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リモートワークのメリット・デメリットとは?種類や現状を紹介

コラム

掲載日:2023/02/03

2020年を境に出社せずに働く働き方を導入する企業が増えてきました。この働き方には、充実した生活を送ることにつながる効果があります。本記事では、リモートワークの種類やメリット、デメリットについて解説します。

1:リモートワークの種類

リモートワークとは、出社せずに働く働き方のことです。ITの進歩でPCさえあればできる業務が増えたことや、新型コロナウイルスの影響により、導入する企業が増えてきました。
リモートワークの働き方は大きく分けると以下の2種類です。

● フルタイムリモートワーク
● ハイブリッドリモートワーク

ここでは、2種類のリモートワークについて解説します。

フルタイムリモートワーク

フルタイムリモートワークは、出社せずに自宅やコワーキングスペース、自社のオフィス以外で働く勤務形態です。遠隔で業務を行うため、メールやチャットツール、Web会議ツールを使用してコミュニケーションを取ります。

インターネット環境とPCさえあればできる業務で導入されることが多く、正社員以外にも業務委託でフルタイムリモートワークが採用されています。

ハイブリッドリモートワーク

ハイブリッドリモートワークは、出社する日と出社しない日がある勤務形態です。例えば、週に2日出社し、残り3日は会社以外の場所で仕事をするといった働き方です。PCがあればできる業務と、出社しなければできない業務が混在している場合に導入されています。

コミュニケーションを取る目的で、1週間のうち1度は出社することが義務づけられているケースも存在します。正社員に対し採用されることが多く、リモートワークを導入している企業の大半が、この勤務形態です。

2:リモートワークの現状

リモートワークを導入する企業は2020年以降に急増しました。その原因は新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言の発令です。東京商工会議所の調査によると、2020年3月の時点でリモートワークを導入している企業は26.0%です。しかし、緊急事態宣言が発令された5月29日~6月5日の調査では、67.3%まで急増しています。特に、従業員数が300名を超える企業での導入率が高いことも明らかになっています。

新型コロナウイルスの影響でリモートワークの導入が加速したものの、緊急事態宣言が解除されてもリモートワークを継続する企業は少なくありません。BIGLOBEの調査によると『新型コロナウイルスの流行で日本に在宅勤務などのリモートワークが定着すると思うか』の質問に対し、以下の回答を得ました。

● 定着すると回答した人:83.9%
● 通常時でも在宅勤務などのリモートワークを希望する:53%

新型コロナウイルスが導入の発端になっているものの、その効果を実感している人が多いことがわかります。

参考:「テレワークの実施状況に関する緊急アンケート」調査結果を取りまとめました~緊急事態宣言発令以降テレワーク実施率は67.3%と急増~

参考:新型コロナの影響で在宅勤務などのリモートワーク「定着する」8割強BIGLOBEが「在宅勤務に関する意識調査」第3弾を発表

3:リモートワークで働く側のメリット

リモートワークで働く側のメリットとしては、以下の4つが挙げられます。

● 通勤ストレスが軽減される
● ワークライフバランスを実現できる
● 生産性が向上する
● 仕事へのモチベーションが高まる

どのメリットも、充実した生活を送ることにつながります。ここでは、それぞれのメリットについて解説します。

通勤ストレスが軽減される

リモートワークで働く側からみたメリットして、通勤ストレスが軽減されることが挙げられます。リモートワークは出社せずに働けるため、通勤に時間をかける必要がありません。通勤時間がないため、その時間を睡眠に充てることもできます。

退勤後の移動時間がないこともメリットです。満員電車や渋滞といった通勤ストレスから解放されるため、体への負担も軽減されるでしょう。仕事が終わればすぐに家でくつろげることは、肉体的にも精神的にも大きなメリットです。

ワークライフバランスを実現できる

2つ目のメリットは、ワークライフバランスを実現できることです。前述したように、通勤時間がなくなった分、自由に使える時間が増えます。趣味や家族との時間に充てれば、精神的に豊かな生活を送れます。

自己研鑽や自己投資の時間に充てれば、スキルアップも可能です。スキルアップにより、副業を始めるきっかけになることも考えられるでしょう。空いた時間を時間を有効に利用できれば、ワークライフバランスの実現につながるのです。

生産性が向上する

3つ目のメリットは、生産性が向上することです。テレワークでは周りに同じ会社の人がいないため、業務中に話しかけられることがありません。そのため、オフィス勤務と比較すると集中して業務に取り組めます。集中して業務に取り組めれば、おのずと生産性も向上するでしょう。

ただし生産性が向上するのは、一人で問題なく業務を遂行できる場合です。周りの助けがなければ業務を進められない場合、かえって生産性が低下する恐れがあることを理解しましょう。

仕事へのモチベーションが高まる

4つ目のメリットは、仕事へのモチベーションが高まることです。前述したように、通勤時間がなくなることや集中して業務に取り組めることから、ストレスや負担が軽減し、自由に使える時間が増加します。

企業によっては、自宅だけではなく、コワーキングスペース、カフェなど、自身の働きやすい場所を選べるケースもあります。自宅以外でも働ければ、通勤や出社によるストレスが減り、仕事に対するモチベーションが高まるでしょう。

仕事に対するモチベーション向上や会社への印象が良くなれば、エンゲージメントも高まります。働く側だけではなく、企業からも大きなメリットがあるといえるでしょう。

4:リモートワークで働く側のデメリット

リモートワークで働く側のデメリットとして、以下の4つが挙げられます。

● コミュニケーション不足になる
● 自己管理が難しい
● ITに関する基礎知識が必要となる
● 運動不足になる

どのデメリットも、生産性を下げる要因になるものですが、対策を打つことで解消できます。ここでは、それぞれのデメリットとその対策について解説します。

コミュニケーション不足になる

リモートワークで働く側のデメリットとして、コミュニケーション不足になることが挙げられます。社内で業務をする場合、同じチームのメンバーが近くの席にいるため、表情や雰囲気から相手の様子を読み取りながらコミュニケーションを取れます。

しかし、リモートワークでは同じチームのメンバーと遠隔で業務を行うため、メンバーの様子がわかりません。そもそもコミュニケーションの頻度自体も下がります。業務には集中できる反面、雑談をする機会が減ることにより孤独感を抱くケースもあります。

ハイブリッドリモートワークを採用する企業が多い理由はこのためです。チャットツールやWeb会議の使い方を工夫しながらコミュニケーションを取ることが、リモートワークを成功させるポイントといえるでしょう。

自己管理が難しい

2つ目のデメリットは、自己管理が難しいことです。出社をする場合、掃除や朝礼などのルーティンワークや、周りの雰囲気もあり、自然と仕事へのスイッチが入りやすくなります。しかし、リモートワークでは決まったルーティンがないこともあり、自身で時間を管理する必要があります。そのため、なかなか仕事へのスイッチが入らない傾向があります。

また、オフへの切り替えができないケースも存在します。出社の場合、退勤すれば基本的には業務ができないため、自然とオフに切り替わりやすいでしょう。しかし、自宅のリモートワークでは退勤後も変化がないため、なかなかオフに切り替わりません、場合によっては長時間労働になってしまうケースもあります。

リモートワークの際は、自身でルーティンや環境構築といったセルフマネジメントをする必要があります。以下のような対策をすると良いでしょう。

● 仕事用の服に着替える
● アラームをセットする
● 生活環境から隔離した作業スペースを用意する

仕事用の服に着替えることをルーティンにすれば、自然と仕事のスイッチが入ります。アラームのセットにより、細かい時間管理ができるでしょう。

自宅のリモートワークでは、作業スペースと生活環境が同じスペースにあれば、集中が容易にできません。仕事用の部屋を設けたり、パーテーションで区切ったりすることで生活環境と隔離すれば、集中できる環境が整えられます。デスクや椅子も仕事がしやすいものを揃えると良いでしょう。

自宅以外の場所でのリモートワークが認められているのであれば、コワーキングスペースやレンタルオフィスを利用するのも有効です。自身に合ったセルフマネジメントを考えましょう。

ITに関する基礎知識が必要となる

3つ目のデメリットは、ITに関する基礎知識が必要となることです。リモートワークをするには、インターネット環境とPCを使うのが一般的です。つまり、ITに関する基礎知識がなければリモートワークはできません。

ITツールの使用方法はもちろん、インターネット環境の知識や情報セキュリティに対する知識も必要です。インターネットに接続できなくなった際の対処方法を知らなければ、トラブルが発生した場合に仕事ができなくなります。情報セキュリティについて理解していなければ、情報漏えいにつながる行為をしてしまう可能性があります。

インターネット環境とPCを使って業務をする上で「何が必要なのか」「どのような問題が発生するのか」を理解しましょう。

運動不足になる

4つ目のデメリットは、運動不足になることです。会社へ出社しての勤務であれば、通勤や社内の移動で少なからず動く機会がありました。

しかしリモートワークでは移動範囲は家の中だけとなり、運動不足の傾向はより高まります。これは、体重増加や筋肉量が低下するだけではなく、腰への負担が大きくなることも考えられるでしょう。

そのため、リモートワークでは、意識的に体を動かす必要があります。ジム通いやランニングといった習慣があれば問題ありませんが、そのような習慣がない場合、休憩時間や退勤後に散歩をするだけでも運動不足解消に繋がります。無理のない範囲で、意識的に運動をする取り組みをしましょう。

まとめ:リモートワークのメリットを最大限に享受しよう!

リモートワークとは、出社せずに働く勤務形態のことです。ITの進歩や新型コロナウイルスの影響により、導入する企業が増えてきました。

メリットとして、通勤ストレスの軽減やワークライフバランスの実現、生産性向上が挙げられます。これらの影響により、仕事のモチベーションが高まることもメリットです。どのメリットも、充実した生活を送ることにつながるでしょう。

一方、デメリットとしては、コミュニケーション不足や自己管理の難しさ、IT知識が必要であることが挙げられます。運動不足も大きなデメリットです。
メリットやデメリットを理解した上で、リモートワークを効果的に行いましょう。

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