掲載日:2022/06/28
2019年にSBテクノロジーへ中途入社した野内麻未さん。学生時代は服飾系の学校に通い、新卒時の仕事も建設系の事務職と、まったく異なる業界からIT系へと転身しました。SBTに入社してからは数ヶ月でPM、3年目でマネージャーのひとつ手前のポジションであるスーパーバイザーへと急成長。「好きで、得意なことを伸ばしていったから、今がある」と語る野内さんに、自身の成長のために心がけてきたことや働く環境づくりで大切にしていることについて伺いました。
仕事内容
若手スーパーバイザー・野内さんの手がける仕事
私は新規事業を行う部署のPMとして、おもにマイクロソフト社製のセキュリティ系クラウドサービスの導入をお客さまにすすめる仕事を担当しています。
現在の「スーパーバイザー」というポジションは、あるときはマネージャーの補佐として一翼を担い、あるときは困りごとを抱えているメンバーのメンターとして悩みを聞くなど、管理職とプレーヤーの中間の立ち位置。この先マネージャーとして一人立ちすべく修行中です。なかなかたいへんなポジションですが、管理職のなかでもプレーヤーのいちばん近くに寄り添うことができる役職だと思うので、やりがいも感じますね。
入社した理由
「好き」から「好き」へ。服飾から一転、エンジニアの道に
昔からパソコンが好きで、新しいガジェットや趣味にあうものを手に入れるとワクワクするんです。だから今の仕事も、まさに天職だと思っています。
といっても、最初から天職に出会えていたかというと、そうではなく。10代のころは洋服やファッションが大好きで、パソコンに興味はあれど「エンジニアになるには理系の勉強が得意じゃないとできない」という思い込みから、服飾の学校へ進学することにしたんです。でも服づくりを学んでいくにつれ、「自分は0から1をつくることが得意ではない」と気がついて。一度本気で挑戦してみたからこそ、洋服づくりの道はそこでスッパリと諦めました。
それで、卒業後は地元・千葉県の建設系の会社に入社。事務の仕事を3年半ほど続けました。その会社は社員の年齢層が高く、パソコンを使える人が私以外にあまりいなかったため、そのころからすでに情シス的な役割を担当していました。そうしたら出入りの業者さんから「エンジニア系の仕事が向いているんじゃない?」と言われるようになって。そこで本腰を入れてエンジニアの仕事に挑戦してみようと、SES(System Engineering Service)の会社に転職を決めました。
実際にエンジニアとして働きはじめて気づいたのは、理系の知識がなくても、既存のツールや実用書などをうまく使えば、いくらでもスキルを身につけられるということ。そこで、あらためて自分は「1を100に変えることが得意なんだ」と気がつきました。その会社では5年ほどセキュリティ系の仕事を担当していたんですが、終盤はPMやサブマネージャーのような仕事も任せてもらうようになっていました。
SBTへの転職は、ふたつの理由から決めました。ひとつめは、もっとキャリアアップをしていきたいと思ったこと。SBTではエンジニアとしてその道を極めることもできますが、マネージャーとしてのステップアップを目指せば、会社の戦略にも関与することができます。組織全体を見渡すような大きいことを、ここでならやれそうだと思ったんです。
もうひとつは、妊娠・出産・育休後の復帰のしやすさを求めていたからです。SESの業務はお客さまの会社に常駐する必要があるので、産休を経て復帰しても、どこの現場にいくことになるのかわからないことが多いんです。その結果、復帰後は事務などのバックオフィスに入る方がほとんどで、エンジニアや管理職など、第一線での復帰がかなり厳しいという問題がありました。自社で案件を取り扱っているSBTのような会社であれば、客先での常駐の必要がありません。また豊富な資格取得支援制度や研修制度、ユニークな休暇制度などSBTが持っている多岐にわたる福利厚生にも魅力を感じ、入社を希望したんです。
SBTで実感した成長
「失敗してもいい」チャレンジを重ねて成長できる
SBTでは、メンバーや上司にも気軽に話しかけやすい空気感があって、コミュニケーションも盛んなのですぐにその環境に慣れることができました。PMのポジションには、入社して3〜4ヶ月ほどで就任。思っていたよりもずっと早い昇進におどろきましたが、もともと「責任がある仕事がしたい」と思って入社したので、すぐに挑戦の舞台に立てたことはうれしくもありました。
SBTで働いていると、本人の希望次第で経験がないことでもチャレンジさせてくれる機会が多々あります。そこに会社としての懐の深さや安心感があって。実際に私自身も以前、当時の実力以上の複数のプロジェクトをまとめる難しいプロジェクトのPMに立候補したことがあります。
そのとき上長からは「プライベートもないような忙しさになってしまうかもしれないぞ」と止められましたが、「どんなに大変でもやりたいです」と説得して、プロジェクトを任せてもらうことができました。たしかにめちゃくちゃ忙しくなりましたが(笑)、しっかりサポートいただけたこともあり、最終的に無事にプロジェクトを完遂することができました。
今はスーパーバイザーとしてチームをまとめる立場になりましたが、以前に比べて自分の仕事の質も向上してきたように感じます。たとえば同じPM的な役回りのなかでも、プロジェクトメンバーの能力の高さに甘えず、細部も含めてていねいに指示を出したり、進捗をこまめに確認するようにもなりました。年次が上がればある程度できるようになるのは当たり前ですが、チームや会社の信頼に応えるために、「さらに成長したい」と自分なりのやりがいを求めて仕事に取り組んでいれば、おのずとできることも広がります。いつかの自分のように「挑戦したい」と願うメンバーに、「どんどんやりな」と安心してチャレンジしてもらえるくらい余裕と責任が持てるようになりたいと思っています。
ひょっとしたら、外から見るとSBTは大企業のように見えるかもしれないですが、こんなふうにSBTには、ベンチャーのように熱意と意欲があれば挑戦するチャンスをもらえ、実力を伸ばせる文化があります。だから新入社員やこれから入社を考えている方には、「一度やってみてダメなら切り替える」くらいのスタンスで、失敗を恐れずにまずはどんどんチャレンジしてみてほしいなと思いますね。
ライフワークバランスとウェルビーイング
フォローは文化。安心して任せられる人がいる
一方で、がんばるだけではつらいタイミングもあると思います。これはSBT全般に言えると思うのですが、誰かがやすむ場合には「私がやるよ」と声をかけ合える文化が根づいています。
実は先日、私自身ちょっと体調を崩してしまい、1週間ほどおやすみをもらったのですが、そのときもチームのみんなが快くフォローしてくれて……本当にありがたかった。おかげでしっかりとやすむことができ、万全の状態で復帰できました。
そんなふうに、どんな理由であれ休暇が必要な場合には、仕事を押し付け合うのではなくカバーし合える体制もありますし、ふだんもそれぞれの負荷を意識したタスク分担を心がけていて。とくに自分がPMを受け持つときには、メンバーそれぞれに得意なこと、心的に負担のあることは違いますし、能力や強みまで意識した仕事の割り振りを行うようにしています。
また、これは先ほどお話した私がSBTを選んだ理由でもあるのですが、SBTでは産休からの復帰後も最前線で働いている社員がたくさんいます。時短勤務しながらも、エンジニアとしての仕事をしっかりこなしている姿を見ていると、私自身も「安心して産休が取れるな」と感じますね。
そういった産休制度をはじめ、SBTの福利厚生は東証プライム企業の中でも標準以上だと思います。記念日や誕生日のためにアニバーサリー休暇がもらえたり、ソフトバンクグループなのでソフトバンクホークスの試合チケットが抽選でもらえたり、ちょっとユニークな福利厚生もあるんですよ。ベンチャーの熱量や柔軟さに加え、大手企業の安定した制度をあわせ持っているのも魅力ですね。
それとオフィスもすごくきれいですし、業務内容や希望によってテレワークを選ぶことができるのも本当にありがたいです。実際に私もいま、会社に来るのは月に1回くらい。通勤時間がなくなった分、朝に家事を終わらせたり趣味のゲームをしたり、家族や友人と過ごす時間も、昔より増えた気がします。
でも最近、リモートのコミュニケーションばかりでは、信頼関係が心もとなく感じることもあって。出社の際には、なるべくメンバーや上司とランチに行ってお互いの近況を話したり、理想のライフワークバランスについて話したり、対面でのコミュニケーションもたいせつにしています。メンバー同士、雑談ができるくらい打ち解けることで、仕事の割り振りもそうですが、チームの空気感も心地よくなると思いますしね。
現状の課題とこれからの挑戦
誰もが自分らしく挑戦できるチームに
私がスーパーバイザーになって、もう1年ほど経ちますが、このポジションにいると、メンバーからチャレンジしたいという相談を受けることもあって。やはり、本人が希望するならどんどんやらせてあげたい。でもそう思う反面、私自身の成長もそうですが挑戦するための土壌を整える必要も感じています。
だからいまの私にできることとして、積極的にメンバーに話しかけて課題などをヒアリングしたり、何か相談があるときには忙しくても手を止めて、答えるようにしています。どんなときでも話を聞き、支える姿勢を示しつづけることが、メンバーやマネージャーをサポートする立場の私に求められていることなんですよね。
また、IT業界は変化のはげしい業界ですから、マネージャー職でも勉強しつづけることが必要不可欠です。メンターとして相談を受けるときにも必要なことなので、新しい技術やツールなど情報のキャッチアップや資格の取得は今でも続けていますね。直近では、マイクロソフト社の製品に関する知識を問われる資格や、PMP®という国際資格を社内制度を利用して取得しました。このように現状に満足せず、自分の能力を伸ばし続けようとする意識も大切だと感じています。
それから最近は、SBT内の働く女性のワーキンググループ「SBT女子活!」に参加していて、女性が安心して働くための社内環境についてディスカッションする活動もしています。
世の中にはまだまだ、環境のことで実力を発揮できないでいる優秀な女性がたくさんいるはず。そういう意味でSBTの福利厚生はいまでも魅力的ですし、のびのびと働ける環境だと思います。でも、もっともっと働きやすくする余地もあるはず。
自分自身の仕事でも、ワーキンググループのような活動でも、目の前の課題を見つけ改善しながら、もっとSBTという会社を、一人ひとりが自分らしく働けて成長していけるチームにしていきたいなと思っています。