掲載日:2023/10/18

政府が打ち出した『働き方改革』や感染症の影響でリモートワークが拡大しましたが、会社によっては出社を命じるなど、各社が自社の事業や社員の価値観に沿った就業環境の見直しが行われています。そんな中、働き方の一つとして『フレックスタイム制度』を導入する企業が増えています。
本記事では、フレックスタイム制度の概要を説明し、導入するメリットや向いている職種を紹介します。また、フレックスタイム制度が向いている職種の1つであるエンジニアのメリットも解説します。
フレックスタイム制度を詳しく知りたい人やエンジニアを目指している人はぜひ最後までお読みください。
フレックスタイム制度とは?|コアタイムの扱い方

フレックスタイム制度とは、一定の期間についてあらかじめ定められた総労働時間の範囲で日々の始業や終業時刻、働く時間を労働者がある程度自由に決められる制度のことです。
勤務時間をフレキシブルタイムの範囲内で自由に決められるため『朝はプライベートを優先させたい人』や『通勤ラッシュを避けたい人』におすすめです。
ただし、多くの企業が、「コアタイム」と呼ばれる1日の中で必ず就業しなければならない時間帯を設定しています。
そのため、コアタイムを考慮せずにフレックスタイム制度を利用していると、遅刻や欠勤として扱われ、フレックスタイムの濫用としてフレックスタイムの適用が除外される可能性があります。状況によっては懲戒処分となる場合もありますので十分に注意しましょう。
フレックスタイム制度を導入するメリットを紹介

本章では、フレックスタイム制度を導入するメリットを以下の3つの項目から解説します。
● 仕事の質が向上する
● 人件費削減が見込める
● ライフスタイルが変化しても働き続けられる
フレックス制度にどんなメリットがあるのか疑問を抱いている方は、ぜひ参考にしてください。
仕事の質が向上する
フレックスタイム制度は各個人の都合に合わせた働き方ができるため、仕事とプライベートの両立がしやすくなり、仕事の質が向上することがメリットとして挙げられます。
たとえば、夕食を家族と一緒に食べたいときには、仕事の終了時間を早める、タスクを細かく管理するなど仕事をいかに早く終わらせるかを考えるため、集中力の向上が見込めます。
仕事の質が向上すればこなせる業務量が多くなるので、社内の評価が良くなる点も大きなメリットです。
人件費削減が見込める
経営側から見たメリットにはなりますが、フレックスタイム制度を導入するメリットとして人件費の削減も挙げられます。従業員が最も仕事に集中しやすい時間帯を選択することで、生産性が上がり無駄な残業や休日出勤が減るからです。
人件費は会社に関する経費の多くを占めていると言われており、コスト削減を試みている企業は少なくありません。フレックスタイム制度を導入することで、仕事の質の向上さらには人件費も削減できるので、経営的目線から見てもメリットのある制度と言えます。
もちろん、人件費が削減されることで、企業も福利厚生の充実やオフィスの整備など働く環境へ投資すれば、働く側にしてもメリットが期待できます。
ライフスタイルが変化しても働き続けられる
3点目に挙げられるメリットは、育児や結婚などでライフスタイルが変化しても働き続けられることです。
特に近年は、性別に関係なく子育てをする文化になってきましたが『仕事が忙しくて育児ができない』『時間が思うように作れない』などをきっかけに転職を考える方も多いでしょう。
フレックスタイム制度はライフスタイルに合わせた生活ができるため、仕事を長く続けられます。また、企業目線で見ても離職率が低下して外部からのイメージが良くなる点もメリットです。
フレックスタイムはITエンジニアと相性が良い

フレックスタイム制度と相性が良い職種として挙げられるのが、ITエンジニアです。
ITエンジニアは個人の裁量で仕事を進めやすく、パソコン一台あれば場所や時間を問わず仕事をすることが可能です。また、多少の社内調整などでコミュニケーションが必要であっても、出勤時間の違いが業務上の大きな支障とはなりにくいため、フレックスタイム制度との相性が良いと言えます。
一方、営業時間が決まっている実店舗で働く必要があるサービス業などはフレックスタイム制度はあまり向いていないと言えるでしょう。
本章では、フレックスタイム制度が向いているIT関連の職種を3つ紹介します。
● システムエンジニア
● プログラマー
● Webデザイナー
フレックス制度を導入している職種に就きたいと考えている人は必見です。
システムエンジニア
フレックスタイム制度が向いている職種として、個人の裁量で仕事を進めやすいシステムエンジニアが第一に挙げられます。システムエンジニアと言っても、アプリケーションやインフラ、またはデータベースなどさまざまな専門領域もありますが、押し並べてフレックスタイム制度が導入されやすい職種であると言えます。
これらの職種はインターネットの普及により場所に縛られることなく、PC1台で仕事ができる環境が整ってきていることから、フレックスタイム制度との相性が良いでしょう。
プログラマー
フレックスタイム制度が向いている職種としてプログラマーが挙げられます。プログラマーの仕事は、システムエンジニアと領域が被る部分も多くありますが、特にアプリケーション開発に特化しています。
そのためプログラマーは、プログラミング環境としてインターネットとPCさえあれば、完結する仕事なので、フレックスタイム制度との相性が良くプライベートを重視した働き方ができる点も魅力の1つです。
Webデザイナー
フレックスタイム制度が向いている職種の1つとして、Webサイトの目的やコンセプトにもとづきサイト設計をするWebデザイナーが挙げられます。
主な仕事はユーザーが使いやすく、顧客の意図に沿ったデザインを目指すことです。
Webデザイナーも、PhotoshopやIllustratorなどのアプリケーションとPC、インターネット環境があれば完結する仕事なので場所や労働時間に縛られにくく、フレックスタイム制度との相性が良いです。
フレックスタイム制度のある職種を探しているならITエンジニアがおすすめ

フレックスタイム制度のある職種を探しているなら、上記ような職種を含めて、ITエンジニアがおすすめです。本章ではITエンジニアがおすすめの理由として以下の4項目を解説します。
● 給与が高く働き方が選べる
● 需要が高く仕事不足になりにくい
● 汎用性の高いスキルが身につく
● 学歴ではなくスキルが重視される
ITエンジニアを目指していて、フレックスタイム制度に向いている職種で悩んでいる方は必見です。
給与が高く働き方が選べる
ITエンジニアは他の職種と比べると給与が高く働き方が選べるメリットがあります。ITの専門知識やプログラミングなどの高いスキルが求められ、希少価値が高いからです。
厚生労働省が運営する職業情報提供サイト『jobtag』では、平均年収が約550万円となっており、日本の平均年収である約311万円と比べると約240万円もの差があることがわかります。
需要が高く仕事不足になりにくい
また、日本はIT人材不足に悩まされており、経済産業省の『IT人材需給に関する調査』によると2030年には約45万人のIT人材が不足すると発表されました。
このように人手不足の状況にあるITエンジニアはこれからも需要が高くなる職業と言えます。
汎用性の高いスキルが身につく
ITエンジニアは高いプログラミングスキルが求められる職業です。システムやITインフラの開発や保守をするITエンジニアは企業からの需要が高い傾向があります。
また、近年はITが広く社会に浸透してきており、メーカーや商社などの一般企業でもIT部門を設置する会社が増えてきています。
そのため、エンジニアは一人前になれば、汎用性の高いスキルが身につくことに加えて、他の職種と比べて給与が高く、キャリアアップがしやすい職業です。
学歴ではなくスキルが重視される
システムエンジニアやプログラマーなどのIT業界は、他の業界と比べると学歴ではなく、培ってきたスキルや制作した成果物に対して評価される傾向があります。
したがって、学歴に左右されずに活躍できる可能性を秘めているのが大きなメリットです。ただし、プログラミングの挫折者は9割を超えていると言われており、すぐに学習の成果が出るわけではありません。
ITエンジニアになるためには地道な努力が必要ですが、その分さまざまなメリットがある職業です。
SBテクノロジーはフレックスタイムを採用

SBテクノロジーはクラウドやセキュリティ、IoTなど最新テクノロジーを駆使し、大手企業や官公庁へのサービス提供・開発をしている会社です。また、フレックスタイム制度を導入しているため、フレックスタイムが導入されている環境下で働きたいITエンジニアにおすすめです。
他にもテレワーク主体かオフィスワーク主体かを選択できるなどエンジニアが働きやすい勤務体系が整っているという特徴があります。
SBテクノロジーでフレックスタイム以外に従業員向けに採用されている制度を紹介

SBテクノロジーではフレックスタイム制度以外に従業員にとって嬉しい制度を採用しています。そこで本章ではSBテクノロジーが採用している従業員向けに導入している以下の制度について詳しく解説します。
● 定時退社day
● SBTプレミアムフライデー
● 有給休暇奨励日
定時退社day
SBテクノロジーが従業員の働き方を向上させる取り組みとして、毎週水曜日に定時退社が推奨される定時退社day制度があります。
導入するメリットとしては、定時退社できるためライフワークバランスが良くなりやすい、週の真ん中に位置する水曜日のため、仕事へのモチベーション維持につながりやすいなどが挙げられます。
SBTプレミアムフライデー
SBテクノロジーでは働き方改革推進施策の一環として、2017年2月24日から毎月一回、15時退社を推奨するSBTプレミアムフライデーが導入されています。
経済産業省が推進しているプレミアムフライデーは、個人が生活の充実を感じられる体験や消費活動を推進するための枠組みです。また、SBTプレミアムフライデーは繁忙期や飛び石連休などを考慮して自分の都合に合わせて年間単位で設定可能です。2017年から継続して実施されてきたこともあり、しっかりと定着し、利用されています。
定有給休暇取得奨励日
SBテクノロジーが社内の働き方改革をする目的として開始した取り組みの1つとして、有給休暇取得奨励日が挙げられます。
社員が友人や家族とゆっくり過ごせる目的で行っている取り組みです。火曜日や木曜日など祝日が飛び石となる際の前後の平日(月曜日や金曜日)に本奨励日を設定し4連休とするケースや、その年のカレンダーによってはお盆期間・GW前後・年末年始休暇(12/29-1/3)の前後などに設定し、長期休暇とすることもあります。
有給休暇を取得しやすくするだけでなく、取得時に連休となること、もしくは連休が長期になることを意識して運用されているため、今の職場で有給がなかなか取得できない方やメリハリを大切に働きたい方にとっては嬉しい制度と言えます。
まとめ:フレックスタイム制度で広がる柔軟な働き方

本記事では、転職を考えている人に向けて、フレックスタイム制度の概要とメリットを中心に解説しました。
結論、フレックスタイム制度とは限られた時間の中で自由に働き方をカスタマイズできる制度です。そのため、ワークライフバランスを重視した生活ができる、モチベーションが向上し仕事の質が上がるといったメリットがあります。
そのため、中途採用での転職を考えていて、特に柔軟な働き方をしたい方やプライベートを大事にしたい方は、フレックスタイム制度を導入している企業を検討してみてはいかがでしょうか。