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経営企画の仕事内容とは?求められるスキルや将来性まで解説

コラム

掲載日:2022/12/29

経営企画の仕事は、経営の立案や実行に携わる職種です。責任が大きく、高い能力が必要となる反面、やりがいや将来性については魅力的です。本記事では、その内容や求められるスキル、キャリアパスについて解説します。

経営企画の仕事内容とは?

経営企画とは、自社の中長期的な経営計画の立案や実行管理をする職種です。立案した計画を実行するためには、ステークホルダーとの交渉も必要です。規模が小さい会社や事業開始間もない会社の場合、社長や役員が経営企画を担当するケースは珍しくありません。

それほど、経営企画という職種は会社にとって重要な職種です。ここでは、経営企画の仕事内容について解説します。

経営計画の立案

経営企画のメインとなる仕事として、経営計画の立案が挙げられます。経営企画は、会社の将来を左右する仕事です。そのため間違った判断をしないよう、さまざまな情報を収集し分析します。

自社の経営状況や組織体制、人的リソースだけではなく、競合や自社を取り巻く環境や市場調査、未来予測についても分析が必要です。簡単に手に入らない情報については、調査会社に依頼したり、企業情報を取り扱う会社から情報を取り寄せたりするケースもあります。

分析ができたら、経営戦略に基づいて中長期計画や新規事業計画を立案します。組織再編に対する戦略やプロジェクトの起案、コンプライアンス遵守といった内容も、計画のひとつです。

また、計画を経営陣に伝えることも、経営企画の仕事です。会社の規模によって異なりますが、会社によっては経営会議が定期的に開催されています。その会議の場で経営陣が是非を判断できるよう、資料を用いて説明します。

計画を立案するだけではなく、情報収集から分析、計画の了承を得るところまでが、計画立案業務であることを理解しましょう。

立案した計画の実行管理

立案した計画の実行管理も、経営企画の仕事です。立案した計画を実施できるよう、必要な設備や場所、人材を限られた予算内で調整します。特に新規事業に取り組む場合、リスクやコストを抑えた上で事業を進めることを求められます。場合によっては、各部署との調整も必要です。

ステークホルダーとの交渉

経営企画の仕事には、ステークホルダーとの交渉も含まれます。自社だけでなくステークホルダーにも利益があるような事業が求められています。取引先やパートナー企業だけではなく、地域社会や行政機関、会社周辺の企業といったステークホルダーと交渉し、利害調整を実施することも経営企画の仕事です。

また、経営企画は経営陣と従業員をつなぐ役割も担っています。経営陣の意向を従業員に伝えるだけでなく、従業員の声も経営陣に伝え、お互いに利益があるように調整する役目も求められます。

経営企画で求められるスキルセットとは?

経営企画で求められるスキルセットとして、以下の4つが挙げられます。

● 経営に関連する幅広い知識
● 分析能力
● 説明力
● 先を見通す能力

どの能力も、変化のスピードが速い現代では欠かせないものです。ここでは、経営企画で求められる4つのスキルセットについて解説します。

経営に関連する幅広い知識

経営企画には、経営に関連する幅広い知識が求められます。経営や財務の知識だけでは、経営計画は立案できません。法務やマーケティング、営業といった企業活動を継続するための知識も求められます。

ここで必要な知識は、深さよりも広さです。幅広い範囲の知識を持つことで、多角的な視点で経営計画を立案できます。スペシャリストではなく、ゼネラリストを意識して知見を広げましょう。

分析能力

経営企画には分析能力も求められます。経営企画の仕事内容には、市場や競合の動向を分析する業務があります。この業務で求められる能力が分析能力です。せっかく精度の高い情報を集めてきても、分析能力がなければ情報を活かせません。

それどころか、誤った分析をした結果、的外れな計画を立ててしまう可能性も考えられます。収集した情報を活かし、利益を出せる経営計画を立てるためにも、分析能力は欠かせません。

説明力

説明力も経営企画に欠かせないスキルです。経営企画は、経営陣と従業員の橋渡し的な役割もあります。コミュニケーション能力も必要ですが、それ以上に説明力が大切です。

経営企画は、立案した計画を経営陣や従業員に説明する必要があります。経営陣を納得させるためには、戦略や施策を論理的に説明することが求められます。また、従業員は経営陣が一方的に立案したと思われる施策に対して不満を持ちがちです。

不満を持った従業員に対し、納得してもらえるような説明力も、経営企画に求められています。

先を見通す能力

先を見通す能力も経営企画には欠かせません。近年ではITの進歩により市場の変化や、価値観の多様化が起こっています。変化のスピードに対応するためには、数年後の状況を見通す力が必要です。

未来を見通し、何を求められるのかを敏感に感じられない場合、時代に合った経営戦略を立案できず、会社が生き残れなくなる可能性も考えられます。先を見通し、ニーズを見越した戦略を進めることで、変化のスピードに対応する会社として生き残れるでしょう。

経営企画でのやりがいとは

経営企画は会社の未来を左右する重要な仕事です。責任が大きい反面、以下のようなやりがいもある職種です。

● 影響力が大きい
● 幅広い職種の人と関われる
● 好待遇

ここでは、経営企画での代表的なやりがいについて解説します。

影響力が大きい

経営企画でのやりがいとして最初に挙げられるのは、影響力の大きさでしょう。経営計画の立案や組織再編、新規事業の立ち上げなど、経営企画の仕事は会社の未来を左右するものです。

最終決定権こそ経営陣にあるものの、経営企画は情報収集や分析、計画の実行管理といった経営の根幹を担当します。責任こそ大きいものの、その影響力はやりがいへとつながるでしょう。

幅広い職種の人と関われる

幅広い職種の人と関われることも、経営企画でのやりがいです。経営企画は、会社全体の状況を把握した上で経営計画を立案します。そのため、現場を担当する従業員や総務、システム担当といった幅広い部署や社員と連携を取ることも業務のひとつです。

また、法律やマーケティングといった自社だけでは対応できない分野の外部専門家と関わるケースもあります。従業員や外部の専門家といった幅広い職種の人と関わることで、知見を広げたり、スキルアップできたりといった刺激をもらえます。日々を刺激をもらいながら過ごせることは、経営企画の特権と言えるでしょう。

好待遇

好待遇であることも、経営企画のやりがいのひとつです。経営企画は会社の経営を左右する立場であることから、大きな責任が課されています。しかし、その責任に見合った待遇が与えられている企業が多いことも事実です。

また、一般的には出世コースとも言われる職種であるように、順調にいけば経営陣の仲間入りも狙えるポジションです。待遇や将来のキャリアといった条件は、やりがいを得るには十分なものでしょう。

まとめ:経営企画は将来性がある職種

経営企画とは、自社に対し中長期的な経営計画の立案や実行管理をする職種です。企業の未来を左右する仕事であるため、社長や役員が担当するケースもあります。経営企画では、経営に関する知識のほかに、分析能力や説明力、先を見通す能力が求められます。経営企画は責任が大きい反面、影響力の大きさや人と関わり、待遇といった面でやりがいを感じられる仕事です。

経営企画で知識や経験を積み重ねることで、経営陣への出世や、コンサルティングやベンチャー企業への転職といったキャリアパスを描けます。経営企画は、将来性がある職種として注目の職種です。

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