| お客様名 | 練馬区 |
|---|---|
| 業種 | 官公庁・自治体・医療・教育 |
| 企業規模 | 1001人~5000人 |
| 目的・課題 | SharePoint Online 活用 , Microsoft 365 を利用した働き方改革推進 , クラウドを活用した業務プロセスの改善と自動化 , クラウド活用 , モバイル端末・iPad活用 , ワークスタイル変革 , 社内システム構築 |
| キーワード | SharePoint Online , Microsoft Teams , 業務効率化 , Microsoft 365(Office 365/EMS) |
職員の働き方改革実現に向けて、Microsoft 365 を全庁導入
東京都23区の北西部に位置し、23区中2番目に人口の多い練馬区。都心近くに立地しながら、豊かなみどりに恵まれ、令和6年3月には区の新たな総合計画として「第3次みどりの風吹くまちビジョン」を策定し、みどり、文化、スポーツなど区民生活をより豊かにする施策を展開している。
同区では、デジタル行政にも力を入れており、各種電子申請サービスをはじめ、施設予約や窓口混雑状況の確認、オンライン相談といったデジタルサービスを区民に向けて提供しているほか、デジタル技術を活用した職員の働き方改革にも取り組んでいる。その一環としてクラウドサービスも活用しており、オンプレミス版 Office のサポート終了を機に、Microsoft 365 への移行を検討。2022年に導入を決定したが、当時のネットワーク構成は自治体特有のネットワーク構成三層分離(αモデル)であり、クラウドサービスが使いにくい環境だった。そのため、LGWAN接続系から特定のクラウドサービスへ直接アクセスできるローカルブレイクアウト方式(α’モデル)を採用し、環境を整備したうえで Microsoft 365 の導入を進めた。練馬区 企画部 情報政策課 情報システム係 係長の庄司佑介氏は、その経緯を語る。
「コロナ禍の影響によって、在宅勤務をはじめ、職員の働き方に関する要望が増えたこともあり、セキュリティ対策の強化と合わせて Microsoft 365 E3 を全庁導入(6,000アカウント)しました」(庄司氏)
プロポーザル方式でパートナーに選定した事業者との二人三脚で Microsoft 365 E3 の導入を進めた同区では、その後 Microsoft 365 の活用を目指し、全庁ポータルサイトを SharePoint Online(以下、SharePoint)へと移行するプロジェクトに着手した。
SharePoint の機能を補うため「OnePortal Modern」を採用
事業者と共に全庁ポータルサイト構築を進めていく中で課題が出てきたと、庄司氏は当時を振り返る。
「従来のポータルでは、掲示板に福利厚生情報や災害情報、システム障害の情報などさまざまな情報があり情報過多で整理されていない状態となっていました。
掲示板の情報をカテゴリ分けするなど、そのような部分の改善も含めて事業者側で全て構築してもらうことになっていましたが、工数やコストが上がってしまったので、パーツとして組み込めるサービスがあればそれに頼って構築を効率化できないかという話がありました」
SharePoint 標準機能だけでは希望の機能を実現できず個別で開発が必要となってしまうため、事業者と相談し、Webパーツ(サイトに追加できる機能)を提供しているサービスの導入を検討した。
「いくつかのサービスを検討しましたが、事業者が特におすすめしていたのがSBテクノロジーの『OnePortal Modern』でした。我々が実現したい機能を実現でき、事業者の工数を削減できるもの、その条件が一番合致していたので採用を決めました」(庄司氏)
職員の事務効率向上につながる機能が充実していたことが採用の決め手
OnePortal Modernは、SharePoint の標準機能では対応が難しい要件を、豊富に用意された独自のWebパーツや機能で補完することが可能。「なかでも掲示板のタブ形式Webパーツと、プッシュ型の Teams 通知機能が採用の決め手」と庄司氏は導入メリットに言及する。
また、過去にも同じように事業者経由でSBテクノロジーの Microsoft 365 アドオンサービスを導入したことがあり、その際にSBテクノロジーから受けた迅速なサポートへの信頼感も選定した理由だという。
「掲示板における情報の体系化の課題は、OnePortal Modernのタブ形式Webパーツを活用することで解決しました。カテゴリごとに情報をまとめて整理できたことで、情報が埋もれてしまうことを解消できたと思います」(庄司氏)
ポータルを早期かつコストを抑えて構築するため、OnePortal Modernのレクチャーや、機能を活用したポータル構築支援を受ける「OnePortal Modern簡単導入パック」も採用。SBテクノロジーによる密接なサポートで SharePoint への全庁ポータルサイト構築は順調に進んだ。画面構成やサイトの設定、稼働後もメンテナンスなどを担当した企画部 情報政策課 情報システム係の金丸麻衣氏は、迅速な問い合わせ対応に助けられたと語る。
「掲示板をタブで分ける際のリストの設定方法、イメージしている画面構成に近づけるにはどのパーツを使用したらよいかなどをSBテクノロジーさんに相談しながら進めました。質問に対してすぐに返答が返ってくるので、疑問に思ったことを気軽に聞けた点がよかったです。ポータル構築中に変更点が出た際も、迅速に対応いただき助かりました」(金丸氏)
情報伝達速度が向上、今後もより使いやすいポータルへの進化を期待
こうして全庁ポータルの構築はスムーズに進み、2025年6月に本番稼働を迎えた。「職員から操作に関する問い合わせは思ったより少なく、新しいポータルへの移行はスムーズに行えました」と話した金丸氏は、新ポータルの導入効果について次のように語る。
「OnePortal Modernの Teams 通知機能によって、システム障害情報などを Teams を通じて職員に通知できるようになりました。これにより、緊急のお知らせをすぐに確認してもらえるようになり、情報伝達速度が向上しています」(金丸氏)
庄司氏はポータル内の情報を整理できたことが大きな効果と話し、「スマートフォンでの閲覧にも対応し、職員が見たい情報にアクセスしやすくなったことで、場所やデバイスにとらわれない働き方が実現できたのではないかと考えています」と手応えを口にする。
また、OnePortal Modernの他のWebパーツにも期待を寄せ、今後の展望について次のように語る。
「今回の全庁ポータル構築は他の所管部署にも評価いただいており、掲示板機能に関してもさまざまな部署が利用を検討しているという話が聞こえています。今回は利用者の混乱を防ぐためにも機能を詰め込みすぎずシンプルな構成にしましたが、これで完成ではなく徐々に機能を増やしていきたいと考えています。庁内コミュニケーションの向上に活用できる部分があれば、他のWebパーツの利用も検討したいです。SBテクノロジーさんは Microsoft 365 ユーザーが欲しいと思う機能をよく理解いただいていると感じているので、SharePoint のさらなる活用に向けて、今後も新しいWebパーツの情報などを随時提供いただけると嬉しいです」(庄司氏)
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