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高度プロフェッショナル人材が転職先として選んだ理由とは?
エンジニアとして活躍し続けられる魅力的な環境に迫る!

人を知る

掲載日:2023/05/19

SBテクノロジーでは、年齢やキャリアに関係なくエンジニアとして長く活躍・成長できるミッショングレード制度をはじめ、エンジニアオリエンテッドな仕組み・環境づくりに力を注いでいます。

そこで今回は、人事本部 人材開発部 部長・菅原さんと、2022年1月に高度プロフェッショナル採用にて入社したプリンシパルプロジェクトマネージャー・谷村さんにご登場いただき、経験豊富なシニア人材が転職先としてSBテクノロジーを選んだ理由や、エンジニアにとっての働きやすさ、実際の活躍状況などを語っていただきました。(以下敬称略)

【プロフィール紹介】

■谷村(写真左)
SBテクノロジー株式会社 プリンシパルプロジェクトマネージャー
1990年大手電機メーカーに入社。コンピューター事業の立ち上げに伴ったノウハウを吸収するため、別の大手電機メーカーに出向。約2年間、アプリケーション開発に携わる。復帰後は、公共系・自治体系・法人系のシステム開発の一連の工程を経験。プログラマーからキャリアをスタートし、その後システムエンジニア、プロジェクトマネージャーを経て、2022年にSBテクノロジーに入社。高度プロフェッショナル人材として、プロジェクトのマネジメントはもちろん、豊富な経験を活かして後進の育成やフォローにも尽力している。

■菅原 健吾(写真右)
SBテクノロジー株式会社 人事本部 人材開発部 部長
新卒で大手外食チェーンに入社。その後、人材紹介会社の営業を経て、2007年からユーザー系IT企業で人事のキャリアをスタート。給与・労務・人事制度・採用・教育と幅広く人事関連業務を経験したのち、2015年からSBテクノロジーに人事制度の企画、給与労務担当として入社。2018年4月に制度企画マネージャーに就任。その後、2019年10月に人材開発部へ異動し、2021年4月より現職。

 

役職定年を迎え、新たな活躍の場を模索した

菅原:本日は弊社が取り組むエンジニアオリエンテッドな人事制度や社風について、高度プロフェッショナル採用枠で入社された谷村さんとお話させていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

谷村:こちらこそよろしくお願いいたします。

菅原:SBテクノロジーでは2019年に「多様な働き方と挑める環境で先進技術と創造性を磨き、社会に新しい価値を提供し続ける企業を目指す」というビジョンを策定し、実際に多様な働き方や挑める環境を実現するためのさまざまな制度づくりに取り組んできました。

なかでも、高度エキスパート領域、社内では通称「高プロ」と呼ばれていますが、各専門領域でご経験をしっかりと積まれてきた方々が、年齢や役職に関係なくキャリアを継続し専門性を発揮し続けられる制度づくりは、近年非常に注力しており、谷村さんもまさにそうした流れの中で入社いただいた次第です。ここで改めて谷村さんのこれまでの職歴について簡単にご紹介お願いします。

谷村:大学を卒業した1990年に、大手電機メーカーに入社したのですが、すぐに別会社に2年ほど出向し、主にアプリケーション開発に携わりました。復帰後はソフトウェア開発部門にて、公共系・自治体系・法人系のシステム開発の一連の工程を経験。職種としてはプログラマーからスタートし、その後システムエンジニアとして数々の設計を手掛け、最終的にはプロジェクトマネージャーがメインの役割になっていましたね。

菅原:どれくらいの規模のプロジェクトや部署を率いてこられたのですか?

谷村:約20年間にわたって50人月から200人月規模のプロジェクトマネージャーを務め、その後は組織責任者として20名程度の課や200名程度の部のマネジメントを行いました。

菅原:順調にキャリアを積まれてきた中で、なぜ転職しようと思われたのでしょうか?

谷村:55歳の役職定年が近づいたことで、考えるようになりました。世の中には「50歳を超えた社員は、給料は高いがパフォーマンスは低い」という見方もありますが、私の勤めていた会社でも、50歳を超えた社員に対してはあまり期待していないという風潮が人事制度などに顕著に現れてきたのです。

実際に、かつては組織の先頭に立って生き生きと働いていた55歳以上の先輩方が日に日に元気を失っていくような様子を目の当たりにしました。それで、自分もどこかのタイミングで出ていかなきゃまずいなと考え始めました。

菅原:50歳を過ぎると、制度的にも環境的にもご自身の専門性を発揮し続けるのが難しくなってきたと感じられたわけですね。

谷村:そうですね。部長経験者が一プロジェクトマネージャーとして働くには、さまざまなしがらみや煩わしさもありましたから。今までの経験を活かして今後も裁量を広く持って働くためには、それが実現できる企業に転職するしか選択肢がないと思ったんです。

転職活動を通じて感じた、SBテクノロジーの「人」に対する思い

菅原:実際に転職活動をされて、いくつかの選択肢があったとお聞きしていますが、その中からなぜSBテクノロジーを選ばれたのでしょうか?

谷村:先進的な人事制度を取り入れており、この会社なら自分の思い描くキャリアが実現できるのではないかと感じました。また、私に対する期待感を素直に伝えてくださったことも大きかったです。今回転職活動をして実感したのですが、転職市場において50歳以上の経験豊富なエキスパート人材に対するニーズは思っていた以上に高く、正直なところ、SBテクノロジーよりも高い年棒を提示してくれた会社もありました。

一方で、即戦力として採用はするものの、「とりあえず今やってくれればいい」といった使い捨て感のある会社も少なくないんですね。でもSBテクノロジーはそうではなかった。会社として組織として、人を活かそうとする思いが強く感じられたんです。

菅原:最初に高い年俸を提示してとにかく入れようとするけれど、実際に期待しているのは特定のプロジェクトだけをやってねと。確かにそういった会社もあるかもしれませんね。一方で、弊社の場合はどちらかというと経営や組織運営なども含めて、これまでのご経験を長期的に活かしていただきたいという期待を込めて募集をかけておりますので、その点はおっしゃる通りだと思います。

谷村:それと面接で社長をはじめとするボードメンバーの方々とお話をさせていただき、皆さん人柄も素晴らしく、非常に良い印象を持ちました。他にもさまざまな会社からオファーをいただいたのですが、経営層との距離感はSBテクノロジーが一番近く感じましたね。

菅原:高度プロフェッショナル採用に関しては、年齢の高い方だけを採用しようというわけではなく、あくまで高い専門性や豊富なご経験をお持ちの方を対象にしており、事業影響の大きい業務領域を担当されるため、基本的には経営層が面接官として対応します。

特に谷村さんの時にはライフステージの近しい経営層が担当をしたため、同じ年代のビジネスパーソン同士がお互いの人生を重ね合わせながら、これからのキャリアについて擦り合わせさせていただけたかと思います。

谷村:そうですね。面接官がほとんど同世代の方々だったので、お互いに話がとても通じ合えました。実際に入社した後も、思っていた以上にボードメンバーと関わる機会が多く、改めて距離感の近さを感じています。ちなみに、私はどういった点が評価されて採用されたのでしょうか?

菅原:一番の決め手はやはりご経験が豊富におありだということ。一歩引いてマネジメントだけに徹したいという方も結構いらっしゃるんですね。でも当社はまだ若い会社ですし、人も潤沢にいるわけではありませんから、局面においては、やはり先頭に立って手を動かしていただいたり、プロジェクトに入り込んで、その中で足を踏ん張りながら取り組んでいただくことが求められます。

そのため採用活動においては、これまでの経験を引き続き現場で活かしたいという想いをお持ちがどうかを非常に重視しているんです。谷村さんは前職で部下の担当案件が炎上した際、フロントに立ってお客様交渉とプロジェクトの立て直しをされたとのことで、そういったご経験なども大いに評価させていただきました。

プロジェクトマネージャー補佐チームを結成し、後進の育成も担う

菅原:実際に働いてみて、良かった点と、逆に苦労された点は何ですか?

谷村:前職では、ある程度役職もあって、上下関係もあって、その中で顔見知りも多くて、何かと動きにくいところもあったのですが、新しい会社に入ったことですべてがリセットされて、動きやすくはなりました。プロジェクトの中に入っても、プロジェクト以外でのしがらみがないので、単純に仕事はしやすいですね。

一方、コロナ禍での入社だったため、リモートワークが多く、人間関係を築くのには割と時間がかかりました。ただその点は、自分たちで週1回集まってミーティングを開くなど対面でのコミュニケーションを増やすような工夫をし、解決することができました。

菅原:谷村さん含め、同時期に同じ高度プロフェッショナル領域で入社されたメンバー3人でプロジェクトマネージャー補佐チームというものを結成されたそうですが、具体的にどのような活動をされているのかお聞かせください。

谷村:もともとは私自身もプロジェクトマネージャーとして採用されたわけですが、実際に現場に入ってみたところ、若いプロジェクトマネージャーたちがさまざまなトラブルを抱え込んでいる姿を目にしたんです。そうした状況を立て直すには、トラブルの解決にとどまらず、若手プロジェクトマネージャーの活動や成長を組織として支える仕組みの強化が必要だと考え、チーム活動の骨子としています。

長期的なミッションとしては、まず第一にプロジェクトの効率を上げるために組織のプロセス資産をきちんと構築することが挙げられます。また、プロジェクトマネージャーを定期的にヒアリングし、現場で何が起こっているのかを把握・集約して、マネージャー層との連携を強化することも重要な役割です。

一方、短期的なミッションとしては、今まさに炎上しそうなプロジェクトがあるので、実際にそこに入って、何が起きているのかを検証し、改善していきます。

エンジニアにとって理想のロールモデルに

菅原:おっしゃられたように、もともとはプロジェクトマネージャーとして入社していただいたのに、仕事を進める中でさまざまな課題に気づかれて、結果的に後進を育成したり、フォローしたりするロールも担っていただいています。こうした現状を率直にどのようにお感じになられていますか?

谷村:私たちのような年齢になると、個別のプロジェクトをうまく進めることより、後進を育てることのほうが、役割としてはより期待されるようになります。でもそれって自然なことですよね。要するに若手が経験や勘を培うためのルートを会社の中に作ってあげる。我々にはそんな動き方が求められていると自覚しています。

菅原:まさにその点が、単にお1人の優秀なエンジニア、プロジェクトマネージャーに入社していただいたというだけでなく、会社全体に非常に良い影響を与えてくださっていると感じます。実際、若手のプロジェクトマネージャーの中には、生き生きと活躍されている皆さんの姿を見て「自分もエキスパート職に挑戦したい」という人が増えてきました。

また、将来自分がどういうキャリアを築いていくべきか悩んでいる若手のエンジニアたちにとっても、良いロールモデルになっていると思います。

谷村:そう思っていただけるとありがたいですね。

菅原:ご自身の中で貢献できていると感じることは何ですか?

谷村:さきほど申し上げた長期的なミッションについては、まだ芽が出ていないと思っているのですが、短期的なミッションについては、個別の炎上プロジェクトに入って、やり方を変えることで、きれいに立て直すことができてきました。そうしたやり方が一人でも多くの人に浸透しているとしたら、多少は貢献できているのかなと思います。

菅原:炎上プロジェクトを立て直した際の対応策については、ボードメンバーが参加する会議でも共有いただき、経験がおありな方たちの能力の発揮具合はさすがだと出席者一同関心していたそうです。高度プロフェッショナル採用に関しては、実は当初「本当に大丈夫か?」と心配する声もあったのですが、皆さんの活躍のおかげで、各現場からも「高プロの人を入れてほしい」とどんどん手が上がるほどの状況となり、今年度以降も継続していくことが決まりました。

優秀な人材を育成・獲得するために目指すこと

菅原:最後に、SBテクノロジーでの今後のキャリアビジョンについてお聞かせください。

谷村:SBテクノロジーにはシニア層の社員でも活躍できる制度や風土がありますが、とはいえ私のキャリアはもうそれほど長くはありません。その中でいかに社会貢献をしていくかという意味では、やはり後進を育成するというところに目線を持っていかなくてはいけないと思っています。ですので、今後の目標は、若い人たちに伝えるべきことを伝え、バトンをスムーズに渡して、いい感じでここを抜けていけたらいいですね(笑)。

菅原:それまでにやっていただきたいことは、まだまだありますよ(笑)。個人的には本当に今エンジニア採用は厳しいので、ハードルは高いかもしれませんが、未経験からの育成などにも皆さんの力をお借りできたらと思っています。

谷村:なるほど。難しそうですが、やりがいはあるかもしれませんね。

菅原:エンジニア不足が深刻化している昨今、谷村さんのような方の価値に世の中が段々気づき始めており、高度プロフェッショナル採用は今後競争がさらに激化していくのではないかと感じているところです。経験豊富な人材に引き続き入社していただくためには、谷村さんたちはもちろん、すべての社員が生き生きと活躍できる環境づくりをさらに強化していかなければならないと思っています。本日はありがとうございました。

谷村:こちらこそありがとうございました。

 

 

なお、本取組は第12回HRチャレンジ大賞において奨励賞を受賞いたしました。

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