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未来に繋ぐセキュリティ情報発信

【定期便】新しいメッセージトレースがパブリックプレビューされたので試してみた:Microsoft 12月公開情報

町端 良太

みなさま、こんにちは!町端です。
Exchange Online の Exchange 管理センターにて、新しいメッセージトレースがパブリックプレビューされました。これに伴い、日本語表記での動作を確認しました。
また、12月の Microsoft 公開情報からセキュリティ関連の情報をピックアップしましたので、合わせてご紹介します。

  • 当ブログにて記載しております Microsoft 社の Web サイトの URL については、Microsoft 社側のリダイレクトの仕組みにより、お客様の閲覧環境に沿ったページに自動的にリダイレクトされることがございます。
    原文を参照される場合は、リダイレクトされた URL の ja-jp などの文字列を en-us に変更することで閲覧いただけます。

新しいメッセージトレースがパブリックプレビューされたので試してみた

Exchange 管理センターのメッセージトレース機能では、特定のメールの送信経路や配信状況を確認できます。詳細な検索オプションを使って、過去90日間のデータを調査可能です。これにより、メールフローの問題を特定し、解決するのに役立ちます。

メッセージトレースを表示する手順は以下の通りです。
1.Exchange 管理センターにて、[メールフロー] > [メッセージ追跡] をクリックします。

2.[+ 追跡の開始] をクリックし、詳細な検索オプションを設定します。

3.[新しいメッセージ追跡を試す]トグルを[オフ]にすることで、旧詳細オプションでの追跡も可能です。

メッセージトレースの [新しいメッセージトレース」と「以前のメッセージトレース」の設定項目の差分を確認します。

「新しいメッセージトレース」

「以前のメッセージトレース」

オプションを比較すると、「新しいメッセージトレース」では メールの [件名] を設定することができるようになっています。
条件は以下のように設定が可能です。

また、[要約レポート] にて検索できる条件に差があることも確認できました。

  • 新しいメッセージトレースでは、直近90日の10日間の範囲で検索が可能。
  • 以前のメッセージトレースでは、直近10日間のみ検索が可能。

「新しいメッセージトレース」

10日間を超える範囲を条件にすると検索できなくなりました。ただし10日間以下の範囲を指定すると直近90日間のデータを確認できます。

「以前のメッセージトレース」

直近10日を超える範囲を条件にすると、[要約レポート] が使用できなくなりました。

CSV ファイルに保存することで「以前のメッセージトレース」でも直近90日間のメッセージトレースを確認できますが、ポータル上の UI で確認したほうが検索やトレースが容易です。そのため、「新しいメッセージトレース」を使用することで、より効率的にメールフローの問題を特定できると思います。
新しいメッセージトレースは現在パブリックプレビュー中です。そのため、機能や表示に変更が加わる可能性があります。
正式リリース前に利用する際は、最新の情報を確認し、注意してご利用ください。

引き続き、12月度の Microsoft 公開情報をご確認ください!

Microsoft 公開情報

Microsoft Blog の更新からセキュリティに関する気になる項目をピックアップしてご紹介します。

Microsoft Purview 監査におけるクラウドポリシーサービスとクラウド更新の変更の追跡

Tracking Cloud Policy service and Cloud Update changes in Microsoft Purview Audit

  • Microsoft Purview 監査にて、クラウドポリシーサービスとクラウド更新の変更を追跡できるようになりました。クラウドポリシーサービスは Microsoft 365 Apps に対しポリシーで制御を行う機能であり、クラウド更新は Microsoft 365 Apps のアップデートを管理する機能です。これらのポリシーに対する変更のアクションや、操作を行ったユーザー、日時などの情報が記録され、検索が可能となります。
    記事では Microsoft Purview ポータルおよび PowerShell を使用してログを確認する手順が紹介されています。

Microsoft Intune の新機能: 2024年12月

What’s new in Microsoft Intune: December 2024

  • 2024年に Microsoft Intune でリリースされた機能の振り返りが紹介されています。
    • Windows 365 専用デバイスである Windows 365 Link のサポートや、正規のハードウェアのみアクセスを許可するデバイス構成証明など、クラウドネイティブのデバイス管理を拡大
    • macOS 管理の強化として、Microsoft Entra 認証をサポートするアプリと Web サイトのシングルサインオンや、macOS に対するフルコントロールのリモートヘルプに対応
    • Microsoft Intune Advanced Analytics、Microsoft Enterprise App Management など、Intune Suite に新しい機能を追加

Exchange Online でのクライアント アクセス ルールの廃止に関する更新

Update on Client Access Rules Deprecation in Exchange Online

  • Exchange Online でクライアントのアクセスを制御するクライアントアクセスルールは、2025年9月1日に廃止され利用できなくなります。クライアントアクセスルールは以前から非推奨とアナウンスされており、代わりに条件付きアクセスポリシーと継続的アクセス評価の利用が推奨されています。
    記事では、現在クライアントアクセスルールを利用している環境向けに、具体的な移行手順を示しています。

まとめ

以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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