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おすすめのBIツール8選を比較して徹底解説

コラム

掲載日:2023/12/04

BIツールは、データ解析に必要な機能を搭載したソフトウェアで、データの分析結果をレポートやグラフにまとめて可視化できるものです。

「クライアントワークに取り組むエンジニアとして、BIツールの導入プロジェクトに参画する時に、どの企業にどの機能を持ったBIツールが向いているか気になる」あるいは「自社にでBIツールを導入しようとしているが、それぞれどんな特徴があるかわからない」という方もいるでしょう。

この記事では、BIツールのメリットや特徴のつかみ方などを解説しています。

BIツールの概要と重要性を解説

BIツールは、多くの企業が導入しているツールですが、さまざまな種類がありそれぞれどのような特徴があるかわからないという人もいるでしょう。

BIとは、データの収集や分析を行って、企業の経営や営業などの意思決定をサポートすることです。

ここでは、BIの概要と重要性を解説していきます。

BIとは?

BIとは、ビジネスインテリジェンスの略称で、データの収集や分析を行い、企業の経営や営業などの意思決定をサポートするという意味です。データを収集、分析した結果を社内で共有すれば、売上向上や業務の効率化に繋げられます。

BIツールは、データ解析に必要な機能を搭載したソフトウェアで、データの分析結果をレポートやグラフにまとめて可視化できるのが特徴です。

BIツールにはさまざまな機能があり、ツールによって使える機能が異なるため、企業のBIの進め方によってツールを検討する必要があります。

BIの重要性

BIは、組織内で重要な役割を果たします。BIを駆使すれば、組織内のパフォーマンスや競合のベンチマークを提示できるようになります。このような情報があれば、企業はより効率良くビジネスを展開できるようになり、さまざまな施策を立案できるでしょう。

さらに、BIを通して市場トレンドも把握しやすくなるため、売上向上にも繋がります。BIで適切にデータを分析すれば、企業のコンプライアンスや採用活動などにも役立てられます。

このように、BIはあらゆる面で、企業に役立つものとなるでしょう。

BIツールのメリット

BIを駆使すれば、企業にとってあらゆる面で役立つことがわかりました。では、BIを行うために活用する、BIツールのメリットとは何でしょうか。

BIツールのメリットは、複数のシステムに散在するデータを分析し、グラフなどで見える化できることです。

データを可視化できれば、経営層の意思決定が早くなるなどのメリットがあります。さらに、現場では今後の事業戦略に活用したり、問題点の把握に利用できたりと多くのメリットがあります。このように、メリットが多いBIツールは、多くの企業で導入が進んでいます。

BIツールの機能にはどんなものがある?

BIツールには多くのメリットがあり、さまざまな企業で導入が進んでいることがわかりました。では、このBIツールにはどのような機能があるのでしょうか。ここでは、BIツールの機能のうち、以下4つのおもな機能を解説します。

● レポーティング機能
● OLAP分析
● データマイニング
● プランニング

それぞれ解説していきます。

レポーティング機能

BIツールのレポーティング機能は、社内の複数のシステムからデータを集約し、ビジュアルとして理解しやすいように表示する機能です。おもに売上やKPI(重要業績評価指標)を分析対象としており、効率性やパフォーマンスのチェック、異常を素早く検知できます。

レポーティング機能を活用すれば、企業は検知した異常に対し問題点の洗い出しから、意思決定までを迅速に行えるでしょう。

ダッシュボードにグラフを表示させて視覚的に確認できるツールもあり、会議で使用する資料に利用するなど、日常的に活用されています。

OLAP分析

OLAPとは『Online Analytical Processing』の略称で、オンライン分析処理のことをさします。

OLAP分析とは、膨大なデータに対し複雑な集計・分析をし、即座に結果を表示する機能です。

『ドリルダウン』や『スライシング』といった解析手法を用いて、複数のデータの関係性を多次元的に分析できるのが特徴です。

データマイニング

データマイニングとは、さまざまなデータを統計的に処理して、データの傾向をつかむ機能です。

企業にはさまざまなデータが眠っていますが、マイニング(発掘)することで、新しい知見や気付きが得られます。

データマイニングの結果で得た新しい知見や気付きは、企業の新しいマーケティング施策など様々なことに活かせる可能性があります。

プランニング

プランニングは、今までの実績から数値をシミュレーションし、予算や経営といった計画の見通しを立てる機能です。

予算や売上計画のほか、在庫の管理などにも使われることが多く、その精度は高いです。

BIツールの比較ポイント

BIツールにはさまざまな便利な機能があることがわかりました。しかし、これら機能は全てのBIツールで使えるわけではありません。

BIツールにはさまざまな種類があり、使える機能も異なります。これらBIツールの特徴をつかむには、どのようなポイントをみていくとよいのでしょうか。ここでは、BIツールを比較する際の以下3つのポイントを解説します。

● データの抽出・検索方法は?
● 直感的な操作が可能か?
● Excel出力に対応しているか?

それぞれみていきましょう。

データの抽出・検索方法は?

BIツールの比較ポイントの1つ目は、データの抽出・検索方法から検討する、ということです。膨大なデータから必要な情報を検索・抽出する方法によって、使い勝手に大きく影響を与えるため、適切なツールを検討する必要があります。

たとえば、データベースの操作・命令を出すスクリプト(SQL)の記述が必要だったり、GUI(グラフィックユーザーインターフェース)で操作が可能なのか、などです。

SQL文が利用できれば細かな検索内容や自由度の高いデータ分析を行えますが、SQL文法を正しく作成できなければ、SQL文の作成自体が負担となってしまいます。どのようなデータを扱いたいかによって、検索方法を検討するようにしましょう。

直感的な操作が可能か?

BIツールの特徴をつかむ際は、使いやすいかどうかもポイントです。特に、学習コストの低い、多くの人にとって使いやすいBIツールを検討することが重要です。

使いやすいツールには、誰でも直感的に操作しやすく、画面も見やすいツールなどがあげられます。使い勝手の良さに注目してみるのもよいでしょう。

せっかく機能が豊富なBIツールを導入しても誰もが使えない、もしくは使いづらいものでは、BIツールの機能を活用できません。

Excel出力に対応しているか

Excelでの出力にBIツールが対応しているかも確認するとよいでしょう。

BIツールで分析などした結果を、Excelに出力したいという場面はよくあります。Excelに出力できれば、容易に加工したり、さらなるデータに活用したりできるでしょう。

Excelへ出力できるBIツールは多いため、探してみることをおすすめします。

BIツール8選を徹底比較

ここまで、BIツールの比較ポイントをみてきました。次からは、比較ポイントを確認しながら以下、8つのBIツールを紹介します。

● Tableau
● Looker Studio(旧Google データポータル)
● Domo
● Microsoft Power BI
● Actionista!
● b→dash
● MotionBoard
● FineReport

ツールごとにそれぞれ特徴が異なるため、自身が必要とするデータが効率良く収集できるツールを検討するようにしましょう。

Tableau

Tableauは、グループ企業のSalesforceとの連携に優れたBIツールです。マウス操作だけで、各種データをさまざまな形状のグラフやチャートとして表示できるため、データ分析が初心者の人でも扱いやすいツールです。

フィルタリングやハイライトなど、特定の項目に条件を加えて異なる指標のデータを分析し比較できるダッシュボードも特徴的です。

PCとスマホの両方で利用できるため、社内・社外と場所を選ばず利用できます。

Looker Studio

Looker Studio(旧Google データポータル)は、Googleが無償提供しているBIツールで、誰でも気軽に利用できるのが特徴です。

『Googleアナリティクス』『Search Console』『Google広告』など、100以上ものデータソースと接続してレポートを作ることができます。

GoogleスプレッドシートやMySQLなどの独自データにも対応しているため、便利です。作成したレポートはオンライン上で共有でき、任意のメンバー間で手軽にシェアできる点が魅力です。

Domo

Domoは、ドーモ株式会社が提供している、ビジネスデータに直接接続してスピーディーに利用ができる、クラウド型のBIツールです。クラウド型であるために、多くのWebアプリケーションとの連携が可能なのが魅力の一つです。

アプリケーションと連携し、簡単な操作でデータ結合したBIに必要なインサイトを取得できます。

データを可視化して、組織全体で共有することも可能で、多くの企業で活用されています。しかし、ほかのツールと比べて学習コストが高く、初心者向けではないのがデメリットです。

Microsoft Power BI

Microsoft Power BI は、Microsoftが提供するため、OfficeなどのMicrosoft製品と連携できるのが特徴です。Microsoft製品と連携することで、データの接続・モデル化・ビジュアル化を実現できています。

AIを導入しており話し言葉で質問すれば、ビジネスに関する質問に対して答えが迅速に得られるという、画期的な機能もあります。

Excelだけでなく、PowerPointやPDFといったファイル形式でデータ出力ができるのはメリットです。

Actionista!

Actioninsta!は、企業の各種データの集計・分析・レポーティング業務をサポートするBIツールです。全社でデータ活用やDXを推進する基盤として導入されるケースが多いです。

このツールは、専門知識を持たない人でもデータ分析ができることを目指して設計されているため、操作はWebブラウザのみとなっています。マウス操作のみで集計表の作成が可能で、開発環境や専用クライアントの導入も不要です。

1ライセンスだけ購入すれば、企業内のすべてのユーザーが利用できるのも嬉しいポイントです。

b→dash

b→dashは、マーケティングに必要なデータの取り込みから、加工・統合・抽出・活用までをSQLを発行することなく実行できるBIツールです。

MA・BI・Web接客・アプリPush・レコメンドなど、マーケティングに役立つ機能を数多く備えています。

MotionBoard

MotionBoardは、ウイングアーク1st株式会社が提供しており、多様な形式でデータを可視化できる、ビジュアライズ性の高さが魅力のBIツールです。

パッケージ版・クラウド版の両方に対応しているのに加え、地図機能を使ったエリアマーケティングにも活用できるため、さまざまな業種の企業で導入されています。

FineReport

FineReportは、帳票出力、レポーティングに優れたBIツールです。中国での導入実績が豊富で、国内外を含め、世界中の企業に導入されています。

Excelのように扱えるデザインツールとなっており、Excelを使っているような感覚で利用できる点が魅力です。

まとめ|目的に合ったBIツールの検討を

今回は、BIツールの特徴やその機能などをみてきました。

● BIツールはデータや分析結果をレポートやグラフにまとめて可視化できる
● システムを跨いで社内に散在するデータを集約・分析できるのがメリット
● BIツールはデータの抽出や検索方法で検討するとよい

BIツールは、データや分析結果をレポートやグラフにまとめて可視化できるのが特徴的なツールです。

システムを跨いで、社内に散在するデータを集約・分析できるのがメリットであり、経営などの意識決定に役立つツールとして、多くの企業が導入しています。

BIツールを自社またはクライアントへ導入するなど、比較の際はデータの抽出や検索方法をはじめ、ツールとして使いやすいのか、Excelに出力できるか、をポイントに特長をつかむとよいでしょう。

BIツールをこれから導入するフェーズの場合は、この記事の内容を参考に検討対象のBIツールを比較してみてはいかがでしょうか。

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