Windows 10 IoT Core と Raspberry Pi 3 で Azure に接続できる風速計を IoT Edge デバイス化してみよう!
こんにちは!今泉 正です。
今回は、前回作成したソースコードを Raspberry Pi 3 上にてデバッグモードで動作させ、IoT Hub へ風速がメッセージとして送られた事を IoT Hub のメトリックスで確認するまでを行います。また、参考として、可視化の実現例を記載しました。
Raspberry Pi 3 から IoT Hub への接続方法は 3G/LTE ルータへ LAN ケーブルで接続し、プロトコルは http を使用します。
左右にスクロールしてご覧ください。
リソース | 役割 |
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IoT Hub | Raspberry Pi 3 から風速データを受ける |
Stream Analytics | SQL Database へデータを送る(クエリで閾値を設定し、入力に応じた処理を実行する事も可能) |
SQL Database | 構造化データとして風速データを蓄積する |
Web Apps | 風速を可視化する(今回は、C# で作成した Web アプリを使用) |
Visual Studio 上で赤枠の様に設定します。 デバッグの開始をするために、青枠で示したリモートコンピュータを押下します。 すると、デバッグが開始されます。
Azure Portal の IoT Hub のメトリックで Telemetry messages delivered を選択します。 暫くすると、IoT Hub が Raspberry Pi 3 から風速計のデータを受信している事が分かります。
以下は実際に風速計から Raspberry Pi 3 を通して Web Apps で風速を可視化した例です。
※ 気温と室温を測定しておりませんので、アプリケーションでランダムに数値を入れています。
今回は Web Apps を使っての可視化を行いましたが、Power BI を使用しての可視化も可能です。
1.Power BI を利用したリアルタイムストリーミング
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2.Power BI で SQL Database から DirectQuery を使用したリアルタイム可視化
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Stream Analytics では、閾値に応じた処理を実行するために Functions 等を呼び出し、IoT デバイスへ制御信号を返す事もできます。
以上で風速計の IoT Edge デバイス化は終了となります。 組み込み系を得意としておりますので、Edge デバイスと Azure 連携関連を中心とした記事を執筆していきたいと思いますので、今後ともどうぞ宜しくお願い致します。
では、乞うご期待。