掲載日:2022/12/14
システムやサービス運用の設計・コンサルティングをする部門でマネージャーを務める小島綾子さん。チームメンバー、開発部門、営業部門、そしてお客様など多くの人と関わり合いながら働くとともに、女性の働き方向上に関する活動にも取り組んでいます。「周囲がやりがいを感じてくれることが私自身のやりがい」、「女性が長く楽しく働くための提言をしていきたい」と語る小島さんに、日々の仕事について話していただきました。
転職前の仕事・転職後の仕事
多彩な経験を生かして、幅広いお客様と多種多様なシステムの運用に対応する
ある研修で知り合った方から「うちは小島さんにオススメですよ」と誘っていただいたのが、SBテクノロジーに転職するきっかけでした。
その時私が勤めていたのは、通信系の企業。そこでは法人向け回線の運用・保守、サービスの開発、プロダクトのマネジメントなど、ジョブローテーションでさまざまな部門を経験し、10年以上のキャリアを積みました。外資系のセキュリティやネットワークアプライアンス機器のメーカーでの導入コンサルティングや、電力系の企業でのITサービス開発などにも携わったので、ITサービスにおいてはサービス開発、システム開発から運用まで幅広く経験する機会を得てきました。
聞けばSBテクノロジーもクラウドやセキュリティ分野でのチャレンジに力を入れていくとのことで、私が興味を持っている分野であり、これまでの知識や技術が生かせるのではと思いました。 また、前職までは、SBテクノロジーのようなシステムインテグレーターにとっての ”ユーザ企業側”としての立場でお付き合いがあり、仕事ぶりは垣間見ておりましたが、そこで働くことにも「面白そう」と好奇心を抱いておりました。
現在、SBテクノロジーではクラウド、ネットワークインフラや、SaaSの運用設計、運用コンサルティングのチームにおります。お客様ごとに異なるインフラ環境、運用保守の要件に対し、最適なメンバーをアサインして彼らが最大のパフォーマンスを発揮できるように目を配らなければなりません。
そうしたコアとなる業務以外に、社内の運用サービス開発やシステム開発のプロジェクトも推進しています。SBテクノロジーの構築や運用では、お客様からのオーダーに合わせてシステムを設計・構築し、運用へと引き継いでいくのが大まかな流れです。これらの作業を現時点では“人”が担当しているのですが、これを”人”を介さずに実現する、”NoOps”ための研究開発に取り組んでいます。
お客様からのシステム運用アウトソースのニーズに対して、専門の事業者としてそのプロセスをいかにして効率化、省力化を実現するか。「運用reデザイン」というプロジェクトから開始し、問合せ~見積もり~受注のシステム化により内部の省力化とお客様の利便性を高めたり、運用の一部を自動化したり運用のバリューチェーンを変革する取り組みを行っています。運用サービスは他社との差別化が難しくなってきていますが、そうした中で高付加価値を目指す取り組みになります。
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マネージャーの役割
人と人との組み合わせを考え、メンバーに成長とやりがいをもたらす
現在、出社は週に1、2回でテレワークがほとんどです。朝はMicrosoft Teamsに寄せられている連絡事項を確認し、以降はオンラインでの会議や打合せの連続です。マネージャー会議、上長への報告、新規の案件を進めている営業部との打ち合わせなど、時間に空きがないほど。お客様の課題を解決するために様々な部隊、チーム、お客様とも会話を重ねます。
各案件に対してどのピースを組み合わせれば最強か、誰と誰をアサインするか、フォーメーションを考えることも重要な仕事です。意外とスキルだけでは決まらず、それぞれの得意不得意、性格やマインドセットまで考慮しなければなりません。マネージャーとして不可欠な仕事であり、面白さも感じる部分ですね。
心がけているのは「私が課題を解決する」のではなく「個々のメンバーが解決するのを下支えする」ということ。メンバー自身がお客様の抱えている問題を発見し、それを解決するための方法も自身で考えることが重要です。メンバーが「自分自身で考えた」と感じてくれるようヒントは提供しても私自身の回答で完結しないように配慮し、それをお客様に提示して喜んでいただけたなら、そのメンバーも喜びとやりがいを感じてもらえると考えています。そうしたメンバーがやりがいを感じてくれることが、今の私自身のやりがいです。いざとなればフォローはしますが、表舞台に立つのはあくまでもメンバーだと考えています。
女性の活躍推進活動
「働くことを楽しく!」女性のためのワーキンググループ
ここ数年は、社内での女性の働き方向上に関する活動にも取り組んでいます。女性社員がまだまだ少ない中で、私たちが長く気持ちよく働くためには、どうすればいいか。ある女性社員の「新たな取り組みとして女性の働き方について考える会を開催したい。まずはざっくばらんに悩みや困りごとが共有できたら・・・」という声かけがきっかけとなり、興味を持ってくれそうな女性社員に集まってもらい、ワーキンググループを発足。その後は月2回ほどミーティングを行い、アイディアの共有やワーキンググループでのお題を決めたディスカッションなどを行っています。
この女性の働き方向上についての話し合いは、参加する人たちそれぞれにも大きな意味があると感じています。自由に発言し、悩みを吐き出して共有し、周囲がどうフォローするべきか考えることを通じて、自分が抱えている問題を自己解決する場としても機能しているのではないでしょうか。ここでの話し合いから何かのヒントを得て、胸の“つっかえ”を下ろしてもらえればと思います。メンバーはさまざまな部署・部門から参加しているので、ふだんの業務では関わりのない人との接点が生まれ、ネットワークが広がっていくのも、この活動のメリットです。
社員に求められること
チャレンジと交流を通じて幅広い知見を獲得し、仕事に生かしてもらいたい
私はいつもチームメンバーに対して「新しいことにチャレンジして欲しい」、「失敗がないのは決していいことではない。チャレンジしていないということだから」といっています。社内にある知見だけでなく社外にも目を向けて、新しいことを日々インプットしてもらいたいと考えています。
私自身は多くの会社、さまざまな業務を経験し、それが財産となってきました。メンバーにも、外部セミナーへの参加や展示会などを通じてさまざまな業界の人と交流し、様々な業界や世界にも興味をもってほしいと思っています。
私のチームはお客様に対する積極的な提案など営業的な仕事も求められるので、いろいろな業界や商品・サービスについて知見を広めることが、なおさら重要です。どういう事業を展開しているお客様なのか、何を大切にしているのか、今後どのようなサービスを打ち出していきたいと考えていらっしゃるのか、どんな課題を抱えているのか……。知識と視点の広さがあれば、これらを把握する力も高まるはずです。
「われわれはインフラのことしかわかりません」とお客様の事業や業務を知らずにいるより、お客様に寄り添った提案も可能となり、コミュニケーションも促進され、お客様との良好な関係作りにも生かされるでしょう。「SBテクノロジーで一生を終えるつもりはない」くらいの気概で、さまざまなことに興味を持ってほしいと個人的には思っています。
SBテクノロジーの社内に蓄えられている知見も豊富です。そして、自身が追求している技術や知識を自分のものだけにしようという人はいません。聞けば真摯に答えてくれます。ひとりで抱え込まなくても協力を仰げば助けてくれる土壌があります。社員同士の交流が活発で、女性活躍推進に関する取り組みのように、仕事上の接点がない人と交流できる場もあります。周囲の協力を得ながら楽しく働ける点は、SBテクノロジーの大きな魅力ではないでしょうか。
もちろん、苦労する仕事や時期もあるかと思いますが、どんな仕事、どんな時期でも、そこに自分なりの意味を見出し、楽しく頑張れる人、チャレンジ精神を持っている人と、ぜひ一緒に働きたいと思っています。