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挑める環境が、幸せを連鎖する
ミッション・ビジョンからひもとくSBTの哲学

環境を知る 人を知る

「多様な働き方と挑める環境で先進技術と創造性を磨き、社会に新しい価値を提供し続ける」

SBテクノロジーでは、創立20周年を迎えた2019年に、全社員が参加するワークショップを実施。2030年の未来を見据え、新たなビジョンを定めました。上記のように定義されたビジョンは、制定から3年を経て、今やSBテクノロジーにとって欠かすことができない言葉となっています。

今回、代表の阿多親市と3人の中堅社員がこのビジョンについて、そして阿多が2012年に生み出したミッション「『情報革命で人々を幸せに』 ~ 技術の力で、未来をつくる ~」を巡って座談会を実施。さまざまな意味を包括できるミッション・ビジョンを、社員一人ひとりはどのように解釈し、日々の仕事に活かしているのか。またこの言葉が実現した未来にのぞむSBTの姿とは?

多様な解釈を受け入れるSBTのミッション

神野愛香(以下、神野)  私は新卒で入社から5年にわたり、営業としてSBテクノロジーで働いています。業務としては教育系をはじめ、大手企業10社程度のアカウント営業を手掛けています。

神野  就活時の企業説明会で、人事からアピールされたのが技術力でした。資料を読むとミッションには「技術の力で、未来をつくる」という言葉が書かれていました。「あ、企業の強みがしっかりとミッションに紐付けられているんだ」と、魅力を感じたのを覚えています。

篠田一輝(以下、篠田)  僕は、博士課程を経てSBテクノロジーに入社しました。普段の業務では、エンジニアとして中央省庁による政策情報や、助成金情報などを発信するシステムを構築しています。エンジニアとして入社するにあたって、ミッションとビジョンの両方に掲げられている「技術」という言葉に強く共感しましたね。

渡辺剛司(以下、渡辺)  やはり、「技術」はSBテクノロジーの最大の特徴ですよね。僕は、営業として4年半前に中途入社をしたのですが、以前の会社ではパッケージ製品を取り扱っており、あまり技術力にフォーカスしていなかった。SBテクノロジーに入社すると、自分自身も高い技術力に驚いたし、お客さまからも技術力の高さに信頼をいただいています。

阿多親市(以下、阿多)  そもそも、このミッションの前半に書かれた「情報革命で人々を幸せに」は、ソフトバンクグループ全体の経営理念として2010年に定めたもの。孫正義が大事にしている「情報革命」という武器を通じて「人々を幸せにする」という提供価値を、非常にシンプルな言葉で訴えています。

私が12年にソフトバンクのCIOからSBテクノロジーの代表に就任したとき、当社はグループの中でも「テクノロジー」という言葉を冠した唯一の会社でした。そのプライドを込める意味でも「技術の力で未来をつくる」という言葉を加えたんです。

篠田  このミッションって、どんなイメージでも包含できる強い言葉ですよね。社員それぞれが「人々」という範囲、「幸せ」の意味、「未来」が指し示す風景など、さまざまな解釈を持っています。

僕の場合「人々を幸せにする」っていう言葉からは、自分の同僚やお客さんなどの目に見える範囲の人々をイメージします。それは自分の手の届く狭い範囲の世界ですが、彼らが幸せになった先に、多くの人々の幸せがあるような気がして。

みなさんは、このミッションにどんなイメージを持っていますか?

渡辺  僕の場合、中央省庁などの仕事をしているので、「人々を幸せにする」という言葉に「国民」をイメージしています。直接仕事をしている官僚の方々だけでなく、その先に国民がいることを意識しているんです。デジタルによって手続きの手間がなくなれば、多くの国民が幸せになり、社会がより良くなっていくというイメージがあるかな。神野さんは?

神野  私も似たイメージを持っているかも。教育系企業のシステムでは、直接仕事をする企業の担当者の先に、実際にシステムを使う子どもたちがいます。企業への支援を通じてエンドユーザーである子どもたちにまで幸せがつながり、未来が作られていく。自分の仕事に対して、そんな「幸せの連鎖」みたいなイメージを持っていますね。

阿多  みんな、このミッションにいろんなイメージを持ってくれているんですね。「幸せ」って、人それぞれ違ったイメージを持っているから、ひとつにまとめることができないですよね。けれども、「悲しい」「辛い」「我慢できない」といった「幸せではない」感情は共通する部分が多い。

阿多  技術を磨くことによって不便や不自由をなくし、「幸せではない」ことを取り除いていく。そうすれば、ひとりひとりが幸せをつかむための状況が生み出せる。それが、私がこの言葉をつくったときに考えていた「人々を幸せにする」ためのプロセスですね。

日々の業務で実感する「挑める環境」とは?

阿多  一方ビジョンは、2018年から全社員が参加したワークショップを行い、「挑める環境」「多様な働き方」「最先端の技術」など、社員から出てきたキーワードを使って定められました。このなかでも「挑める環境」は、いま経営の意思決定にも強く影響している言葉。

阿多  「挑める環境」を実現するためには、リスクがあるプロジェクトにも積極的にチャレンジしなければならない。もちろん、挑戦が上手くいかずに赤字を出してしまうこともあるのは事実だけど、それを受け入れなければこのビジョンは実現できないんです。

篠田  経営にもこの言葉が生かされているんですね。僕の場合、自分が新しいチャレンジをしたいと思ったとき、「新しい価値を提供できるだろうか?」と、いつもこのビジョンに立ち返っています。そうやってビジョンをすり合わせることで、自分の立ち位置を確認していますね。

神野  お客さまに提案資料を作る時などに「SBテクノロジーには何が提供できるんだろう?」と、よく考えます。そんな時に立ち戻るのがこのビジョン。私も含めた社員自らがつくったものだから、言葉が腑に落ちている。それもあって、“普段づかい”ができるビジョンになっていますよね。

阿多  激変する環境の中で「挑める環境」をつくっていくためには、社員たちの挑戦を、会社が積極的にサポートしなければならない。そのため、社員の教育費や研修費、資格取得費などに対しては、積極的な投資を欠かしていません。

社員のバリューアップがなければ会社のバリューアップはありえない。これからも積極的に人材育成に投資をし、挑める環境をつくっていきます。

篠田  研修や資格だけでなく、業務の中でも積極的に挑む案件があるのがエンジニアにとっては魅力です。SBテクノロジーのエンジニアには、ソリューションのしばりもなく、これまで手掛けたことがない仕事、責任の大きい仕事がたくさん舞い込んできます。それに挑むことによって自分をアップデートできるのは、エンジニアとしてとても大きなやりがいにつながりますね。

神野  日々の業務という意味では、私は仕事のバリエーションの多さに「多様な働き方」を実感しています。SBテクノロジーには、自治体や官庁向けの仕事、ソフトバンクグループ向けの仕事、そして一般企業向けの仕事など、さまざまな種類の仕事がある。社内公募制度を使うことによって別の領域に移ったり、領域を横断して仕事をすることもできるから、その意味でも「多様な働き方」を実感していますね。

渡辺  そもそも、このビジョンは、2030年の社会をイメージしながらみんなで考え出したよね。きっと2030年には、世の中の価値観がガラッと変化していて、お客さまのニーズも変わっているはず。激変する環境の中で、SBテクノロジーが提案できることは何か? と悩みながら言語化していきました。

渡辺  その後、新型コロナウイルスが拡大し、テレワークを始めとする「多様な働き方」がどんどんと普及していきました。SBテクノロジーでも、多様な働き方ができるように、現在、テレワークか出社かを自分で選べるようになっています。このビジョンに追いつくように世の中の環境が大きく変わっていますよね。

個人が、企業が、社会が「大きく成長する」ために

阿多  今だからこそ話せるけど、僕が代表に就任した2012年以前は、SBテクノロジーって本当に古い体質の会社だったんです。恥ずかしくてみんなには言えないくらい(笑)。

神野  ええ、そうだったんですか?

阿多  給与体系も、旧態依然とした年功序列だったし、社員ひとりひとりの給与水準も低かった。当時、400人の社員が在籍していたのに、年収1000万円を超えていたのはわずか10人程度だったんです。そこで、ミッションの言葉とともに、社員の給与体系を年功序列から、より成果を重視したミッショングレード制へと変えました。また、なるべく給料が上がりやすい人事制度を導入し、年に1回だった査定も年2回にして昇進の速度を上げました。

このビジョンが公開されたのは2019年だけど、僕は代表就任当初から、SBテクノロジーでは「挑める環境」をつくるために手づくりで制度を整えてきました。だから、このビジョンが、SBテクノロジーの根幹を支える言葉になったんです。

渡辺  このビジョンの根本には、SBテクノロジーが大切にするカルチャーが詰め込まれていますよね。昨年うちの部署に新人が配属されたんですが、彼は新人には荷が重いかなという業務も果敢にこなして成長してくれた。1年を経て「すごく楽しかった」「いろんなチャレンジができた」と実感してくれたのがすごくうれしかったですね。

阿多  ミッション・ビジョンには書かれていませんが、もうひとつ、SBテクノロジーがたいせつにしているのが「大きく成長する」という方針です。

阿多  私自身、これまで40年にわたってIT業界で仕事をしてきましたが、ITの役割をひとことで表現するなら、それは「ポジティブな活動を世の中に広めようとする人々をサポートする」ことに尽きます。

我々が便利なシステムを生み出すことで、ポジティブな活動が社会に広がっていく。そうして社員や会社だけでなく、お客さまや株主などステークホルダー、またその先にある社会まで含めて、いっしょに大きく成長していく。その結果、多くの人を幸せにする未来が訪れるはず。そう、思っています。

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