お客様名 | 株式会社ユナイテッドアローズ |
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業種 | 小売・サービス業 |
企業規模 | 1001人~5000人 |
目的・課題 | クラウド活用 , Microsoft 365 を利用した働き方改革推進 , セキュリティ強化 , オンプレミスからクラウド移行 |
キーワード | Microsoft 365(Office 365/EMS) , 業務効率化 , クラウドセキュリティ , メールセキュリティ |
メールのクラウド化によりメールアーカイブ製品もクラウド化が必要
1989年に誕生した株式会社ユナイテッドアローズは、紳士服・婦人服および雑貨などのセレクトショップを運営している。その社名には、ひとつの目標に向かって直進する矢(ARROW)を束ねた(UNITED)もの、という意味が込められている。同社は1990年に渋谷区神宮前6丁目に「ユナイテッドアローズ」1号店をオープンし、その2年後には旗艦店となる「ユナイテッドアローズ原宿本店」をオープンさせた。以降もさまざまなブランドを立ち上げ、現在では全国に215店舗を展開。お客様へ満足を提供する3要素である「ヒト・モノ・ウツワ」を通じて世の中になくてはならない、生活文化のスタンダードを創造し続けている。
ファッション業界のトレンドリーダーでもある同社では、近年のデジタル化加速に伴う顧客ニーズの変化に対応するため DX 推進センターを設立し、接客活動のデジタル化や商品・販売・宣伝活動の連携におけるデジタル技術活用などに取り組んでいる。ITソリューション本部傘下の情報システム部門では、クラウド活用を進める中で、オンプレミス環境にあるメールシステム Microsoft Exchange Server もクラウド環境へ移行すべく、Microsoft 365 の導入を計画していた。
「クラウド化を推進していることや、テレワークなど働き方の変化もあり、メールシステムをオンプレミス環境からクラウド環境へ移行するのは自然な流れでした。計画を進める中で、同じオンプレミス環境にある既存のメールアーカイブ製品が利用できなくなることが課題となり、こちらもクラウド環境へ移行すべく、最適な製品を検討することにしました」(佐藤氏)
既存のメールアーカイブ製品にはオンプレミス環境ならではの課題もあり、その課題改善に期待感を持ちつつ、同社では、新たなメールアーカイブ製品の検討を始めた。
「アーカイブデータからメールを探す必要が生じるタイミングは稀ですが、検索するにはかなりの手間と時間を要していました。オンプレミス環境では大量のアーカイブデータを保存し続けられないため、テープに保存し直していたのですが、メールを探す必要が生じた場合は、バックアップテープから、そのデータをシステムに戻す作業が必要でした。また、テープ1本あたりのメール保管量は数か月程度のため、該当メールの期間を特定できない場合は、何本ものテープを探すことになります。今回、このような手間も改善できるかもしれないという期待がありました」
機能性・操作性とコスト面で優れていることが導入の決め手
既存で利用していたメールアーカイブ製品は、Microsoft Exchange Online と連携できないことが分かり、Microsoft 365 と親和性が高く、スムーズに連携可能なメールアーカイブ製品を探し始めた同社。新たに複数の企業に声をかけたり、Web サイトから探したりしながら、SBテクノロジー(以下、SBT)の Mail Vault を含む3製品で比較検討を行うことにした。
「導入要件として、既存メールアーカイブ製品で行っていることはできることが大前提でした。アーカイブデータの格納先・保管方法・保管期間・検索などの運用操作性のほか、もちろんコスト面についても重要事項として比較をしました」(小林氏)
その他にも、監査や事故対応の要件を満たすことができるか、導入と運用で負荷がかからないか、アーカイブデータの取り扱いを柔軟にできるか、なども慎重に確認した。
「メールアーカイブ製品は目的が限られているだけに、各製品の機能にそれほど大きな差は認められませんでした。しかし、実際の使い勝手では、Mail Vault が最も良いと感じました」(小林氏)
「他には、初期、ランニングのコスト面や質問への対応スピードなどサポート体制の安心感もあったことから、Mail Vault の導入を決めました」(佐藤氏)
ユーザー目線に立った速やかなレスポンスと丁寧な対応を高く評価
クラウド環境で運用できるメールアーカイブ製品を検討していた同社では、SBT の Mail Vault の導入を決め、設定や操作など細かな部分の検証を目的にトライアルも実施した。
「メールアーカイブ製品は、基本的に毎日利用するものではありません。数年に一度使うことがあるかどうかですし、使う機会がない方が良いのかもしれません。しかし、万が一使わなければならなくなったとき、必要なメールを確実・迅速に検索できる必要があります。それだけに、時間をかけて慎重にトライアルを行いました」(小林氏)
また、トライアル期間中の細かな質問に対して、SBT がユーザー目線に立ちレスポンス良く丁寧に回答したことで、疑問を残さずに次の検証や導入作業に進むことができ、信頼できると感じたという。
「トライアル時期や期間の相談に対しても柔軟に対応してもらったので、導入に向けた検証をスムーズに実施することができ、安心して Mai Vault の導入に至りました」(小林氏)
「本番導入では、当社自身で Mail Vault への切り替えを行いました。マニュアルなどのドキュメントも整備されていたお陰で、非常にスムーズに作業が完了しました。もちろん、その後は安定稼働しています」(小林氏)
クラウド化とともに、アーカイブデータをスムーズに検索できる準備が整う
こうして2023年2月、同社で Mail Vault の運用が開始された。今後は1年間のデータをクラウド上に容量無制限でアーカイブでき、1年経過したデータは1カ月ごとに光ディスクで納品されてくる。
「これからは1年以上前のデータも常時手元にあるため、スムーズにデータ検索ができるのでタイムラグもなく便利になります。既存製品と比べて検索性も向上しているので、メール検索の運用業務効率は格段にアップできるだろうと考えています」(小林氏)
同社では、アーカイブデータにアクセスできる権限を含めた環境を限定することで、機密性を考慮した運用での工夫も行っている。
また今後は、企業の方針として DX 化を推進している背景もあり、SBT が持つ幅広い製品の提案や、導入した場合の効果について一緒に具体的に検討していくことを期待しているという。
「当社にとって IT の導入はゴールではなく、その後いかに導入効果を出して生産性を高めていくかが大切です。その先にいるお客様に、ファッションを通じて暮らしを豊かにしていただきたい。私たちの目的はそこにあるので、単に IT の導入に留まらず、より広い視野を持って SBT と考えていけたらと思います」(佐藤氏)
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