2017/05/10に Azure IoT Edge が発表されました。(現在2017/06/30 プレビュー版)
Azure IoT Edgeは、以前「Azure IoT Gateway SDK」と呼ばれていたものになります。
今回は、「Azure IoT Edge」の概要と今後について紹介します。
Azure IoT Edge は、Azure IoT Hub へ接続するためのゲートウェイとして動作します。
Azure IoT Hub は、受け口として MQTT・AMQP・HTTP プロトコルをサポートしております。
しかし、世の中にはさまざまな種類のデバイスが存在し、これらのプロトコルをサポートしていないデバイスも数多く存在します。
Azure IoT Edge は、これら様々なプロトコルを持つデバイスの仲介者として、Azure IoT Hub との双方向通信を可能とします。
また、もともと「Azure IoT Gateway SDK」として提供されていたものなので、 開発することにより、様々な独自処理を埋め込むことが可能です。
例えば、分析に必要な情報のみをクラウドに送信することで帯域幅のコスト削減を図ったり、利用しやすいデータに整形することで迅速かつ賢明な意思決定を可能にしたりすることが可能です。
以下、全体構成の例を示します。
Microsoft の資料によると Azure IoT Edge は、以下のような構想を持っているようです。
クラウド上にある従来のクラウドサービスとサードパーティのビジネスロジックをモジュールとして組み込み、Azure IoT Edge 側で実行できるようにするようです。
しかし、現時点ではプレビュー版ということもあり、上記の構想を構成するためのモジュールは、まだまだ少なく、今後に期待していきたいと思います。
以上、Azure IoT Edge について紹介させていただきました。
次回は、Azure IoT Edge の Modbus モジュールを利用した動作確認について紹介したいと思います。
次回予告