~電子証明書対応のSIMカードと連携し、製造時から出荷後まで安全性を担保する仕組みの開発を推進~
ソフトバンク・テクノロジー株式会社
ソフトバンク・テクノロジー株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:阿多 親市 以下、SBT)とサイバートラスト株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:阿多 親市 以下、サイバートラスト)は、このたびTaisys Technologies Co., Ltd.(本社:台湾台北市、CEO:Jason Ho 以下、Taisys)と両社の技術を連携させたモバイルデバイスにおけるセキュアな統合機器管理基盤の開発および提供を目的とした基本合意書を締結しましたのでお知らせします。
スマートフォンやIoT機器などの通信システムとして利用されるSIM(Subscriber Identity Module :加入者識別モジュール)カードにはさまざまなサービスに対する識別情報や暗号解除のための情報が書き込まれています。近年、携帯電話紛失時の遠隔ロックのように、このSIMカードの情報を無線ネットワーク経由で遠隔から書き換えできる技術が商用化され、M2M市場およびコンシューマー向けサービスにおいて世界各国で普及しています。今後さまざまな場面で利用されることが期待される一方、重要な情報を取り扱うことから高度なセキュリティ運用管理が必要とされます。
Taisysは、SIMカードの耐タンパーエリアに識別情報などを書き込む技術を保有しており、ソフトバンク・テクノロジーのクラウド環境の構築・運用保守技術とサイバートラストが持つ「セキュアIoTプラットフォーム」の技術と連携することでデバイスの製造時から出荷後まで安全性を担保する仕組みの開発を目指して、このたびの基本合意書を締結しました。Taisysの技術は、SIMカードの耐タンパーエリアに書き込んだマイナンバーの付帯情報など、金融サービスや納税の用途でも実績があります。
今後3社は、各社が保有する「超薄型SIM」「クラウド開発・運用」「電子認証」「IoT機器管理」「組込みOSや安全なソフト更新の仕組み」の技術を組み合わせ、スマートフォンやIoT機器を活用したサービスプロバイダーに対して、新たなモバイルビジネスモデルの開発とそれら機器のライフサイクル全体の安全性を実現するプラットフォームを提供することを目指します。
サイバートラストが推進するIoT 機器の統合管理基盤「セキュアIoTプラットフォーム」では、SIMカードの製造段階から電子認証情報をセキュアに格納し、認証システムと連携することで所有者の身元を確認することや、真正性の確認が取れている機器のみからクラウドへのアクセスを許可すること、あるいは機器メーカーやサービスプロバイダーが公開した更新ソフトウェアが安全に配信される仕組みなどを提供します。今後、Taisysの持つSIMカードを活用したサービスとの連携機能の開発に向けて3社で具体的な協議を進めてまいります。
【各社の役割】
●Taisys Technologies
SIMカードの耐タンパーエリアに識別情報を書き込む技術を提供
●ソフトバンク・テクノロジー
クラウド環境の構築・運用保守
●サイバートラスト
「セキュアIoTプラットフォーム」により以下を提供
- デバイス製造時に組込む電子証明書の発行および認証情報の安全な保管・公開システム
- OTAでソフトウェアやデータの更新をセキュアに行う仕組み
■Taisys Technologies Co., Ltd.について
Taisys Technologies Co., Ltd.は、モバイルの相互接続および垂直統合ソリューションの提供で世界をリードする企業で、通信業界や金融業界、政府機関が革新的なモバイルサービスを安全かつ便利に拡張することを可能にしています。 Taisysは、台北、中国、香港、シンガポール、インド、南アフリカ、ケニア、ホンジュラスに地域事務所を持ち、台北、北京、重慶、ニューデリーにR&Dセンターを構えています。
Taisysの詳細については、https://www.taisys.com/をご覧ください。
■サイバートラスト株式会社について
2017年10月、旧サイバートラストとミラクル・リナックスが合併し、新生・サイバートラスト株式会社が誕生しました。新生・サイバートラストでは、旧サイバートラストの認証事業とミラクル・リナックスの組込みLinux事業の組み合わせで、IoTをはじめとする先端分野における新たな価値を生み出す先駆者として、専門性・中立性の高い技術・サービスを提供いたします。
本件に関する報道機関からの問い合わせ先
○ソフトバンク・テクノロジー株式会社 経営企画部 コーポレートコミュニケーショングループ
Mail:sbt-pr@tech.softbank.co.jp