掲載日:2024/04/11
SBテクノロジー 公共事業部 第2開発部 第2グループでは、約3年前に「農林水産省様向けデジタル地図PJチーム」を立ち上げ、農業における効率化の一助を担う「eMAFF地図」を開発。リリース以降、農業委員会を中心に有効活用されています。果たしてどのようなシステムなのか。どのようなメンバーが携わっているのか。そこで今回は、同チームより、マネージャーの檜山さんと、稲葉さん、峰岸さん、藤原さんの4名にご登場いただき、日々の取り組みや仕事のやりがい、職場や会社の魅力などを語っていただきました。
裁量の大きなプライムベンダーとしてより主体的に仕事に取り組むことができる
――まずはお一人ずつ、入社に至るまでの経緯や入社した理由をお聞かせください。
檜山 私は2020年に中途採用で入社しました。前職では主に開発業務に携わり、長年アーキテクトとしての実績や、またプレイングマネージャーとしてマネジメントの経験なども積んできました。そんな中でも官公庁関連の仕事は特にやりがいがあり、省庁の皆さんと我々開発側の人間が一丸となってモノづくりに励んだことが楽しい思い出として残っています。実はSBテクノロジーを知ったのも、転職活動中に官公庁の仕事をしている会社を探したのがきっかけでした。もちろん決め手はそれだけではなく、会社の成長性や、面接をしてくださった課長クラス・役員クラスの方々の人柄、働きやすそうな環境などにも惹かれました。
稲葉 私は、SBテクノロジーが2社目になります。学生時代は英米文学を専攻していたのですが、手に職をつけたいと考え、IT業界に入りました。前職では中小のシステム会社にて、エンジニアとして小売業界や旅行業界のシステム開発・保守を担当。その後、転職を考えるにあたっては、今までに経験したことのない業界の仕事がしたいと思い、転職エージェントに登録したところ、公共事業の募集をしていたSBテクノロジーを紹介いただきました。公共の仕事という部分に大いに新鮮味を感じ、またAIやIoTといった最先端の分野を扱っていることから、この会社なら新しいことにチャレンジできると確信し、入社を決めた次第です。
峰岸 私も中途採用で入社しました。SBテクノロジーへの入社を決めた一番の理由は、その社風や働きやすさです。テレワークとオフィスワークを選択できたり、フレックス制度が導入されていたり、これからの社会に求められる働き方がすでに浸透しており、この会社なら自分のペースである程度柔軟に働けるのではないかと感じました。また一次請けのベンダーとして、お客様と直接コミュニケーションを取りながら仕事ができる環境にも惹かれました。
藤原 私は2023年に中途で入社しました。SBテクノロジーが2社目になります。前職では中小のシステム開発会社に属し、エンジニアとしてクライアントに出向しながら技術を磨いてきました。そうした中、転職を思い立ったのは、一緒に仕事をする機会の多かったシステムインテグレーターの社員の方々の仕事ぶりを見たことが大きかったです。皆さん責任感にあふれ、自分も同じような立場に身を置いて、もっと大きな仕事がしたいと思うようになりました。その後、転職活動を通じてSBテクノロジーと出会ったのですが、この会社なら自分の理想とする働き方が叶うと確信し、入社を決めました。
――入社して良かったと思ったのはどのような点ですか?
檜山 私は40歳を過ぎてからの転職だったため、いかに長くこの会社で働けるかを考えていました。そういう意味では、協力的な関係性を作れる風土があり、正当かつ平等に評価してくれる仕組みがあるなど、長く続けられる条件が揃っていて安心しました。本当に社員を大切にしてくれる会社だと実感しています。 また、仕事内容についても農業の効率化に貢献するデジタル地図の開発という、社会的意義の高い仕事にやりがいを感じています。
稲葉 前職ではビジネスパートナーとして管理される側におり、マネジメント業務をするとしても自分の配下のメンバーを管理する程度でした。しかしSBテクノロジーに入社後は、一転してビジネスパートナーを管理する側になり、重要な仕事を任せてもらえたことがとても嬉しかったです。未経験のことも多かったですが、サポート体制が万全だったので、すぐに仕事に慣れることができました。
峰岸 若手にもどんどん仕事を任せてくれ、裁量の大きさを感じました。その点は大きい企業ならでは、さらに公共の仕事ならではだと感じます。もちろんその分、責任や大変さもありますが、確実に自分の成長に繋がると感じられるのも良いところだと思います。
藤原 思っていた以上にコミュニケーションや人間関係が良好で、風通しがいいなと感じました。余計なしがらみもありませんし、違う部署同士でも、自由に楽しく会話ができる雰囲気を気に入っています。
働き手が減少する農業の世界を支え、喜んでもらえることが何よりのやりがい
――皆様が所属されている公共事業部とは、どのような部署ですか? またその中で農林水産省様向けデジタル地図PJチームは、どのようなミッションを担っているのでしょうか?
檜山 公共事業部は、官公庁や公共機関を通じて技術の力で日本とそこで生活する全ての人々に貢献することを目標に掲げている事業部です。その中で我々のチームは総勢14名のメンバーで、「地理空間情報を活用して社会を便利にする」というミッションの下、地図に関わるシステム開発を行っています。
――具体的にどのようなシステムを開発されているのかお聞かせください。
檜山 我々のチームでは、農林水産省地理情報共通管理システム、通称「eMAFF地図」というものを開発し、2022年3月にリリースしました。これはデジタル地図を活用して農地台帳や水田台帳といった農地の現場情報を統合し、農地の利用状況の現地確認などの抜本的な効率化・省力化を図るためのシステムです。そもそもの背景としては、農業従事者の高齢化や働き手の減少が進む今日において、日本の農業を維持していくためのシステムとして開発がスタートしました。公共事業部の別のチームが開発に関わった「農林水産省共通申請サービス(eMAFF)」(農林水産省が所管する法令に基づく申請や補助金・交付金の申請をオンラインで行うことができるシステム)と連携をさせながら、農業委員会の方々を中心に広く利用いただいています。
――お一人ずつ、職務内容や役割についてご紹介いただけないでしょうか。
藤原 私の職務は「eMAFF地図」の保守・運用です。お客様から使い勝手などのご意見・ご要望をお伺いし、それをシステムに反映させ、お客様にとってより使いやすくなるように日々改善にあたっています。
峰岸 私も藤原と同様に、システムの保守・運用に携わっています。またそれに加えて、保守・運用チームのリーダーとして、メンバーの業務をサポートし、意見をまとめるといった役割も担っています。
稲葉 私が関わっているのは新規機能の開発業務です。その中で実際に開発にあたるビジネスパートナーをマネジメントする役割を担い、進捗管理や業務課題の洗い出しなどを行っています。
檜山 私は最初の2年くらいは「eMAFF地図」の開発に深く関わっていたのですが、現在は第2開発部のマネージャーという立場で、複数の案件を管理し、来期に向けたプリセールス活動などを行っています。
――お仕事をされている中で、どのような瞬間にやりがいや達成感を感じますか?
藤原 チームで一丸となって課題やトラブルを解決し、スケジュール内に収めることができたときは嬉しいですね。私は周囲と協力して何かを成し遂げることが好きなので、自分のチームはもちろん、ときには別のチームの方とも協働して仕事に没頭しているときが一番やりがいを感じます。
峰岸 昨年初めて、エンドユーザーのもとを訪問させていただいたのですが、その際「業務が改善できそうだ」「効率化が期待できる」といった前向きな言葉をかけていただき、本当に嬉しかったです。また社内的には、会議などで自分の意見やアイデアが通り、重要な決定事項に反映されたときに達成感を感じます。
稲葉 私の場合、メンバーの進捗管理が中心となりますので、やはりタスクが予定通りに進んだときはやりがいを感じます。
檜山 我々が関わったシステムに対して、農業委員会様など実際にお使いいただいた方々から「業務が楽になった」と評価いただけたときは、社会貢献ができていると実感します。一方でマネージャーとしては、やはり若いメンバーたちが苦労しながら紆余曲折を経て、タスクをやり遂げて、日々成長している姿を見ると嬉しいです。
気軽に何でも相談できる雰囲気や積極的にチャレンジできる環境が魅力
――続いて働く環境についてお伺いします。現在チームのテレワークの導入率はどのくらいですか? またテレワークの利点などもお聞かせください。
檜山 業務内容にもよりますし、なかには出社したほうが仕事は捗るという人もいるので、まちまちですが、チーム全体としては7割くらいがテレワークで仕事をしています。
藤原 テレワークのメリットは、やはり通勤分の時間を有効に使えるところですね。一方、出社のメリットは、やはりコミュニケーションの取りやすさに尽きると思います。ただ、最近は慣れてきたせいか、テレワークでもコミュニケーションが取りやすくなってきました。定期的なミーティングもありますし、突発的に質問や相談をしたくなったときも、上司や先輩方が気軽にチャットで対応してくださるので助かっています。
稲葉 私も出社は月に1回程度ですが、今のところコミュニケーションで困っていることはありません。必要な用件は週1回のミーティングで十分伝えることができますし、ビジネスパートナーとの日常的なやり取りは基本的にチャットで行っています。
――有給休暇の取得状況はいかがですか?
檜山 各人や案件の状況によってバラつきはありますが、年間でできれば15日程度をそれぞれ取得してもらっています。私からも「各プロジェクトの中で調整しながら自由に休んでください」とお願いしているので、有休が取りづらいという雰囲気はないと思います。
――職場の雰囲気や働きやすさはいかがでしょうか?
藤原 環境的にとても働きやすいと感じます。仕事の内容や役割に関係なく、部署全体でお互いに助け合おうという雰囲気があり、チームワークも万全です。
峰岸 檜山さんをはじめ気軽に相談しやすい方が多いです。今年度、私の業務量が一時的に多くなってしまったことがあったのですが、檜山さんに相談させていただいたところ、すぐに調整してくださり、適度な業務量に落ち着きました。何かあれば臨機応変に柔軟に対応していただけるので、安心して仕事に取り組めます。
――会社全体の魅力やアピールポイントについてもお聞かせください。
峰岸 年齢に関係なく、大きな仕事や重要な仕事を任せてくれる点が魅力だと感じます。私も入社1年目で、お客様への説明などほとんど経験がない状態で、いきなり任せてもらいました。
稲葉 私自身がそうだったように、未経験でもどんどんチャレンジできるのが魅力です。ポジション的にも背伸びした状態でアサインする傾向があるように感じますので、前向きに成長したい人、チャレンジしたい人にはとても向いている会社だと思います。
藤原 しかもチャレンジする環境があるだけではなく、チャレンジしている人に対して、周りがきちんとフォローしてくれるのも当社の強みだと思います。私も入社して1年未満にもかかわらず、サブリーダーを任せてもらっているのですが、決して任せきりではなく、わからないことが多い前提で、必要に応じて細かくアドバイスをいただいています。
成長したい意欲が高く、責任感の強い人材を求めている
――農林水産省様向けデジタル地図PJチームでは、どのような人材が活躍できると思われますか?求めるスキルや人材像などをお聞かせください。
檜山 システムの開発経験があると同時に、マネジメント経験もある方だと助かりますね。我々の仕事はお客様とお話をし、プロジェクト内ではビジネスパートナーを管理する機会が多いので、そういった上流部分でのコミュニケーション能力や管理能力があると即戦力になるでしょう。またマインドセットとしては、案件が大きく、なかなか個の力だけでは物事が進められないので、協調性のある方や、成長したいという気持ちが人一倍強い方を求めています。
稲葉 仕事は決してうまくいくことばかりではありません。壁にぶつかったり、悩んだりすることもありますが、そういう逆境を楽しめるメンタリティを持った人だと、より活躍できると思います。
峰岸 我々の仕事はお客様に対して資料を持って説明する機会が多いですし、また設計を見て、それがどうなるか的確に想像できたほうがより良いものが作れるとも思いますので、そういう意味では論理的思考力は必要不可欠なスキルだと思います。
藤原 基本的に我々はシステムインテグレーターとして一次請けの仕事をしているので、プロジェクトに対しても一番責任を持つ立場だと思います。そのため責任感の強い方、仕事に対して誠実に向き合える方が理想だと思います。
――最後にお一人ずつ、今後のキャリアプランや目標、またチームとしてのビジョンなどをお聞かせください。
藤原 直近の目標としては、管理能力や技術面での知識を高めて、一つのプロジェクトの軸になれる人間を目指していきます。また5年、10年先の長期的な目標としては、会社に大きく貢献できるような一人前のマネージャーになりたいです。まずは自分のチーム内で今と同じような風通しの良い雰囲気を作り、それを他のチームや部署にも波及させながら、会社全体を盛り上げていければと思っています。
峰岸 私は、マネジメント業務が今後の自分のキャリアの軸になるのではないかと考えています。そのためマネジメント能力をさらに磨いていくことが直近の目標です。またIT企業で働くからには、もっと技術力も伸ばしていきたいので、今後はその両輪で成長していけたらと思っています。
稲葉 私自身、今の仕事にやりがいは感じているのですが、一方で、本当に自分に向いている仕事、やりたい仕事が何なのかを模索しているところでもあります。日々経験を積み重ねながら、その答えを見つけていきたいです。
檜山 チームの目標としては、地図関連の案件で、ある程度は実績が出てきたところですので、この知見を活かしながら、今後も類似の案件を獲得しビジネスをさらに広げていきたいです。一方で、マネージャーとしては、リーダー層をもっと育てていきたいと思っています。今いるメンバーは優秀な方ばかりですが、とはいえ、今後ビジネスをさらに拡大していくとなると、新たな案件を仕切るリーダーの数がまだまだ足りていません。よって私自身は、次世代リーダー層の計画的な育成・拡充に注力していきたいと思っています。
――本日はインタビューにご協力いただき、誠にありがとうございました!
本取材を実施したのは2月下旬、省庁向けの案件では年度末がプロジェクトの繁忙期のため、多忙な中での取材となりましたが、皆さん溌剌として、日本の農業の現場を支えるというやりがいを糧に、日々挑戦されている姿に、手前味噌ではありますが頼もしい限りだと感じました。これからもその力を遺憾なく発揮し支援領域を拡大しつつ、当社の成長をリードするチームであり続けてほしいと切に願っております。