導入事例:イオンペット株式会社様

Azure SQL Data Warehouse、SQL Server Integration Services、Reporting Services

Microsoft Azure を活用することで初期投資と手間を抑え、経営層や業務担当者からの要望にも柔軟かつ迅速に対応できる、先進的なクラウド型データウェアハウス環境を実現できました。

イオンペット様
導入のポイント
    • 「Azure SQL Data Warehouse」により、効率的な情報分析基盤を実現
    • クラウドのメリットを活かし、要望へ柔軟かつ迅速に対応
    • 企業価値を高める内容を提示した提案を高く評価
お客様名 イオンペット株式会社
業種 小売・サービス業
企業規模 1001人~5000人
目的・課題 データ分析 , クラウド活用 , 業務プロセス効率化(営業系) , 業務プロセス効率化(技術系)
キーワード DMP・DWH , データ分析・活用 , Microsoft Azure , BI

抱えていた課題、解決したかったこと

非効率なデータ分析環境を改善するため、クラウドの活用を検討

大坪 力氏
イオンペット株式会社
システム・Eビジネス推進部
大坪 力氏

イオングループの一員として、ペット用品販売、動物病院運営、トリミング事業、ペットホテル、しつけ事業などを多角的に展開する日本最大級のペット専門店「イオンペット株式会社(以下、イオンペット)」では、データウェアハウス用クラウドサービス「Azure SQL Data Warehouse」を導入。Web 型レポーティングサービス「SQL Server Reporting Services (SSRS)」を活用した社内の情報分析基盤の整備に取り組んでいる。

これまで同社では、「Microsoft Excel/Access」や BI ツールなどを使い手作業で、各業務の担当者が情報の集計・分析・レポーティングを行っていた。そのため、たとえば国内外に展開する180以上の店舗に関する PL(損益)分析をする際には、定型的な業務にもかかわらず担当者が日数をかけてレポートの分析・作成作業を行う必要があった。その結果、リアルタイムに情報を把握・提供できないことから、本部および店舗における対応が後手に回ってしまうこともあったという。

このような非効率な環境を改善するため、大坪氏は数年前よりデータウェアハウスに準ずるデータ分析基盤の導入を検討してきた。しかし、いきなり高機能な BI 環境や大規模なデータ分析環境を導入しようとしても、社内を説得するのは難しく、大規模なコストやリソースを投入するのは難しい状況だった。

まずは、クラウド上に小規模なデータ分析環境を展開することで、データ分析基盤運用のノウハウを蓄積するとともに、その有効性を実感できるよう、本部から各店舗まで効果を実感しやすく、基幹業務への直接的な影響が少ない店舗の PL 分析環境の構築に取り組んだ。

  • 手作業によるデータ分析作業に限界
  • 大規模なインフラを導入するための手間とコスト調達、社内の説得が困難
  • クラウド型データ分析基盤の導入を検討


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導入の要件

目指したのは、柔軟にスケールアウトが可能なクラウド型データ分析基盤

鈴木 恭平
ソフトバンク・テクノロジー株式会社
営業統括 第2営業本部
第1営業統括部 流通・小売営業部
サブマネージャー
鈴木 恭平

大坪氏はデータ分析基盤を導入する上で、手間とコストをかけず構築でき、スモールスタートおよび柔軟にスケールアウトが可能なクラウド型データ分析基盤が最適だと考えた。

クラウドサービスに関してはイオングループで包括的に利用でき、Microsoft 社によってグローバルレベルの信頼性や安全性が担保されている「Microsoft Azure」が最適だと判断したという。

さらに、本格的なデータ分析環境と「Microsoft Azure」をスムーズかつ短期間に導入するためには、サポートベンダーの支援は必須であり、将来的に大規模なデータ分析環境やクラウド環境の多彩な活用を視野に入れた支援体制があるかどうかを判断するため、今後のロードマップも踏まえた提案を複数のベンダーに依頼したという。

  • 信頼性や安全性が担保されている「Microsoft Azure」を選択
  • 将来的なロードマップも視野に入れた提案を依頼


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ソフトバンク・テクノロジーを選んだ理由

ソフトバンク・テクノロジーの提案力と実現力に期待

齋藤 恭平
ソフトバンク・テクノロジー株式会社
技術統括 IoTプラットフォーム本部 IoTソリューション部
クラウドプラットフォームグループ
齋藤 恭平

イオンペットではシステムの導入・構築にとどまらず、同社の価値を高める内容を提示したソフトバンク・テクノロジーの提案を高く評価している。特に、短期導入を実現する経験に裏付けられた独自の方法論、そして当時はまだプレビュー版であった「Azure SQL Data Warehouse」を軸とした先進的な提案は、他社の提案には見られなかったという。

さらには、ソフトバンク・テクノロジーの「Microsoft Azure」に関する実績や経験、そしてマイクロソフト社との密接な連携にも期待していた。

実際、導入当初、思ったようなレスポンスが出ないときに、ソフトバンク・テクノロジーがサポートすることによって状況が改善された例を挙げ、大坪氏は自身の判断が正しかったことを再認識したという。

  • 「Azure SQL Data Warehouse」を軸とした先進的な提案内容を評価
  • 「Microsoft Azure」に関する実績や経験に期待


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導入効果と今後の展望

企業の価値を高める経営基盤として「Azure SQL Data Warehouse」を活用

イオンペットでは、「Azure SQL Data Warehouse」と「SSRS」により、リアルタイムで店舗ごとの PL 分析結果を閲覧できる環境を実現した。その結果、これまでレポートを作成していた作業は不要となり、本部や店舗の意思決定が迅速化されただけでなく、経営的な数値データに関する店舗側の意識も変わりつつあるという。

また、店舗の PL 分析における成果が実感できたことで、経営層や他の担当者からデータウェアハウス基盤の活用に関する要望が次々と上がってくるようになった。そのような要望に対して、柔軟かつ迅速に対応できるようになったこと、さらには、インフラやデータベースに関する保守運用やチューニングに煩わされないことも、情報システム担当者にとっては大きな成果として捉えられているようだ。

今後の活用に関しては、経営情報の分析にとどまらず、高度な BI ツールや様々なシステムに分散している情報ソースなどと連携をしながら、販売を促進するためのレコメンドや会員データの動向分析、動物病院における症状別対応方法の分析などに応用していくことも視野に入れているという。イオンペットにとって「Azure SQL Data Warehouse」が、企業の価値を高める経営基盤として、さらに重要な役割を担っていくことは間違いないだろう。

  • PL 分析結果のリアルタイム共有により、意思決定が迅速化
  • 経営層や各業務担当者の要望へと柔軟かつ迅速に対応できるデータウェアハウス基盤を実現
  • 販売促進や会員の動向、症状別の対応方法など、幅広い分野における応用にも期待

イオンペット株式会社様 SBT 集合写真
右端からソフトバンク・テクノロジー株式会社 鈴木恭平、齋藤恭平

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