導入事例:カルソニックカンセイ株式会社様

Microsoft Office 365 導入・運用支援サービス

すべてが順調というわけにはいかなかった Exchange Online の導入。ソフトバンク・テクノロジーの経験豊富かつ迅速な対応で乗り切ることができました。

カルソニックカンセイ
導入のポイント
  • ワークスタイルを変革するインフラとして、10年来利用してきたグループウェアをリプレース
  • メールシステムとして Exchange Online を採用し、全世界1万以上のユーザで利用
  • ソフトバンク・テクノロジーのサポートにより Exchange Online と Active Directory との連携を実現
お客様名 カルソニックカンセイ株式会社
業種 製造業
企業規模 1001人~5000人
目的・課題 社内システム構築 , ITインフラ構築 , 業務プロセス効率化(技術系) , クラウド活用 , ワークスタイル変革
キーワード グループウェア , インフラ構築・運用管理 , Microsoft 365(Office 365/EMS) , Active Directory

導入の背景

システムの老朽化により、10年来利用してきたグループウェアのリプレースを検討

自動車には欠かせない多種多様な部品について、設計・開発から製造・販売までを一貫して手がけるカルソニックカンセイ。その技術力に対する評価はとても高く、グローバルな総合自動車部品メーカーとして国内外のさまざまな自動車メーカーに製品を供給しており、ラインナップも「コックピットモジュール」をはじめ、「エキゾーストシステム」「エアコンシステム」など幅広い。

「当社は、日本を中心に、北米、欧州、中国、アジアをセンターとして、グローバルネットワークを築いています。世界に50を超える生産拠点を設けており、1万5千人を超える従業員が、国籍を越えて心をひとつにし、魅力ある製品の提供に取り組んでいます」(桑原氏)

カルソニックカンセイでは、このようなグローバルな活動を支える情報共有インフラとして、10年来グループウェアを利用してきた。しかし、システムの老朽化が進み、一部のハードウェアは保守切れによりメンテナンスが困難な状況で、OS やアプリケーションの互換性の問題などからパッチを当てられないなど、トラブルを招きかねない要因が徐々に散見されるようになってきていたという。

「以前からグループウェアのリプレースは検討してきたのですが、これといったソリューションを見つけられないままシステムを延命しながら使い続けてきました。その結果、必然的にメンテナンスコストは膨れ上がり、システムの信頼性が低下するとともに、エンドユーザの要望を満たすことも難しくなってきていました」(桑原氏)

カルソニックカンセイの製品例 (コックピットモジュール)
カルソニックカンセイの製品例 (コックピットモジュール)
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選定要件

機能や使い勝手はもちろん、ワークスタイルを進化させるインフラとして Exchange Online を高く評価

桑原氏
カルソニックカンセイ株式会社
研究開発センター・本社
グローバル業務改革本部
コーポレートITグループ部長
桑原 哲郎氏

そんなとき、マイクロソフト社より Exchange Online が提供されることを知り、カルソニックカンセイではすぐに導入の検討を開始したという。

「Microsoft Exchange システムは優れたメッセージングシステムであるということは理解していましたが、当社のようにグローバルな規模でシステムをゼロベースから構築するとなると、設計や開発に多くの時間と労力が必要となり、また運用管理にかかる手間やコストも大きな負担となってしまいます。その点、Exchange Online であればオンプレミスでサーバやシステムを構築・所有しなくても、Microsoft Exchange のシステムや機能をクラウドサービスとして利用することができます。しかも、システムを所有せずに済むので、インフラに関する運用管理の手間をかけずに済むようになるので、当社にとっては最適なシステムだと確信しました」(桑原氏)

そこでカルソニックカンセイでは、システム部門として専門的に導入の評価を行うのと並行して、20人ほどのユーザによる機能や使い勝手のトライアルを開始したという。

「実際に使い込んでいくと、メールクライアントの使い勝手が優れているだけでなく、検索を行う際にメールの本文だけでなく添付ファイルの内容まで含めた検索が可能など、全社的に利用している Microsoft Office 製品と親和性が高いことがわかりました。しかも、会議室予約などともシームレスに連携できること。タブレット端末などを利用すれば、場所や環境に縛られることなくシステムを利用できることなどから、今後、当社のワークスタイルを進化させる大きな可能性を秘めていると確信し、Exchange Online の導入を決定しました」(桑原氏)

さらにカルソニックカンセイでは、グループウェア上で構築していた業務アプリケーションや管理していたデータに関しても、順次、SharePoint Online へと移行を進め、海外との生産拠点とのやりとりに Microsoft Lync Online の IM(インスタントメッセージ)機能や資料画面を共有したオンライン会議などの機能を活用していくことで、業務のさらなるスピードアップや効率化を図っていく予定だという。

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効果と評価

標準で多くの便利機能があり、メールボックスの容量も増え利用者からの評判も上々

樋口氏
カルソニックカンセイ株式会社
研究開発センター・本社
グローバル業務改革本部
コーポレートITグループ主担
樋口 勝敏氏

一方、 Exchange Online の導入に関しては、すべてが順調という訳にはいかなかったという。特に Exchange Online と Active Directory との連携に関しては一筋縄ではいかないところがあり、ソフトバンク・テクノロジーの技術的なサポートがなければ予定していたスケジュール通りにシステムをリリースするのが難しかったかもしれないと樋口氏は語る。

「導入を進める中で、当初、想定していなかった未知の課題が多発しましたが、その都度、ソフトバンク・テクノロジーの経験と知識、技術力で乗り切ることができました。
ソフトバンク・テクノロジーは、当社からのさまざまな要求に対して知識と経験に基づいた改善案や方策を提案してくれるので、技術的な面で進捗が停滞することもほとんどなく、想定外の案件が発生しても安心して対応を任せることができました。これまでさまざまな大手のベンダーと付き合ってきましたが、ソフトバンク・テクノロジーはレスポンスが良く、融通が聞くと感じました。特に今回のプロジェクトでは、製品メーカーとも連携をとりながら、その一方で、メーカー側ではサポートが難しい部分をカバーしてもらえたのでとても助かりました。また、システムのリリース前後に一番負担がかかり、騒然とする時でも、紳士的な対応を崩さなかったことは素晴らしく、最後まで丁寧に対応してもらいとても感謝しています」(樋口氏)

システムを国内全社へ展開してまだ間もないが、使い勝手が向上し、便利機能や、メールボックスの容量も大幅に増えたことから利用者の評判は高いと樋口氏は語る。

「以前はすぐにメールボックスが一杯になってしまうので、メールの整理に追われるユーザもいましたが、実質的に無制限ともいえる容量を利用できるようになり、とても喜んでいます。そのほか、今後、Microsoft Exchange ActiveSync と、スマートデバイス利用により、業務効率改善も見込めます」(樋口氏)

現在、国内の約6千ユーザが Office 365 を利用しているが、年度内には海外拠点にも展開し、最終的には1万を超える規模のユーザが利用することになるという。

「Exchange Online は、インターネットが使えればどこにいても利用できるので、グローバルに事業を展開する当社にとっては最適なサービスです。カーメーカーの動きは速く、当社としてはそれを常にキャッチアップしていかなければなりませんので、今後、さらに Exchange Online というインフラを活用しながら、ワークスタイルの変革へと取り組んでいくつもりです」(桑原氏)


カルソニックカンセイ株式会社様 SBT 集合写真
(写真 左より)ソフトバンク・テクノロジー株式会社 関沢 秀典、水田 篤彦

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