お客様名 | 鹿島建設株式会社 |
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業種 | 建設・住宅・不動産業 |
企業規模 | 5001人以上 |
目的・課題 | ワークスタイル変革 , セキュリティ強化 , 社内システム構築 |
キーワード | Active Directory , Microsoft 365(Office 365/EMS) |
グループ全体のクライアントを一元管理するための環境整備が急務
創業1840年。霞が関ビルをはじめ、日本を代表する高層建築物をつくり続けている鹿島建設株式会社(以下、鹿島)。同社では、さらなる成長に向けたグループ経営戦略を推し進める中、グループ全体として IT インフラ環境の整備へと積極的に取り組んでいる。
特に、これまでグループ会社ごとに異なっていたクライアントのセキュリティ対策の一元化と、低コストかつ効率的な運用管理体制を確立することは急務だった。
同社では、これまで鹿島内のクライアント約16,000台を対象に Microsoft System Center Configuration Manager 2007 で管理をしてきた。しかし、パッチなどの適用状況を把握するのに手間がかかったり、ネットワーク帯域の細い建設現場のクライアントへの適用などがスムーズに行かなかったりしていた。そのため、そのままではグループ会社約8,000台のクライアントを管理対象とするのは難しかったという。
また、グループ会社ではクライアントごとに実行する「Windows Update」で、パッチ公開日にインターネットへのトラフィックが集中するといった問題などもあり、運用管理体制の見直しを図ることになった。
SCCM 移行・構築の実績があり、運用に関するサポートサービス提供が要件
鹿島では、配付先ごとに柔軟な帯域制御が可能で、サーバを立てなくても各拠点内のクライアントに配布データをキャッシュしておくことができる「ブランチキャッシュ機能」といった、System Center 2012 R2 Configuration Manager(SCCM2012)の機能を利用することで、グループの全クライアントを対象とする効率的な管理環境を構築できると判断し、システムの再構築を決めた。
しかし、インフラの問題からシステムを約3か月間で再構築しなければならず、運用負荷も増大するため、設計・構築から運用サポートサービスまで一括して任せることができるサポートベンダーの支援を受ける決断をした。
サポートベンダーの選定にあたっては、「SCCM の移行・導入実績があること」。導入時だけでなく運用フェーズにおいても「課題の改善案を提示できること」。作業代行も含めて「運用に関するサポートサービスを提供できること」が要件となったという。
明確な移行プランと要件を超える提案を高く評価
鹿島ではサポートベンダー数社に移行の提案を依頼した。しかし、指定された期間内で、システム構築と既存クライアント約16,000台の移行計画を明示し、運用フェーズにおける要件も満たす提案をしたベンダーは、ソフトバンク・テクノロジーしかいなかった。
さらに、ソフトバンク・テクノロジーからの提案には、SCCM の移行・構築経験のあるエンジニアを担当者とすること。別途業務を委託していた Office 365 のヘルプデスク業務を拡大する形で SCCM のサポートも対応すること。さらには、Microsoft Azure を活用した検証環境の構築・運用といった内容も含まれており、安心して移行・運用作業を任せられると判断したという。
管理対象をグループ全体へと広げたのにもかかわらず、運用負荷を大幅に削減
ソフトバンク・テクノロジーの提案を採用したことで、予定通り3か月でシステムの構築を完了。SCCM を利用しグループ会社30社、約24,000台のクライアントを一元管理する環境整備とセキュリティレベルの向上を実現した。
アプリケーションや OS へのパッチ適用率が大幅に向上しただけでなく、構成情報やインベントリ情報も容易に把握できるようになり、サポートが終了するソフトウェアがインストールされているクライアントを抽出したり、ソフトウェアのライセンス管理を徹底したりと、運用管理レベルの向上も実現している。
さらにソフトバンク・テクノロジーへ定型作業を委託し、障害対応時のフォロー、SCCM を利用したセキュリティ運用、SCCM サーバへのパッチ適用なども任せられることから、管理対象となるクライアントの台数が大幅に増えたのにもかかわらず、担当者の負荷を大幅に削減し、迅速で的確なセキュリティ対策が可能になったという。
今後、鹿島では社内ネットワークにつながっていないデバイスを Intune で管理するなど、SCCM との連携によるIT基盤整備を図る。将来的には、属人化を排除した運用体制の確立を目指す。
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