神戸市オープンデータポータルサイトの開設を支援


ソフトバンク・テクノロジー株式会社

ポイント


国や自治体が、行政・医療・教育・防災といった行政分野を横軸で連携することや、企業がビジネスに活用することなどを目的に総務省を中心にオープンデータ活用推進が進められています。ソフトバンク・テクノロジー株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:阿多 親市、以下SBT)は、神戸市が開設したオープンデータの活用プラットフォーム「Open Data Kobe」(2016年4月13日に開設)のデータ集約及びポータルサイトでの公開の仕組みを開発したことをお知らせします。また、SBTが「Open Data Kobe」の運用監視を実施します。

神戸市オープンデータポータルサイトのトップページ
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「Open Data Kobe」開設の背景

誰でも自由に入手し、営利・非営利を問わず利用や再配布が可能で、機械判読に適したデータ形式で提供されるオープンデータの活用推進については、電子行政オープンデータ戦略(平成24年7月4日 高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部で決定)に基づき、地方自治体での整備が開始されました。

従来、神戸市では、震災伝承支援アプリケーション「1.17メモリアルアプリ」など、オープンデータの利活用を先進的に進めてきましたが、さらなる推進拡大を目的として神戸市のオープンデータサイト「Open Data Kobe」をオープンしました。

今回、SBTでは、民間企業に対するクラウド導入や、デジタルデータの活用(デジタルマーケティング)の開発や運用で培った豊富なノウハウを使用し、神戸市が提唱するオープンデータ活用促進のプラットフォームとして「Open Data Kobe」の構築をワンストップで支援しました。

「Open Data Kobe」の特徴

「Open Data Kobe」では、神戸市ならではのデータとして、「ロケ地情報」、「夜景スポット」や「神戸マラソンでのウェアラブル実証ランナー走行ペース情報」など、様々なオープンデータを集約して公開しています。また、充実したデータ検索機能を備えているため、直感的な操作で必要なデータを探すことができます。将来的には、様々なデータの一元化を目指します。

「Open Data Kobe」のプラットフォームは、コスト負担が少なく、拡張性やデータ連携を取りやすくするため、パブリッククラウドの Microsoft Azure が採用されています。情報セキュリティ対策の観点でもサイバー攻撃や防災対策まで総合的に対応し、DDos対策をはじめ通信やデータ保護、運用監視までワンストップで提供しています。また、Microsoft Azure の運用監視を含めた包括的なサポートは、SBTの「Microsoft Azure マネージドサービス」を利用しています。

オープンデータの促進という観点では、「神戸市のサイト」であることが直観的に理解できる工夫や、「探しやすさ」の実現、神戸市の関連ページへの導線なども配慮して設計しています。

ExcelやPDFのオープンデータが増えれば増えるほど検索性が問題になりますが、世界標準ツール(CKAN:シーカン)を使用することで、複数の地方公共団体において標準化された形式で、データの登録・管理を行い、ポータルサイトとして公開することが可能となっています。

▼ 神戸市オープンデータサイト「Open Data Kobe」 https://data.city.kobe.lg.jp/

さらに神戸市では、オープンデータポータルサイトの開設のほか、ごみ分別アプリ「5374(ごみなし)神戸版」の公開や、姉妹都市であるバルセロナ市へのオープンデータ活用事例を学ぶ視察ツアーなどを通じて、オープンデータに関して積極的に取り組んでいます。

クラウド環境への移行とクラウド活用をSBTがワンストップでサポート

メールシステムの移行に際しては、教職員に関しては混乱を避けて業務への影響を最小限におさえ、少ない人的リソースで移行を実現するために、佐賀大学は移行から運用までそれぞれのフェーズでの課題に対応できるSBTの支援を受けることにしました。

その結果、2ステップでのメールシステム移行を採用し、常勤事務職員・教員(合計約2,000人)のメールシステム移行は2015年9月に完了しました。新入生を含めた学生と非常勤職員(合計約7,000人)のメールシステム移行については、2016年度の新入生の受け入れに間に合わせることを目標に対応を進め、2016年3月下旬に完了しました。必要な時にSBTからサポートが受けられるメニューを利用することで、クラウドサービスを効果的に活用する体制を整えました。

佐賀大学では、学術情報環境の整備推進を行っており、情報共有やコンテンツ管理が可能なSharePoint Onlineの利用なども視野に入れて、Office 365 の活用の幅をさらに広げていく予定です。SBTに対しては今後も大学にとって有用なクラウド利用の情報提供を希望しています。

ごみ分別アプリ「5374(ごみなし)神戸版」 神戸市の各地域のごみ収集日やごみ分別検索等、神戸市からのお知らせを簡単・手軽に確認できるアプリ。4月13日公開。
バルセロナとの国際ワークショップ開催 姉妹都市であるバルセロナ市との共催で、まちづくり×ICTをテーマに、国際ワークショップを開催予定。バルセロナのデータ活用やオープンガバメントの先進事例を学ぶ視察ツアーもあわせて実施予定。

SBTでは引き続き、クラウドをベースにしたデータ活用の強みを活かして、地方自治体のオープンデータ活用推進の取り組みを支援してまいります。