掲載日:2023/04/04

『アプリケーション開発』を独学で習得するおすすめの勉強方法を、IT初心者でも分かりやすく解説します。IT分野は専門性が高く、高度な技能を要します。挫折せずマスターするための初心者向け学習サービスも紹介しています。ぜひ参考にしてください。
アプリケーション開発を独学で行う際の勉強法

アプリケーション開発は、専門学校で学ぶしかないと思われがちなITスキルです。しかし、開発するための環境が整備され、適正な学習時間を確保することで独学の習得は可能です。
『「参考書籍」「解説動画」「学習用Webサイト」など、アプリケーション開発の独学に必要な便利なアイテムが揃っています。特に、アプリケーション開発に特化したWebサイトは、習得に必要なプログラミング言語ごとに分けて解説しているものが多く、知識を深める点で役立ちます。
独学でアプリケーション開発するまでの5ステップ

独学にてアプリケーション開発に必要となるスキルを習得するには、プログラミングのスキルを磨いていくことが大切です。さらに、自分がどのようなアプリケーションを開発したいのかを検討し、目的を明確にしておくことも重要と言えます。
アプリケーション開発の内容を決める段階から、本格的な開発まで、独学のための学習ステップを下記に挙げてみましょう。
1.アプリケーションのイメージを固める
アプリケーションには、Webブラウザ上で動作する「Web系アプリケーション」、スマートフォン用のiPhone系が「iOSアプリケーション」、非iPhone系が「Androidアプリケーション」などさまざまあります。さらに、両者の機能を持つ「ハイブリッドアプリケーション」もあります。
それらカテゴリーごとに、専用のソフトやプログラミング言語が異なることから、アプリケーション開発を独習する第1ステップとしては「自分が作りたいアプリケーションを決める」ことが先決です。
どのカテゴリーにするかは、アプリケーション開発者になった際にどのカテゴリーのアプリケーションを開発したいかを考えて検討しましょう。
2.プログラミング言語を決定する
第2のステップは、学習するプログラミング言語を決めることです。プログラミング言語もカテゴリー別に異なっています。
Webアプリケーションでは『Java』『C#』『Ruby』『PHP』などが使われており、iOSアプリケーションは「Swift」、Androidアプリケーションでは『Kotlin(コトリン)』というプログラミング言語が一般的です。学習の目標を定め、どのプログラミング言語の学習が自分にとって適切かをじっくり検討しましょう。
3.プログラミングのスキルを身に付ける
第3のステップはプログラミングの基礎をしっかり身に付けるための学習段階で、全工程の中で最も重要です。プログラミング学習に関しては参考書籍やWebテキストなどもありますが、一番のおすすめは「オンライン学習サービス」でしょう。
オンライン学習サービスには、カリキュラムが充実しており、プログラミングを基礎からじっくり学べるメリットがあります。また、実際に自分の手でPCを作動しながらスキルを自然に身に付けられる点も、学習方法として効果的です。
4.アプリケーションを試作する
第4のステップになると、いよいよアプリケーションの試作に入ります。プログラミング言語が一通り身に付いた段階で、アプリケーションのサンプルを制作する作業です。
最初は、オンライン学習のカリキュラムにある「サンプルサイト」を見本にして同じサイトを作成する作業からスタートします。サンプルサイトと同じものを制作することで、アプリケーション制作の概要がつかめると同時に、プログラミング言語を記述する「コーディング」の基本も深く理解できるでしょう。
5.本格的にアプリケーションを開発する
学習の最終段階は、本格的なアプリケーションの開発です。最初は、必要最小限の機能を持ったアプリケーションに挑戦しましょう。初めから複雑な機能のアプリケーションにすると、時間を費やし、効率が悪くなるからです。
制作の前には、機能と開発工程の計画を立案します。また、事前に実際の作業工程で発生したエラーやバグなどの不具合を解決するために頼りとする、質問に答えてくれる質問サイトや知見が充分な技術者を決めておきましょう。最近では、ChatGPTの活用も良いでしょう。

独学でアプリケーション開発を行う際の4つの注意点
独学でアプリケーション開発を習得するのは、決して楽ではありません。途中の工程でうまくいかず、結局挫折してしまう可能性もあります。
学習途中で挫折しないためにも、学習の前には独学時に起きやすい問題点を把握しておくことが大切です。ここでは、アプリケーション開発の独学習得課程での注意点を4点、解説します。
1.日々の学習時間を確保する
アプリケーション開発の学習に限ったことではありませんが、効率よく独学するには、日を空けずに毎日の学習時間を確保して勉強していくことが大切です。一日でも日が空いてしまうと、そこからずるずると休みがちになって、日にちがかかりすぎたり、結局学習を中断することもあります。
一日に数時間の学習時間が理想です。しかし仕事で多忙な社会人であれば、無理に長時間学習する必要はありません。
一日30分程度でも毎日必ず学習時間をとって勉強を続けていき、モチベーションを持ち続けるという意気込みが重要です。
2.質問サイトを活用する
独学では、目の前に指導してくれる先生がいないため、疑問点が分からないままになりがちです。これを放置しておくと理解ができないまま進むことになり、あとで困ることになります。
問題点が発生し、うまく対応できなかったら、ネット上の「プログラミング質問サイト」を活用しましょう。「teratail」や「Stack Overflow」などの専門サイトがおすすめで、初歩的な質問にも熟練のITエンジニアが分かりやすく回答してくれると人気です。
3.開発にはエラーがつきものと考える
プログラミングの開発時には、バグやエラーが頻繁に発生します。したがって、それらをいちいち気にしていては学習の妨げになります。アプリケーション開発時には「バグやエラーは当たり前」という感覚で臨むことが大切です。
そして、バグやエラーに対しては「しっかりデバッグして解決する」よい学習チャンスととらえることにしましょう。
4.無料学習サービスを利用する
独学でアプリケーション開発のノウハウを身につけたいという社会人のニーズが高まっている中、今はネット上で「無料学習サービス」が利用できる時代です。無料とは言っても、学習カリキュラムが充実しており、動画などを駆使して視覚的にゲーム感覚で学べるサービスもあります。
もちろん、本格的なカリキュラムがある「有料学習サービス」もあります。最初は無料でスタートしてみて、さらにステップアップしたいという時期が来てから有料のコースに進むのが無難でしょう。
ネット上の無料学習サービスは、参考書だけの学習で挫折してしまった方におすすめの、短期間で習熟度が上がるわかりやすい無料オンライン学習サービスです。

独学でWebアプリケーション開発を学ぶ│おすすめの学習サービス4選
独学でのアプリケーション開発の学習には複数の学習サービスがあるため、自分に適したサービスを選択したいところです。そこで、おすすめの学習サービスを4つ紹介します。
1.『CODEPREP』
『CODEPREP』は、すべてのブック(教材)が無料で学べる利用価値の高い学習サービスです。以下のような特徴があります。
● 1冊を10分間で集中学習でき、空いている時間を有効な学習時間に使える
● 自由編集モードにすることで、コードを自由に書ける
● 編集したコードは、ダウンロードして保存可能
● ディスカッションボードがあり、学習仲間との交流もできて楽しく学習できる
2.『ドットインストール』
スマートフォンからも学習可能な『ドットインスクール』の特徴は、以下のとおりです。
● すべてのレッスン動画が3分以内で学べて、すきま時間を活用できる
● プログラミングのほかにWebサイト・ゲーム制作、データ分析・AI言語なども学べる
● オンラインで学習仲間と交流できる「256times」が便利
● 無料会員からスタートして、有料のプレミアム会員に進んでスキルアップできる
● プレミアム会員になれば、現役のITエンジニアへの質問が可能
3.『シラバス』
『シラバス』は「WordPress」でのWebサイト制作や「Ruby on Rails」を活用したWebアプリケーション開発に特化している無料の学習サービスで、以下のような特徴があります。
● サンプルを模倣しながら進めるカリキュラムのため、分かりやすい
● 画像や動画付きのテキストをブラウザ上で学べる
● Web開発や環境構築も全工程が学習可能
● 開発の一連の流れを学び、実際にオリジナルのアプリケーションを完成できる
● 用語解説サービスがあり、初心者でも安心
● 受講だけであれば、会員登録は不要
4.『paizaラーニング』
「日本e-Learning大賞 文部科学大臣賞」など、数々の賞を受賞している『paizaラーニング』の特徴は、以下のとおりです。
● 環境構築は不要で、わずか5秒で学習スタートができる
● 3分動画を毎日見続けることで、理解力が自然に身に付く
● 専任のエンジニアからのアドバイスがあることで、「つまずき」の心配は無用
● 就職支援サイトでもあるため、転職を視野に入れたプログラミング学習が可能

アプリケーション開発者の活躍の場
アプリケーション開発の学習が修了すれば、アプリケーション開発者として、最適な職場を探す就職活動に移ります。現在は、スマートフォンの普及に伴い、多くの企業がモバイルアプリケーションの運用に注力しており、アプリケーション開発者が活躍できるフィールドが広がっています。
また、現在の職場を辞めることなく、アプリケーション開発の仕事を副業にするという方法も選択肢の一つです。転職には大きなリスクもあることから、まずは小規模なアプリケーション開発を副業としてスタートし、経験を積むといいでしょう。

まとめ:独学でアプリケーション開発スキルを身に付け活躍の場を広げよう
本記事により、アプリケーション開発のスキル習得が独学でも可能なことがよく理解できたことでしょう。アプリケーション開発者は、現在多くの企業から求められている人材でもあります。
社会人にとって、働きながらの独学は大変です。しかし現在は、ネットの活用による複数の学習サービスが充実度を増しており、短期間で効率的に学習できる環境が整っています。アプリケーション開発のスキルを習得して、ぜひ活躍の場を広げてください。