能となります。

しかし、「Microsoft Azure」をオススメする理由は、何もそれだけではありません。
IoT ソリューションの導入における最大の理由は、「IoT に必要なサービスが一通り揃っていて、しかも使いやすい」ことです!

Azure の IoT プラットフォーム向けサービスとは?

一般的に、「IoT ソリューション」(IoT に関するシステムやサービス)を開発する際、下記の工程が必要になります。

  • データ収集
  • データ加工
  • データ保管
  • データ分析
  • デバイス制御

これらのインフラ基盤を、例えば、IaaS の仮想マシンサービスを使って、1つ1つ構築していくことはもちろん可能です。
インフラ構成やミドルウェア構成をオーダーメイドに設計・構築出来ることは、確かに嬉しいのですが、その一方で、相応の時間とコストが必要になります。
また、大規模システムを中長期的に運用するとなると、IaaS のみだとスケール面での制限が如実になり、一般的に費用対効果が見合わなくなります。

分かりやすい例を挙げると、IaaS では OS から認識できる最大ディスク容量が64 TB のため、それ以上になると別の仮想マシンにデータを格納する等の工夫が必要になります。
そのため、Azure では「導入スピードの迅速化」と「コストの最適化」を可能にするために、ほとんどのサービスが PaaS や SaaS として提供されています。
上記のシステムコンポーネントも例外ではなく、構成次第では全て PaaS(さらに一部は SaaS)で展開することも可能です。
というのも、Azure の IoT プラットフォーム向けサービスは、1つ1つのサービスでインターフェイスが閉じているわけではなく、各サービス間で連携することを想定して提供されています。
そのため、少ない時間とコストで、シームレスかつ一貫性のあるプラットフォームを構築することが可能となるのです!

ここまで駆け足で、Azure の特徴やメリットについて説明しましたが、それだけお伝えしてもなかなかイメージが湧かないかと思います。
そのため、次回は「具体的にどのようなサービスがあって、それらをどう利用するのか」について、投稿したいと思います。


次回予告



どうぞよろしくお願いします!(‘∀‘)

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