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データアナリストのおすすめ資格9選|統計・ITの関連資格を紹介

コラム

掲載日:2023/10/24

多くの企業のIT化が進むに連れ、ビッグデータを扱うデータアナリストの活躍に注目が集まってきています。データアナリストは将来性のある職業といわれており、転職を考えている人も多いのではないでしょうか。

この記事ではデータアナリストへの転職を考えている人向けに、データアナリストが取得しておきたいおすすめの資格を紹介します。

エンジニアからデータアナリストへのジョブチェンジを検討している人など、データアナリストへの転職を視野に入れている人はぜひ参考にしてください。

データアナリストが資格を取る意味

データアナリストは企業が扱うビッグデータを分析して、ビジネスにおける課題解決案などの提案を行う専門家です。特に資格は必要なく、プログラミングスキルや統計学の知識があればデータアナリストになることができます。

しかし、資格が不要であるがゆえに自らの能力を証明することが難しく、客観的にスキルレベルを判断することが困難だといわれています。保有資格はスキルを示すひとつの指標といえますが、その業界に特化した資格がなければ転職者のスキルを判断することが難しい場合もあります。

そこで有効になるのが『ITスキル』や『統計スキル』の資格取得です。データアナリストに必要なIT分野や統計学の専門的な資格を持っていれば、客観的なスキルの証明になります。

データアナリストにおすすめの資格【統計スキル】

データアナリストはビッグデータや業務システム内のデータを収集して、傾向の分析や予測をしなければなりません。そのため、統計スキルが必須となります。以下に、データアナリストのキャリアに役立つ統計スキルの資格を3つ紹介します。

● 『統計検定』
● 『G検定』
● 『E資格』

上記の3資格は、統計の理論とAIの活用知識が習得できる資格のため、ぜひ取得しておきたい資格です。

おすすめ資格1『統計検定』

データアナリストは統計の処理はもちろん、数学的知識を利用したデータ解析技術が必要です。

『統計検定』は、統計に関する知識や活用力を評価する全国統一試験で、データ統計や解析のプロフェッショナルとしてのスキルを証明できます。

1級から4級までが設けられているほか、『統計検定』『統計調査士』『専門統計調査士』の3つの試験区分があります。特に、データアナリストを目指す人は2級の取得がおすすめです。

2級の学習内容は、データ分析に必要な『記述統計』と予測に必要な『推理統計』の2つで、大学の基礎課程で学ぶレベルの内容となっています。

データアナリストとしての業務には、2級の知識があれば十分とされています。

おすすめ資格2『G検定』

『G検定』はディープラーニング(人間が自然に行う行動をコンピュータに学ばせる技術)を活用するための知識があるかを確認するための試験です。

企業のDX化により、AIの事業活用に必要な基礎知識やITリテラシーを証明するために、さまざまな業界の人が受検しています。

『G検定』は以下のような人におすすめの資格です。

● AIやディープラーニングの基本概念や構造を理解したい
● AIエンジニアになりたい
● 職場でAI技術導入の必要性を感じている

データアナリストに限らず、IT業界ではディープラーニングの知識は必須だといえるでしょう。特に、将来的にAIを活用した仕事をしたい人は取得しておきたい資格です。

おすすめ資格3『E資格』

『E資格』はディープラーニングの理論知識と実装能力を認定する資格です。『G検定』はビジネス向けの資格であるのに対し、『E資格』はエンジニア向けの資格となります。

データアナリストが実際に実装まで担当する機会は多くありません。しかし、AIやディープラーニングについて体系的に学べ、実際に実装レベルの知識が身につくため、知識を習得しておけば技術的な提案も可能です。

『E資格』はIT業界を中心に知名度が高まっており、今後AIの普及が進むにつれて、IT人材の条件として『E資格』の保有が求められていくことが予想されています。 データアナリストもディープラーニングの実装知識があれば強みになり、業務の幅が広がるため転職にも有利です。

データアナリストにおすすめの資格【ITスキル】

データアナリストはビッグデータなどを分析した上で、問題解決案を提案しなければなりません。課題解決のためのシステム構築提案にはITスキルが欠かせないため、資格を保有していれば有利になります。以下は、データアナリストのキャリアに役立つITスキルの資格です。

● 『応用情報技術者試験』
● 『オラクルマスター』
● 『OSS-DB技術者認定試験』
● 『データベーススペシャリスト試験』
● 『Python3エンジニア認定データ分析試験』
● 『アクチュアリー資格試験』

全てを取得する必要はありませんが、どれもデータアナリストに有効な資格なので、いずれかひとつは取得しておくと転職に有利になります。

おすすめ資格4『応用情報技術者試験』

『応用情報技術者試験』は、『基本情報技術者試験』の上位資格で、さらにレベルアップしたい人向けのワンランク上の試験です。

具体的には『ITを活用した戦略を立案できるスキル』と『独力でシステム構築ができるスキル』の2つが求められます。上記で紹介した『基本情報技術者』を指導する立場になるため、より高度な専門知識が必要です。

『基本情報技術者試験』と内容は似ていますが、管理や経営といった幅広い知識が求められるため、難易度は上がります。

資格を取得すれば、戦略の立案はもちろん、システムの設計から導入までを主導できるレベルになるため、データアナリストとしてぜひ目指したい資格です。

おすすめ資格5『オラクルマスター』

『オラクルマスター』は、日本オラクル社の『Oracle Database』シリーズを扱う技術力を認定する資格です。『Oracle Database』は世界で広く利用されているデータベース管理システムで、SQLを利用して操作を行います。

『オラクルマスター』資格は、データベース管理とSQLの両方を認定する資格となっているため、データベースを扱える裏付けとなる資格です。

『オラクルマスター』は以下のようなランク付けがされています。

【ブロンズ】対象者:ITエンジニア 範囲:DBの基礎知識
【シルバー】対象者:DB運用担当者 範囲:SQLの基礎知識、DBの運用管理
【ゴールド】対象者:DB管理者 範囲:設計・環境構築・運用設計
【プラチナ】対象者:DBエキスパート 範囲:ミッション・クリティカルなシステムにおいて最適な設計・構築・運用

データアナリストはブロンズの資格で十分です。データベースの専門的な知識があれば、エンジニアやプログラマーなどとのコミュニケーションがスムーズになり、仕事の幅も広がります。

おすすめ資格6『OSS-DB技術者認定試験』

『OSS-DB技術者認定試験』は、オープンソースデータベースの設計や運用スキルを認定する資格です。オープンソースデータベースは、商用データベースと同程度の機能があるため、各企業が活用するようになって注目されています。レベルは以下の2つがあります。

シルバー:データベースの設計から運用ができるレベル
ゴールド:データベースシステムの改善や運用管理、コンサルティングができるレベル

データアナリストはシルバーレベルの知識があれば十分ですが、ゴールドレベルなら転職先でも責任のある仕事を任せてもらえるでしょう。

おすすめ資格7『データベーススペシャリスト試験』

『データベーススペシャリスト試験』はIT資格の中でも特に知られている資格で、データベースのシステム構築や管理に必要な以下のスキル証明になります。

● データベースの構築
● データベースの運用
● テーブル定義の設計

データベーススペシャリストはデータベースシステムを構築する仕事であることから、エンジニアや管理者向けの資格となっています。

しかし、データベースの専門知識が問われる資格のため、データアナリストが受検するケースも少なくありません。データベーススペシャリストの資格を保有していればデータベース構築のプロジェクト責任者になれるだけの知識が身についている証明ができます。

おすすめ資格8『Python3エンジニア認定データ分析試験』

Pythonはデータ分析やAIの開発で使われることが多いプログラミング言語のため、データアナリストは身につけておきたい言語のひとつです。

『Python3エンジニア認定データ分析試験』は、データ分析の基礎や、分析ライブラリ、Pythonの基本的な使い方をマスターしていることの証明になります。合格率は80%以上と、難易度は高くないのでこれからデータ分析の勉強をしたい人におすすめの資格です。

資格を習得すればデータ分析や機械学習に特化したライブラリ、関数の知識が身につくため、転職でPythonを使えるアピールが可能です。

Pythonの資格認定試験は、分析試験のほかに『基礎試験』と『実践試験』がありますが、データアナリストは『分析試験』の資格を取得するとよいでしょう。

おすすめ資格9『アクチュアリー資格試験』

ITとは直接関係ありませんが、データアナリストの業務に必要な『確率や統計』などの専門知識が身につく資格として『アクチュアリー資格試験』があります。

主にコンサルティング会社や金融機関で数理業務を行う人向けの資格ですが、数字データの分析はデータアナリストにとって必須のため、役に立つ資格です。

資格を取得すれば確率論や統計学などの数学的手法で将来の予測ができる専門家を名乗れるため、データアナリストとしての価値が高まります。

まとめ:資格を取得してキャリアアップにつなげよう!

IT化やAI技術の進歩により、ビッグデータをビジネスに活用する流れが加速している中、データアナリストの需要は高まっています。データアナリストは、企業でより必要とされる職種となっていくと思われます。

一方で、高いスキルや幅広い知識が要求されるため、より洗練されたスキルを身に着け自身の価値を高めていくことが重要です。

データアナリストは資格取得が必須条件ではありませんが、客観的に専門知識やスキルを証明できる検定や資格があればキャリアアップにおいて有利になります。

データアナリストに興味のある方やこれから転職を目指す方は、本記事を参考にぜひ資格取得にチャレンジしてみましょう。

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