| お客様名 | 長崎県 |
|---|---|
| 業種 | 官公庁・自治体・医療・教育 |
| 企業規模 | 1001人～5000人 |
| 目的・課題 | SharePoint Online 活用 , クラウド活用 , Microsoft 365 を利用した働き方改革推進 , セキュリティ強化 , ワークスタイル変革 , 社内システム構築 , オンプレミスからクラウド移行 , 業務プロセス効率化（営業系） , モバイル端末・iPad活用 |
| キーワード | Microsoft 365（Office 365/EMS） , SharePoint Online , Microsoft Teams , 業務効率化 , クラウドセキュリティ , モバイルセキュリティ |
Teams とメール、スケジュールを連携させ、効率化を図りたい
長崎県では DX の推進や活性化を進めている。例えば各地域では、住民への情報提供、地域データの提供、地元企業の DX 推進サポート、制度面での対応などに取り組み、また県としては、住民への窓口業務・手続き業務などを含めたあらゆる業務の DX の推進や、業務を自動化する RPA の導入、リモートワークとペーパーレスを推進している。そのための人材確保と育成方針を定めるとともに、県職員の IT リテラシーのレベルアップにも注力している。
7年ほど前から Office 365 の利活用を進めており、その後も Microsoft Teams（以下、Teams）を導入したことで利便性を実感している。一方で、Office 365 との認証部分の安全性をどう確保するかが課題となっていた。また、他の庁内システムはオンプレミスでスクラッチ開発・運用してきたが、年数の経過とともに状況が変化し、さまざまな面で見直しが必要となった。
「オンプレミスで運用しているメールとスケジュールは連携できておらず、効率が悪い状況でした。メールは、バージョンアップしながら約20年間使用し、機能面でも職員から不満の声が出てきており、そろそろクラウドにすべきではないかと考えていました。また、Teams のアプリケーションを含め Office 365 への認証制御にも課題に感じていました。県職員以外が自由に庁内環境にアクセスできてはいけないですし、できるだけ認証で制限をかける一方、クラウド環境としてインターネット接続も残す必要がありました。オンプレミスではマイクロソフト社の Active Directory Federation Service（以下、ADFS）を導入していましたが、それでは拡張が難しく、サポートも終了予定ということで、認証の刷新が必要でした」（横山氏）
クラウドへ切り替えのため Office 365 のライセンス活用を検討
長崎県では、メールとスケジュールは Teams との連携を主にして利活用を推進し、業務全体の効率化、働き方改革も意識しながら検討を進めていった。そのような中、Office 365 のライセンスを活用できる Exchange Online に着目した。
「これまで同様にオンプレミス環境での運用も検討しましたが、やはりメールとスケジュールの連携はできなかったため、結果的に、保有している Office 365 のライセンスを活用できるクラウドのExchange Online の導入を決めました」（横山氏）
認証については、 LGWAN 環境（総合行政ネットワーク）であることをふまえて選定を進めていったという。
「ADFS に代わるシステムの候補には、Online Service Gate ともう一つが候補に残りました。検討の観点は二点あり、一点目は、長崎県が原因で LGWAN にマルウェア感染などすることは一切許されないこと。二つ目は、そのために、決められたところ以外からのファイルの出し入れをできないようにすること。この要件を満たすことが重要でした」（横山氏）
これにコストの観点も加わり Online Service Gate の導入を決定した。
SBT が持つ自治体での豊富なノウハウ・導入実績が活かされたことを実感
Exchange Online、Online Service Gate の導入に際しては、いずれも入札で SBテクノロジー（以下、SBT）が選定された。
「落札後は、毎週の会議できっちり進捗管理や問題点の解消状況などを共有しながら進めることができました。導入過程での心配は特になく、とてもスムーズでした。本案件は LGWAN とインターネット、複数のネットワークをまたいだ設定が必要になるので、メールフローがかなり複雑になります。これは民間企業のネットワークと異なる点ですが、日本各地の自治体の導入実績を持つ SBT の知見を借りて、この複雑なフローを実現することができたと思っています」（横山氏）
また、Exchange Online もシステムとして Office 365 と密接なものだけに、Office 365 の豊富な導入経験がある SBT のノウハウが活かされたことを実感したという。
Office 365 の利活用がさらに推進され、仕事のしやすさ、業務における効率化が進展
Office 365 と Teams に加え、Exchange Online を活用できるようになったことで、職員からは「Web 会議とスケジュールの連携ができて予定が立てやすくなった」「共同編集が便利」という声が多く聞かれている。Microsoft Forms の活用も進みつつあるという。
「今回、Online Service Gate のオプション機能を活用し、PC やモバイルなど複数端末のアクセス制御や、端末にデータを残さないセキュアブラウザも導入しました。これまでは LGWAN 環境内に閉じていたため、外出時は別途テレワーク用のパソコンを使用しなければメールやスケジュールの確認はできませんでした。それが、職員のスマートフォンを BYOD で使用することで、いつでもどこでもメールやスケジュールの確認ができるようになり、しかもデータをスマートフォンに残さないセキュリティの仕様なので、これは職員からもかなり喜んでもらえています」（横山氏）
職員の海外出張時にも変化が生まれた。従来はテレワーク用のパソコンでも各国の環境によっては接続できないケースがあった。それが Office 365 の導入とセキュアブラウザの利用によって、実現できるようになったのである。
「効果を数値化するのは難しいのですが、多くの面で効率化が図れたことは間違いありません。導入した立場としては、職員の生産性を上げることで余計な仕事に手を取られず本来の業務に集中できる環境を整備することが目的だったので、そこはクリアできましたし、クラウド環境になったことで、私たち管理側の業務負担もかなり軽減されたのは大きなメリットと言えます」（横山氏）
今後 SharePoint Online（以下、SharePoint）はオンプレミス環境で稼働している庁内ポータルサイトについても検討を進めていく予定だという。
「SharePoint と連携して庁内ポータルサイトを構築できれば、業務環境がマイクロソフト製品で使い勝手の向上とともにシステム環境の安定化も図れると思います。もちろん、セキュリティやネットワークなど検討課題は出てくると思いますが、そこは SBT のサポートを受けながら進めていければ理想的ですね」（横山氏）
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Online Service Gate
Online Service Gate は、Microsoft 365 や Google Workspace、Salesforce をはじめとする約 4,000 のクラウドサービスへのセキュアなアクセスを実現するサービスです。
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