SBテクノロジー CX ユニットの長田です。
別の記事で UI と UX について少し紹介をしましたが、今回は UI/UX の違いや関連性をできるだけ分かりやすくお伝えします。
UI/UX については様々な考え方がありますが、あくまで一例として解説します。
UI はユーザーインターフェース(User Interface)の略称で、Web サイトやアプリにおいては画面周りのことです。
インターフェースとは「接点」という意味の言葉になり、Web サイトやアプリを利用する時にユーザーの視覚に触れる「接点」ではありますが、体験ではありません。
UX はユーザーエクスペリエンス(User Experience)の略称で、Web サイトやアプリを通じて得られる「体験」や「経験」のことです。
例えばショッピングサイトで商品を購入する際にサイトが「使いやすい」、「分かりやすい」などの感想が UX です。
一方で商品購入ボタンをクリックする時の「押しづらい」、「リンクが分かりづらい」などの感想も UX に含まれます。
UI と UX がセットで考えられる理由ですが、UI がユーザーとの接点を指す一方で、UX は Web サイトやアプリを利用する際の体験すべてを指しています。
UX の一部に UI が含まれるということになり、図に表すと以下の様になります。
UX を高めるためには、ユーザー心理を理解しユーザー目線の UI を作ることが必要になってきます。
見た目や機能だけにこだわって UI を良くしたばかりに、使い勝手が悪く、結果 UX が悪くなってしまう場合もあります。
ユーザーが満足する UX を意識しながら Web サイトやアプリの UI を作ることが重要になります。
「UI は UX の一部である」ということを意識することで、UI と UX の違いや関連性が分かりやすくなると思います。
UI/UX を考えるにあたりいくつかポイントがありますが、その中でも重要な「ユーザビリティ」について説明します。
ユーザビリティとは「使いやすさ」などの意味で使用される言葉ですが、正確には「使用性」ということになっています。
国際標準化機構による ISO 9241-11 では、「特定の利用状況において、特定のユーザーによって、ある製品が、指定された目標を達成するために用いられる際の、有効さ、効率、ユーザーの満足度の度合い」と定義されています。
このことから UI よりも UX に近いものとも言えます。
UX がユーザビリティと UI を包含していると考えると分かりやすくなります。
例えば UX が悪いサイトに対して「このサイトは UX が悪い」と言われた場合「このサイトは使いやすさが悪い」などに言い換えるとイメージがしやすいと思います。
UI/UX を考える時にユーザビリティの定義にある「有効さ」「効率」「満足度」「利用状況」というポイントを考えることが重要になります。
今回は UI/UX について解説させていただきました。
UI/UX には必ずしも正解があるのではなく、ユーザーを理解しユーザー目線で考えることが重要だと感じています。
我々のチーム CX ユニットでは UI/UX の改善や支援など行っていますので、UI/UX に関するご相談がありましたら、ぜひお問い合わせください。
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